【PRESIDENT Online】
9月12日、PRESIDENT Onlineにて、インタビュー記事が掲載されました
タイトルは、「ほったらかしでお金を増やすにはこの2本」絶好調の米国株が気になる人向け"最強銘柄"
相変わらずすごいタイトルですね。
記事はこちらから「https://president.jp/articles/-/49580」
初心者の方、これから米国株を始める方に向けの記事ですが、是非読んで頂けると嬉しいです。
「今から」米国株投資をする場合、どうすれば初心者の方でも失敗しにくいかという点や、
米国株を知った時に陥りやすい勘違いを避ける工夫などを密かにちりばめてみました。
この記事はライターさんと良い感じでコミュニケーションがとれたため、
個人的には、基本的な考え方から具体的な商品まで割といい感じにまとまったと思います。
とは言え、密かにちりばめ過ぎたせいであまり気づかれなかったことと(笑)
記事中では書けなかった、本音の部分についていくつか補足していきたいと思います。
【株式投資の基本】
まず、投資初心者の方にも是非覚えて頂きたい話があります。
米国株に限らず、投資商品の宣伝文句としてよく「人口」や「経済成長」という言葉が出てきます。
例)「人口増加により経済成長が期待されるから投資をしよう」
と言った感じです。
しかし、過去の研究によると、
人口の増減や経済成長率と株式のリターンにはあまり関係ないことが分かっています。
例えば、人口の増えているはずのアフリカの株式のリターンはここ10年パッとしませんでした。
【参考記事】
〇人口と経済成長には関係がない① ②
〇「経済成長率」と「株式のリターン」はあまり相関関係がない
まずこの基本を理解したうえで、日本株や米国株、その他の対象への投資を考える事が大切だと思います。
投資をするのであれば、イメージや直感に騙されないよう注意しましょう。
【日本株への投資は必要か】
日本株への投資はどうかという話です。
米国株投資家の中には日本株への投資はいらないと言いう方もいますが、
日本株が米国株に絶対に劣るかと言われれば、そうとも言えません。
70~80年代や2000年代など、日本株が米国株を上回る時期がありました。
今後どうなるかわかりませんが、異なる値動きをする投資対象を組み合わせることによってリスクを減らす「分散効果」は(近年は薄くなってきましたが)ある程度期待できます。

赤 日本株ETF・青 VTI(米国)
また、先日もお話しましたが、
水瀬ケンイチさんとスペースでお話した話「米国株100%、日本株は不要」という人の落とし穴
直近の日米株のバリューエーションを比較した時、日本株の方がまだ割安感があるように思います。
イマイチ成長しない投資対象でも、十分に割安な値段で買えば、適切な価格に戻るときに儲けることができますし、
どんなに良い投資対象でも、高すぎる値段で買えば、将来のリターンは損なわれるという事を覚えておくと良いかと思います。
【全世界株式に投資をする】
さて、それでは日本と米国どっちに投資をすればよいか。
私はどっちにも投資した方が良いと思います。
日米に限らず、記事本編にある通り、
全世界株式に時価総額加重で投資をするのが、
おそらくこれから米国株投資をしたいという方にとって一番失敗のない方法だと思います。
それでも、米国株に50~60%くらい大きなウェイトを配分することになります。

過去10年は米国株のリターンが良かったけど、今後どうなるかはわからない。
米株のバリューエーションは金利等を考えると正当化できなくもないが、少なくとも割安ではない。
リターンはわからないけど、様々な値動きの株式を組み合わせることによる分散効果でリスクを減らすことはできる。
そして、ごちゃごちゃやるより、コストや手間がかからない。
そういう意図で、ETFとしてVT。投資信託としてイーマクシススリム全世界株式を紹介しました。
初心者の方は投資信託の方が簡単でより良いかと思います。
https://president.jp/articles/-/49580?page=3
長期的にはこれだけで、大多数のプロの成績を上回る事が出来ると思います。
【5%はフラフラする】
あと3P目のサブタイトル「全世界株式への投資で年率5%は狙える」
ここに少し補足します。
全世界株式への投資で年率5%くらいは狙えるんじゃないか。という意見は割と一般的ではないかと思います。
ただ、初心者の方に注意してほしいのは、
これは毎年必ず5%ずつ増えていくのではなく、
×)100→105→110.25→・・・・
去年のVTように+16%の年もあれば、2018年のように-9.76%の年もあって、
株価が上下しプラスやマイナスになりながら、
長い期間で慣らせばだいたい年率5%くらいに落ち着くのではないかといったお話です。
この変動、株価の上下に自分自身が耐えられる範囲で、
例えば、下がった時に不安に陥って狼狽売りしない範囲で投資をすることが大切です。
長期投資は長期間続けてこそ効果を発揮するある戦略ですから。
無理のない範囲で長く続けていきましょう。
【いや、私は米国株式だけでよい】
そのうえで、いやそれでも米国株だけに投資がしたい。
という方のために4P目ではVTIとS&P500に連動する商品を紹介しています。
https://president.jp/articles/-/49580?page=4
初心者の方は驚くかもしれませんが、
長期的なコスト控除後のリターンで考えると
たったこれだけの戦略で、残りの7~8割の投資戦略を上回る事が出来ます。
【まとめ・感想】
途中少し難しい話もしましたが、
まだ投資を始めていない方や興味のある方は、無理のない範囲で、まずは始めてみて欲しいと思っています。
今は個人投資家の投資環境もだいぶ変わり、大手ネット証券であれば、スマホから100円からでも投資が出来たりする時代です。
やってみると意外と簡単でのめり込んでしまう方もいます。
必ずしも全ての人が株式投資をすべきとは思いませんが、
この記事を読むくらい興味や関心を持っているのであれば、是非資産形成に取り組んでみて欲しいと思います。
知っているのと実際にやるのは雲泥の差で、やってみて初めて分かる事もあります。
株式投資はまず始めることが大切で、
概ね正しく始めることができれば投資の半分はそれで終了です。
残りの半分は続ける事。
途中市場が混乱したり株価の下落など苦しい時期もあると思いますが、
それでも慌てず続ける事が大切です。
私もまだインデックス投資7年目の若造ですが、一緒に投資を続けていきましょう。
お読みいただきありがとうございました。

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3連休はゆっくり読書でもしたいと思います。
【オススメ書籍】


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9月12日、PRESIDENT Onlineにて、インタビュー記事が掲載されました
タイトルは、「ほったらかしでお金を増やすにはこの2本」絶好調の米国株が気になる人向け"最強銘柄"
相変わらずすごいタイトルですね。
記事はこちらから「https://president.jp/articles/-/49580」
初心者の方、これから米国株を始める方に向けの記事ですが、是非読んで頂けると嬉しいです。
「今から」米国株投資をする場合、どうすれば初心者の方でも失敗しにくいかという点や、
米国株を知った時に陥りやすい勘違いを避ける工夫などを密かにちりばめてみました。
この記事はライターさんと良い感じでコミュニケーションがとれたため、
個人的には、基本的な考え方から具体的な商品まで割といい感じにまとまったと思います。
とは言え、密かにちりばめ過ぎたせいであまり気づかれなかったことと(笑)
記事中では書けなかった、本音の部分についていくつか補足していきたいと思います。
【株式投資の基本】
まず、投資初心者の方にも是非覚えて頂きたい話があります。
米国株に限らず、投資商品の宣伝文句としてよく「人口」や「経済成長」という言葉が出てきます。
例)「人口増加により経済成長が期待されるから投資をしよう」
と言った感じです。
しかし、過去の研究によると、
人口の増減や経済成長率と株式のリターンにはあまり関係ないことが分かっています。
例えば、人口の増えているはずのアフリカの株式のリターンはここ10年パッとしませんでした。
【参考記事】
〇人口と経済成長には関係がない① ②
〇「経済成長率」と「株式のリターン」はあまり相関関係がない
まずこの基本を理解したうえで、日本株や米国株、その他の対象への投資を考える事が大切だと思います。
投資をするのであれば、イメージや直感に騙されないよう注意しましょう。
【日本株への投資は必要か】
日経平均株価は順調に回復し、一時3万円を突破しました。日本株への投資はこれからも有効でしょうか。
日本株への投資はどうかという話です。
米国株投資家の中には日本株への投資はいらないと言いう方もいますが、
日本株が米国株に絶対に劣るかと言われれば、そうとも言えません。
70~80年代や2000年代など、日本株が米国株を上回る時期がありました。
今後どうなるかわかりませんが、異なる値動きをする投資対象を組み合わせることによってリスクを減らす「分散効果」は(近年は薄くなってきましたが)ある程度期待できます。

赤 日本株ETF・青 VTI(米国)
また、先日もお話しましたが、
水瀬ケンイチさんとスペースでお話した話「米国株100%、日本株は不要」という人の落とし穴
直近の日米株のバリューエーションを比較した時、日本株の方がまだ割安感があるように思います。
イマイチ成長しない投資対象でも、十分に割安な値段で買えば、適切な価格に戻るときに儲けることができますし、
どんなに良い投資対象でも、高すぎる値段で買えば、将来のリターンは損なわれるという事を覚えておくと良いかと思います。
【全世界株式に投資をする】
さて、それでは日本と米国どっちに投資をすればよいか。
私はどっちにも投資した方が良いと思います。
日米に限らず、記事本編にある通り、
全世界株式に時価総額加重で投資をするのが、
おそらくこれから米国株投資をしたいという方にとって一番失敗のない方法だと思います。
それでも、米国株に50~60%くらい大きなウェイトを配分することになります。

過去10年は米国株のリターンが良かったけど、今後どうなるかはわからない。
米株のバリューエーションは金利等を考えると正当化できなくもないが、少なくとも割安ではない。
リターンはわからないけど、様々な値動きの株式を組み合わせることによる分散効果でリスクを減らすことはできる。
そして、ごちゃごちゃやるより、コストや手間がかからない。
そういう意図で、ETFとしてVT。投資信託としてイーマクシススリム全世界株式を紹介しました。
初心者の方は投資信託の方が簡単でより良いかと思います。
https://president.jp/articles/-/49580?page=3
長期的にはこれだけで、大多数のプロの成績を上回る事が出来ると思います。
【5%はフラフラする】
あと3P目のサブタイトル「全世界株式への投資で年率5%は狙える」
タイトルは基本ライターさん等がつけるのですが、ここ完全に見落としていました(笑)。
ここに少し補足します。
全世界株式への投資で年率5%くらいは狙えるんじゃないか。という意見は割と一般的ではないかと思います。
ただ、初心者の方に注意してほしいのは、
これは毎年必ず5%ずつ増えていくのではなく、
×)100→105→110.25→・・・・
去年のVTように+16%の年もあれば、2018年のように-9.76%の年もあって、
株価が上下しプラスやマイナスになりながら、
長い期間で慣らせばだいたい年率5%くらいに落ち着くのではないかといったお話です。
この変動、株価の上下に自分自身が耐えられる範囲で、
例えば、下がった時に不安に陥って狼狽売りしない範囲で投資をすることが大切です。
長期投資は長期間続けてこそ効果を発揮するある戦略ですから。
無理のない範囲で長く続けていきましょう。
【いや、私は米国株式だけでよい】
そのうえで、いやそれでも米国株だけに投資がしたい。
という方のために4P目ではVTIとS&P500に連動する商品を紹介しています。
https://president.jp/articles/-/49580?page=4
初心者の方は驚くかもしれませんが、
長期的なコスト控除後のリターンで考えると
たったこれだけの戦略で、残りの7~8割の投資戦略を上回る事が出来ます。
【まとめ・感想】
途中少し難しい話もしましたが、
まだ投資を始めていない方や興味のある方は、無理のない範囲で、まずは始めてみて欲しいと思っています。
今は個人投資家の投資環境もだいぶ変わり、大手ネット証券であれば、スマホから100円からでも投資が出来たりする時代です。
やってみると意外と簡単でのめり込んでしまう方もいます。
必ずしも全ての人が株式投資をすべきとは思いませんが、
この記事を読むくらい興味や関心を持っているのであれば、是非資産形成に取り組んでみて欲しいと思います。
知っているのと実際にやるのは雲泥の差で、やってみて初めて分かる事もあります。
株式投資はまず始めることが大切で、
概ね正しく始めることができれば投資の半分はそれで終了です。
残りの半分は続ける事。
途中市場が混乱したり株価の下落など苦しい時期もあると思いますが、
それでも慌てず続ける事が大切です。
私もまだインデックス投資7年目の若造ですが、一緒に投資を続けていきましょう。
お読みいただきありがとうございました。
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