【9月27日 米国株式市場】
米国株式市場はまちまち。
ダウ 34,869 +0.21%
ナスダック 14,969 -0.52%
S&P500 4,443 -0.28%
小型株指数のラッセル2000は+1.46%上昇。
VXUS(米除く全世界株式)も+0.15%上昇しました。
VIX指数 は18.69。+1.01上昇しています。
【米10年債利回り】
米10年債利回りは1.489% 前日比+0.028
米債券市場では債券利回りが上昇。
10債利回りは一時1.516%まで上昇し、3カ月ぶりの高水準となりました。

ロイター及びブルームバーグは、
堅調な経済指標やFRBがタカ派的な政策に移行していることが意識されたと報じています。
【FRB関係者の27日の発言・動き】
〇FRBのブレイナード理事
「雇用はFRBが資産買い入れ削減を開始する基準にまだ少し足りない」としつつも「私が望んでいるように進展が継続すれば、その基準に近く達する可能性がある」と講演。
「https://jp.reuters.com/article/usa-fed-brainard-idJPKBN2GN1WO」
〇米シカゴ地区連銀のエバンス総裁
「米経済は債券購入プログラムの縮小を開始するためFRBの基準を間もなく満たす」「利上げが正当化されるのは2023年後半となる」
「https://jp.reuters.com/article/usa-fed-evans-idJPKBN2GN1HF」
〇米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁
失業者が再就職が最優先事項。短期的なインフレには反応したくない。
「https://jp.reuters.com/article/usa-fed-kashkari-idJPKBN2GN1WT」
〇米ボストン連銀のローゼングレン総裁とダラス連銀のカプラン総裁が辞任を表明。
両総裁共に昨年の証券売買・金融商品への投資が最近明らかになり、利益相反の可能性が指摘されるなど批判が広がっていました。
【為替・コモディティー】
ドル円 111.01円 +0.3%
NY原油 75.45 +2.0%
NY金 1752 +0.1%
ビットコイン 42,816 -2%
原油価格が上昇。金はほぼ横ばい、ビットコインはやや下げました。
中国当局が仮想通貨禁止の見解を示した先週末には、大打撃になるとの見方がありましたが、市場は落ち着きを見せています。
【S&P500マップ】

【セクター】
エネルギー +3.4%
金融 +1.3%
素材 +0.8%
一般消費財 +0.4%
資本財 +0.1%
通信 ー0.1%
生活必需品 ー0.5%
情報技術 ー1.0%
公益 ー1.2%
ヘルスケア ー1.4%
不動産 ー1.7%
原油価格の上昇を受け、エネルギーが大きく上昇。エクソン・モービルは3%上昇しました。
債券の利回りの上昇受け、金融株も上昇。バンク・オブ・アメリカは2.7%上昇しました。
尚も不祥事に苦しむウェルズ・ファーゴのみ下げました。
【スタイルボックス】

債券利回りの上昇を受け、グロース株が売られ、バリュー株が買われました。
影響力の大きいマイクロソフト-1.7%やアップルー1.05%の下落が主要株価指数を押し下げましたが、他のセクターやバリュー株の上昇が下支えとなりました。
先日のプレジデントオンラインのインタビュー記事で話していたのは、まさにこういう感じのことで、昨日は一つのよい好例だと思います。
「GAFAMの株価が下がるとS&P500も下がる「噂」は本当か」
また、昨年から何度か紹介していますように、
過去の、債券利回りや金利上昇局面、インフレ率が上昇する局面ではバリュー株がグロース株をアウトパフォーマンスする場面が多く見られたことも覚えておくと良いかと思います。
【個別株】
〇カーニバル +3.61%
決算の良かったカーニバルは昨日に引き続き上昇しています。
〇アスペン +6.68%
投資会社シ―ブリーズの創業者でアスペンの取締役も務めるカス氏が、同社の株式を約17万ドル購入していたことが思惑を呼び上昇。
【まとめ・感想】
昨日は債券利回りの上昇によりバリュー株が買われた一日となりました。
今後どうなるかわかりませんが、
過去10年の債券利回りや現在のFF金利を見るに、
債券利回りはまだ全然低めの水準(上昇余地を残している)と思います。

他に気になった点としては、ここ数日の小型株の上昇は、米国の投資家が将来の経済成長にまだ自信を持っていることを示しているのかもしれません。
もうすぐ最新の四半期決算を発表が控えているせいか、NYSEの出来高は8.77億株と最近にしてはやや落ち着いたものとなりました。
次回の企業発表では、サプライチェーンや労働市場、デルタ株の混乱が、売上や利益どの程度影響を与えているか。予想される企業の利益成長の鈍化は実際どの程度のものなのか。
数週間後の決算にも投資家の注目が集まっています。
アクティブ投資をしている方は、過去(ここ数年や数か月)のリターンや傾向を見て投資をするのではなく、現在の状況をしっかりと見て、将来に向けて投資をすることが大切だと思います。
パッシブ運用を続けている方は特にやる事はないと思います。
市場の動きに惑わされず、今まで通り規律ある投資を続けていきましょう。
お読みいただきありがとうございました。
米国株式市場はまちまち。
米債利回りの上昇を受け、ハイテク株が売られました。
ダウ 34,869 +0.21%
ナスダック 14,969 -0.52%
S&P500 4,443 -0.28%
小型株指数のラッセル2000は+1.46%上昇。
VXUS(米除く全世界株式)も+0.15%上昇しました。
VIX指数 は18.69。+1.01上昇しています。
【米10年債利回り】
米10年債利回りは1.489% 前日比+0.028
米債券市場では債券利回りが上昇。
10債利回りは一時1.516%まで上昇し、3カ月ぶりの高水準となりました。

ロイター及びブルームバーグは、
堅調な経済指標やFRBがタカ派的な政策に移行していることが意識されたと報じています。
【FRB関係者の27日の発言・動き】
〇FRBのブレイナード理事
「雇用はFRBが資産買い入れ削減を開始する基準にまだ少し足りない」としつつも「私が望んでいるように進展が継続すれば、その基準に近く達する可能性がある」と講演。
「https://jp.reuters.com/article/usa-fed-brainard-idJPKBN2GN1WO」
〇米シカゴ地区連銀のエバンス総裁
「米経済は債券購入プログラムの縮小を開始するためFRBの基準を間もなく満たす」「利上げが正当化されるのは2023年後半となる」
「https://jp.reuters.com/article/usa-fed-evans-idJPKBN2GN1HF」
〇米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁
失業者が再就職が最優先事項。短期的なインフレには反応したくない。
「https://jp.reuters.com/article/usa-fed-kashkari-idJPKBN2GN1WT」
〇米ボストン連銀のローゼングレン総裁とダラス連銀のカプラン総裁が辞任を表明。
両総裁共に昨年の証券売買・金融商品への投資が最近明らかになり、利益相反の可能性が指摘されるなど批判が広がっていました。
【為替・コモディティー】
ドル円 111.01円 +0.3%
NY原油 75.45 +2.0%
NY金 1752 +0.1%
ビットコイン 42,816 -2%
原油価格が上昇。金はほぼ横ばい、ビットコインはやや下げました。
中国当局が仮想通貨禁止の見解を示した先週末には、大打撃になるとの見方がありましたが、市場は落ち着きを見せています。
【S&P500マップ】

【セクター】
エネルギー +3.4%
金融 +1.3%
素材 +0.8%
一般消費財 +0.4%
資本財 +0.1%
通信 ー0.1%
生活必需品 ー0.5%
情報技術 ー1.0%
公益 ー1.2%
ヘルスケア ー1.4%
不動産 ー1.7%
原油価格の上昇を受け、エネルギーが大きく上昇。エクソン・モービルは3%上昇しました。
債券の利回りの上昇受け、金融株も上昇。バンク・オブ・アメリカは2.7%上昇しました。
尚も不祥事に苦しむウェルズ・ファーゴのみ下げました。
株式市場では景気に敏感な銘柄が買われた一方、ハイテク株などが売られました。
【スタイルボックス】

債券利回りの上昇を受け、グロース株が売られ、バリュー株が買われました。
影響力の大きいマイクロソフト-1.7%やアップルー1.05%の下落が主要株価指数を押し下げましたが、他のセクターやバリュー株の上昇が下支えとなりました。
先日のプレジデントオンラインのインタビュー記事で話していたのは、まさにこういう感じのことで、昨日は一つのよい好例だと思います。
「GAFAMの株価が下がるとS&P500も下がる「噂」は本当か」
また、昨年から何度か紹介していますように、
過去の、債券利回りや金利上昇局面、インフレ率が上昇する局面ではバリュー株がグロース株をアウトパフォーマンスする場面が多く見られたことも覚えておくと良いかと思います。
【個別株】
〇カーニバル +3.61%
決算の良かったカーニバルは昨日に引き続き上昇しています。
〇アスペン +6.68%
投資会社シ―ブリーズの創業者でアスペンの取締役も務めるカス氏が、同社の株式を約17万ドル購入していたことが思惑を呼び上昇。
【まとめ・感想】
昨日は債券利回りの上昇によりバリュー株が買われた一日となりました。
今後どうなるかわかりませんが、
過去10年の債券利回りや現在のFF金利を見るに、
債券利回りはまだ全然低めの水準(上昇余地を残している)と思います。

また債券利回りの上昇スピードにも注目です。
ちなみに、過去5年間、米国10債利回りが「短期間で大幅に」上昇した局面と「長期でゆっくり」上昇した局面で各資産のリターンがどうなったか
ちなみに、過去5年間、米国10債利回りが「短期間で大幅に」上昇した局面と「長期でゆっくり」上昇した局面で各資産のリターンがどうなったか
過去記事で書いていますので、もしよかったら参考にしてみて下さい。
他に気になった点としては、ここ数日の小型株の上昇は、米国の投資家が将来の経済成長にまだ自信を持っていることを示しているのかもしれません。
もうすぐ最新の四半期決算を発表が控えているせいか、NYSEの出来高は8.77億株と最近にしてはやや落ち着いたものとなりました。
次回の企業発表では、サプライチェーンや労働市場、デルタ株の混乱が、売上や利益どの程度影響を与えているか。予想される企業の利益成長の鈍化は実際どの程度のものなのか。
数週間後の決算にも投資家の注目が集まっています。
アクティブ投資をしている方は、過去(ここ数年や数か月)のリターンや傾向を見て投資をするのではなく、現在の状況をしっかりと見て、将来に向けて投資をすることが大切だと思います。
パッシブ運用を続けている方は特にやる事はないと思います。
市場の動きに惑わされず、今まで通り規律ある投資を続けていきましょう。
お読みいただきありがとうございました。
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