【ウェルズファーゴの予想】

米大手銀行のウェルズ・ファーゴは、年末までにS&P500が更に8%上昇するとの予想を示しました。

ウェルズ・ファーゴのアナリスト、クリストファー・ハーベイ氏は、

S&P500の目標株価を4,825に引き上げ、

顧客向けノートにて、FRBがテーパリングを示唆すれば市場は一歩後退するだろう。としつつも

S&P500構成銘柄のEPS予想は現時点で21%上方修正されており、この傾向が弱まる兆しは見えないとしています。


【残り4カ月で+8%はあり得るのか】

もし、S&P500が更に8%と上昇したとすると、

S&P500は2021年通年で約28%上昇することになります。

流石にあがり過ぎではと思うかもしれませんが、

ウェルズ・ファーゴは、過去31年間のうち9年間で、

年初8カ月で10%上昇した後、残り4カ月で平均8.4%上昇していると指摘しています。



【S&P500が15%上がった年の下半期】

また、別のデータになりますが、

岡元兵八郎(@heihachiro888)の過去のツイートによると

1928年以降、年初から7月末まで間にS&P500が15%以上上がった年は20回ありました。

その20回の8月のリターンは平均–0.12%でしたが、

8月末から年末までのリターンは平均+3.91%となっていました。

下がったのは3回で、逆に年末にかけて大きく上昇した年もありました。

00.

そもそもサンプル数が少ないですし、今年がどうなるかはわかりませんが、

例えば「8・9月低迷した後、年末にかけて更に上昇する」といった展開も、全くあり得ない話ではないということがわかります。

いろいろな考え方や戦略があると思いますが、

特にS&P500やVTI、VTなどに長期投資をしている方は、

テーパリングや調整などを変に警戒して、

全オリしたり積立を止めてしまうというのは、またちょっともったいないかなとも思います。

ちゃんと規律を守り投資を続けていれば、本来得られていたはずのリターンを自ら逃してしまう可能性にも繋がります。

どうなるかわからない以上、

自分の許容できるリスクの範囲内で、適切な資産配分と計画に基づいて投資しているのであれば、

市場が上がろうと下がろうと、その投資をしっかりと続けていくことが大切だと思います。

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