「インフレ再燃:いつまで続き、どの程度加速するのか」
ウェルリントン・マネジメントが、
2021年下半期の見通しについてレポートを公開していましたので
簡単にまとめつつ、感想等を書いていきたいと思います。
【各資産クラスの見通し】
〇株式
先進国 やや強気
新興国 やや強気
米国 中立
欧州 強気
日本 中立
株式の中では、域内経済の回復が期待される欧州。
世界経済の回復から恩恵を受ける可能性が最も高い新興国を選好しているとのことです。
〇10年国債
10年国債 やや弱気
米国 中立
欧州 弱気
日本 中立
その他、クレジットは中立。コモディティーはやや強気となっています。
詳しくはレポートをご覧下さい。
【インフレ率の上昇とバリュー株】
ウェリントンはレポート全体を通じてインフレへの懸念を指摘しています。
そして、バリュー株について以下のような記述がありました。
【バンガードも似たような見解】
「小型株」という点は異なりますが、
インフレや金利が上昇する局面での、バリューという点は
米バンガード社も同様の見解を示しています(詳しくは過去記事)
過去のデータを振り返ると、インフレ率や金利が上昇する局面では、上記のようなセクター及びバリュー株がグロース株よりも有利になると私も思います。
逆にリーマンショック以降の、低インフレ・低金利の環境は、直近までグロース株や小型株とって有利に働いてきました。
バンガードのレポートより
いつもありがとうございます。
知らなかった、ちょっとだけ勉強になったという方は、
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【オススメ書籍】
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ウェルリントン・マネジメントが、
2021年下半期の見通しについてレポートを公開していましたので
簡単にまとめつつ、感想等を書いていきたいと思います。
【各資産クラスの見通し】
〇株式
先進国 やや強気
新興国 やや強気
米国 中立
欧州 強気
日本 中立
株式の中では、域内経済の回復が期待される欧州。
世界経済の回復から恩恵を受ける可能性が最も高い新興国を選好しているとのことです。
地域別では、ワクチン接種(当初出遅れた後)および景気回復のペースが最も速いと予想され、バリュエーションが魅力的な水準にある欧州の株式を選好しています。
新興国の株式については総じてやや強気な見方を持っていますが、国によってばらつきがあるため一括りにせず、それぞれの違いを見極めることが重要と考えます。
私たちはリスク選好姿勢を継続していますが、経済成長とインフレはトレードオフ(相反)の関係にあり強気見通しに陰りが見え始めています。
株式の中では、景気回復が加速している欧州を強気な見方に引き上げました。
また、新興国株式については、世界経済の回復や堅調なコモディティ価格に加え、継続的な米ドル安などを背景に、やや強気な見方を維持しています。
10年国債 やや弱気
米国 中立
欧州 弱気
日本 中立
特に速いペースでワクチン接種が進み経済活動が再開している欧州で、金利の上昇が続く可能性があります。
その他、クレジットは中立。コモディティーはやや強気となっています。
詳しくはレポートをご覧下さい。
【主なリスク】
主な下振れリスクとして金利の急上昇、コロナ対策の再度のロックダウン、政策の失敗などが挙げられています。
上振れリスクとしてインフレを抑制する要因となる生産性の向上、あるいは予想を上回る経済活動再開の急拡大や持続性などが挙げられています。
主な下振れリスクとして金利の急上昇、コロナ対策の再度のロックダウン、政策の失敗などが挙げられています。
上振れリスクとしてインフレを抑制する要因となる生産性の向上、あるいは予想を上回る経済活動再開の急拡大や持続性などが挙げられています。
【インフレ率の上昇とバリュー株】
ウェリントンはレポート全体を通じてインフレへの懸念を指摘しています。
そして、バリュー株について以下のような記述がありました。
インフレ率の上昇は、米国以外の株式市場や小型株のほか、
セクター別では金融、一般消費財・サービス、素材、資本財・サービスなどの景気敏感セクターを含むバリュー株を下支えすると考えます。
コモディティは歴史的に見て株式よりインフレに感応度が高い傾向にあり、
金利上昇のヘッジとしての役割を果たすことが見込まれるため、エネルギーと産業用メタルを選好しています。
株式指数は金利感応度が高く、割高なグロース株の銘柄を中心に構成されている傾向を注視 べきと考えます。
また、米国では法人税率が引き上げられる可能性があり、企業の収益への影響にも注意が必要です。
米国の株式では、一般的に経済成長への感応度が高く、金利感応度が低いバリュー株や小型株を選好しています。
スタイル・ファクターでは、景気回復と金利上昇の局面で堅調に推移することが見込まれるバリュー株を選好しています。
バリュー株は2020年9月以降、グロース株を上回るパフォーマンスを示していますが、過去 10年間大きく出遅れたギャップはまだ埋まっていません
【バンガードも似たような見解】
「小型株」という点は異なりますが、
インフレや金利が上昇する局面での、バリューという点は
米バンガード社も同様の見解を示しています(詳しくは過去記事)
過去のデータを振り返ると、インフレ率や金利が上昇する局面では、上記のようなセクター及びバリュー株がグロース株よりも有利になると私も思います。
逆にリーマンショック以降の、低インフレ・低金利の環境は、直近までグロース株や小型株とって有利に働いてきました。
バンガードのレポートより
【まとめ・感想】
グロース株に集中投資をしている方は、市場環境の変化に少し気をつけた方が良いかもしれません。
ある環境下で最強だった、ティラノザウルスやアノマロカリスが環境の変化に適応できずに滅んだように、
ある特定の環境下では最適・最強のポートフォリオが、異なる環境下においても最適・最強とは限りません。
逆に最適を求めて尖ったPFほど、環境の変化に非常に脆いPFになっている可能性もあります。
誤解しないで欲しいのはグロース株がダメだとかそういう話ではなく、
市場環境の変化によく注目し、今まで上手く行った戦略に固執するのではなく、必要に応じてPFや戦略を見直すことが大切だと思います。という事です。
個人的には以上の話は直近の話というよりは、
今後数年に渡って(22・23年以降の金利・緩和政策正常化の過程)において起こるのではないかなと思っています。
ただ、私はそこまで投資が上手くないので、市場環境やサイクルがどう変化しても対応できるように、
いつもどおり予めバリューにもグロース株にも適切に分散したポートフォリオ(VOO)で、今後もこう言った市場環境の変化を乗り切っていきたいと思っています。
グロース株に集中投資をしている方は、市場環境の変化に少し気をつけた方が良いかもしれません。
ある環境下で最強だった、ティラノザウルスやアノマロカリスが環境の変化に適応できずに滅んだように、
ある特定の環境下では最適・最強のポートフォリオが、異なる環境下においても最適・最強とは限りません。
逆に最適を求めて尖ったPFほど、環境の変化に非常に脆いPFになっている可能性もあります。
誤解しないで欲しいのはグロース株がダメだとかそういう話ではなく、
市場環境の変化によく注目し、今まで上手く行った戦略に固執するのではなく、必要に応じてPFや戦略を見直すことが大切だと思います。という事です。
個人的には以上の話は直近の話というよりは、
今後数年に渡って(22・23年以降の金利・緩和政策正常化の過程)において起こるのではないかなと思っています。
ただ、私はそこまで投資が上手くないので、市場環境やサイクルがどう変化しても対応できるように、
いつもどおり予めバリューにもグロース株にも適切に分散したポートフォリオ(VOO)で、今後もこう言った市場環境の変化を乗り切っていきたいと思っています。
知らなかった、ちょっとだけ勉強になったという方は、
是非、応援クリックよろしくお願いします。
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