【8月23日 米国株式市場】

23日の米国株式市場は、主要株価3指数が揃って上昇。

ナスダックは最高値を更新しました。

ダウ    35,335 +0.61%
ナスダック 14,942 +1.55%
S&P500     4,479 +0.85% 

米ファイザーの新型コロナウイルスワクチンが、米国内で正式に承認されたことで、

ワクチン接種ペースが加速し経済活動の正常化が進展するとの見方が広がり、

各市場で全体的にリスクオンの姿勢が見られました。


小型株指数のラッセル2000も+1.88%と上昇。

VXUS(全世界株式除く米)も1.08%と上昇しました。


米10年債利回りは1.255%。

前日比-0.005%とほぼ横ばい。

VIX指数は17.12。前日より1.44低下しました。

【為替・コモディティー】

ドル円 109.66 -0.14
NY原油 65.43 +5.3%
NY金  1,807 +1.3%

ビットコイン 49,309  +1.3%

原油が急伸。8営業日ぶりに反発しました。

ビットコインも、一時3カ月ぶりに5万ドルを超えました。



【S&P500マップ】

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【セクター】


原油価格の上昇に伴い、エネルギーが+3.6%と大きく上昇。

金融、資本財、素材、通信サービス、情報技術、一般消費財が0.8~1.4%ほど上昇。

下げたのは、生活必需品(-0.4%)公益(0.0%)不動産(-0.4%)公益(-1.3%)

ここ数日買われていた、ディフェンシブ銘柄が売られました。

【個別株】

〇ファイザー +2.48%

コロナワクチンが米国内で正式に承認されました。

〇モデルナ +7.55%

ファイザーのニュースを受け、モデルナも期待感が高まりました。

〇トリリウム +188.83%

ファイザーが同社の全株式を購入することで合意。

〇アクサム +14.98%

うつ病治験薬「AXS-05」の申請時の際、FDAがレビューで追加情報を求めなかったことが材料視。

〇ドキシミティー +10.94%

広瀬隆雄氏の紹介銘柄の一つ。IPO初の決算も良く、8月10日の52ドル台から87.15ドルまで上昇しています。


【8月の米PMI】

製造業PMI速報値

結果  61.2 予想 62.0 7月 63.4

サービス業PMI速報値

結果  55.2 予想 59.2 7月 59.9

8月総合PMI速報値は55.4と7月の59.9から低下し、3カ月連続の低下となりました。

同指数は50が景気の拡大、縮小の節目となります。

生産の制約や原材料や労働力などの供給不足、デルタ株などが経済回復の勢いを押しとどめています。

ブルームバーグは「米企業活動の減速鮮明」と報じています


【7月米中古住宅販売件数】

結果 599万戸 予想 583万戸 前月 587万戸

前月から予想外に増加し、3月来で最大の伸びとなり、

こちらは良い結果となりました。


【まとめ・感想】

米ファイザーのワクチンが米国内で正式に承認されたことにより、全体的に買いが広がりました。

引き続き、投資家の注目は26日からのジャクソンホールでのFRBの年次シンポジウムに集まっています。

パウエル議長は27日に「経済見通しについて」講演する予定です。

これまで発表された経済指標や、米国の状況をパウエル議長始め、FRBメンバーがどう判断しているのか。テーパリングのヒントがあるのか。私にはわかりません。

ただ、「テーパリング」は最終的なゴールではなく、その先にある金利正常化等への布石だと私は思っています。

つまり、今週のジャクソンホールや9月のFOMCで何かが終わるわけではなく、これから何年も付き合っていかなければならないFRBとの初デート、通過点くらいに考えています。

とはいえ、経済の先行きは私よりも遥かに優秀なFRBメンバーでも完全にはわかりませんし、完全にコントロールすることもできません。

デルタ株や中国など、どうなるかわからない不確実性をいくつも有している株式市場ですから、

まずは、自身のコントロールできる事をしっかりとやること。

自身の許容できるリスクの範囲内で投資をすることが大切だと思います。

今週は騒がしくなるかもしれませんが、それぞれの採用している戦略において、やるべきことをしっかりとこなしていきましょう。

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