
「FOMC声明」
FOMCの声明はこちらで見ることができます。
FRBが現在の環境についてどう考えているかがよくわかるので、
まずは是非、ご自身で全文をじっくり読んでみて下さい
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-09-22/QZUKP1T1UM1A01
【11月のテーパリング決定を示唆】
米国経済や労働市場が今後も順調に推移すれば、
次回11月のFOMCでテーパリングを決定する可能性があります。
昨年12月に委員会は財務省証券の保有を少なくとも月に800億ドル、政府支援機関(GSE)保証付きの不動産担保証券(MBS)保有を少なくとも月400億ドルそれぞれ増やし、委員会の目標である最大限の雇用と物価安定に向けて一段と顕著な進展があるまでそれを継続する方針を示した。
それ以降、経済はこれらの目標に向けて進展してきた。進展がおおむね予想通りに継続した場合、資産購入ペースの減速が近く正当化され得ると委員会は判断する。
その他、パウエル議長の発言等として、
中国恒大は中国固有の問題に思えるとし、米国企業への直接的な影響は限定的。
との見解を表明しています。
「米市場への影響という意味では、米国への直接のエクスポージャーは多くない。中国の大手銀行もそれほど大きな影響を受けていない。ただ、世界的な信用供与チャネルを通じて世界の金融情勢に影響が及ぶようなことは懸念されるhttps://jp.reuters.com/article/usa-fed-evergrande-idJPKBN2GI23T
【その他のパウエル議長の発言】
FOMCは引き続き、雇用市場の改善継続を想定
インフレは上昇し、数カ月高止まりした後、鈍化する公算が大きい
インフレ率は依然、長期的な目標まで低下すると予想。インフレ率には上向きのリスクがある。
FOMC当局者の多くは、雇用に関する基準を達成したと判断、(パウエル議長)自身は「ほぼ達成された」との見解。
テーパリング、来年半ばごろの完了が適切。
テーパリングを開始しても、利上げ開始の条件整うには程遠い。
https://jp.reuters.com/article/powell-idJPKBN2GI1Z3
【FRBの見通し】
FRBが発表した金利・経済見通しは以下の通りです。
〇適正なFF金利見通し中央値(カッコ内は前回見通し)
21年末 0.1%(0.1%)
22年末 0.3%(0.1%)23年末 1.0%(0.6%)
24年末 1.8%
長期 2.5%
〇国内総生産(GDP)伸び見通し中央値
21年 5.9%(7.0%)
22年 3.8%(3.3%)
23年 2.5%(2.4%)
24年 2.0%
長期 1.8%
21年の予想を始め前回より鈍化していますね。
〇失業率見通し中央値
21年 4.8%(4.5%)
22年 3.8%(3.8%)
23年 3.5%(3.5%)
24年 3.5%
長期 4.0%
〇個人消費支出(PCE)価格指数伸び見通し中央値
21年 3.7%(3.0%)
22年 2.3%(2.1%)
23年 2.2%(2.1%)
24年 2.1%
24年末までにインフレ率が目標の2%を上回ると予想。
FRBがこれくらいを見込んでいるという事を覚えておくと経済指標の発表時などに役立つと思います。
また、長期的な値(目標値・予測値)を合わせて覚えておくといいと思います。
【利上げについて】
政策担当者は、2022年に最初の利上げを想定しています。
政策担当者18人中9人が22年中にFF金利の誘導目標が0%から上昇と予想(6月は7人)。
政策担当者17人は23年までの利上げを予想(6月時は13人)。
政策担当者17人は23年までの利上げを予想(6月時は13人)。
テーパリングの開始時期もそうですが、テーパリングのペースにも注目です。
テーパリングの先にある金利正常化は、より重要な影響を市場にもたらします。
これは、今後何年にも渡って付き合っていく問題となりますし、
経済環境やFRBの今後の動きを正確に予想したり、
私達が米国経済やFRBの動きをコントロールすることは不可能ですので、
あまり経済指標の発表やFRBの発表にやきもきせず、気長に付き合っていきましょう。
お読みいただきありがとうございました。
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