【8月26日 米国株式市場】

米国株式市場は5営業日ぶりに反落。

ジャクソンホールでのパウエル議長の講演やアフガニスタン情勢に対しての警戒感も広がりました。

ダウ    35,213 -0.54%
ナスダック 14,945 -0.64%
S&P500     4,470 -0.58%

小型株指数のラッセル2000は-1.13%と主要株価指数より大きく下げました。

VXUS(全世界株式除く米)は-0.67%。米国以外の地域の株式も下げました。

10年債利回りは1.341% 前日比-0.003%とほぼ横ばい

恐怖指数のVIX指数は18.84と+2.05上昇しています。


【為替・コモディティー】

ドル円 110.02  +0.03
NY原油 67.83  -0.8%
NY金  1,794  +0.2%

ビットコイン 47,000  -3.8%

原油は4営業日ぶりに下落。ビットコインは売られました。

ビットコインが5万ドルを超える水準を長く保つことができなかった事を受け、

テクニカル分析のボリンジャーバンドを考案したジョン・ボリンジャー氏は

一部の利益を確定させるかヘッジをかけることをツイッターで提案しています。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-08-26/QYFWA0T0AFB501



【S&P500マップ】

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【セクター】

不動産(+0.1%)を除く全セクターが下落。特にエネルギーが-1.5%と下げました。

下げた10セクターの中では、公益が-0.3%と最も下げ幅が少なく、その他セクターは0.4~0.7%程下落しています。

【個別株】

〇スノーフレーク +7.58%

良い決算を発表しました。

〇ローズタウン +17.79%

ニニバギ氏を次期CEOおよび取締役会のメンバーに指名とのニュースが出ています。

〇ダラー・ツリー -12.08%

決算を発表後に下落。EPSは予想を上回りましたが、既存店売上高が予想外の減収となりました。


【週間失業保険申請件数】

新規申請 35.3万人 予想 35.0万人 前週 34.9万人

継続受給 286万人  予想  279万人  前週 286万人 


【米第2・四半期の実質国内総生産(GDP)改定値】

年率換算で前期比6.6%増 予想6.7%増

GDPの7割を占める個人消費は11.9%増

FRBが物価の目安として注目するコア個人消費支出(PCE)価格指数の伸びは6.1%と、速報値から変わらず。目標の2%を引き続き上回っています。

先週の新規失業保険申請件数と、米GDPはいずれも予想より若干下回りました



【FRBタカ派の動き】

FRBのタカ派は、パウエル議長の重要講演を翌日に控え、早期のテーパリングを要求するメッセージを発信しています。


〇 セントルイス地区連銀のブラード総裁

インフレ率が鈍化するかどうか疑問を抱いているとして、テーパリングを開始する必要性を強調。

来年の第1・四半期末までに資産購入を終わらせるよう改めて主張。

※個人的にはテーパリングの終了時期も重要だと思います。


〇ダラス地区連銀のカプラン総裁

9月のFOMC会合で買い入れを調整する計画を発表し、10月またはその後すぐに計画を実行し始めるというのが、引き続き私の考えだ」


〇カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁

引き続き経済の成長や雇用の増加が予想されることから、FRBは早めにテーパリングを始めるべき。としています。

https://jp.reuters.com/article/usa-fed-kaplan-idJPL4N2PX47F


デルタ株については、3総裁とも経済への影響が深刻化することはないと楽観視しています。


【有識者の見解】

パウエル議長の講演でテーパリングに関する明確な示唆が与えられるかどうか、市場も意見は二分されています。


〇ステート・ストリートのリー・フェリッジ氏

「経済が減速する中、パウエル氏はテーパリングに踏み切ることで市場がパニックに陥ることを望んでいない」

「テーパリングの可能性を残しつつも、柔軟に対応する考えを示すのではないか」

他にも「米金融市場に落ち着き、ジャクソンホール会議「波乱なし」との声

とブルームバーグが報じているように、そこまで慌てることではないという声も聞こえます。


一方、レイダリオ率いるブリッジウォーター・アソシエーツのグレッグ・ジェンセン共同CIOは、

テーパリングは市場が予想する以上に速く進むだろうと指摘。

「インフレは当局の目標を大きく上回っている状態だ。当局が行動しないなら、インフレは加速を続けると考えている」としています。


【まとめ・感想】

金融の超一流のプロ達でも意見がわかれる状況が続いています。

もし、S&P500やVTI等に長期投資をしている方であれば、こう言った市場のノイズに惑わされることなく投資を継続することが大切だと思います。

パウエル議長の発言を控え、株価の動きは控えめながら水面下では割と慌ただしい相場となっています。

アクティブに投資をする方であれば、明日(将来)はこうなる!と自分勝手に決めつけずに、しっかりとわからないことはわからないと認め、

市場の現実やパウエル議長の発言をしっかりと受けとめ、柔軟に対応していくことが大切だと思います。

私は特に何もせず、いつも通りの投資を続けていきたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

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