バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

2015年からバンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資してます。毎日、米国株や海外ETFを中心に投資・資産形成に役立つ情報を発信中。NISAやiDeCOも継続中。・当サイトには広告が含まれます。

【おもしろいレポートを2つ紹介します】

①基本ポートフォリオの見直しについて(厚生年金保険給付積立金)

令和2年4月1日 国家公務員共済組合連合会より。

https://www.kkr.or.jp/shikin/basic_policyR20401.pdf

各資産の期待リターンやリスク、相関について、

年金基金等の機関投資家がどのような前提と数値を用いて計算しているかがわかります。

各資産クラス毎のリスク・リターン・相関を計算し、

適切な資産配分を考える時の参考になるかと思います。
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画像はクリックで拡大できます。


②新しい基本ポートフォリオの策定について 

平成21年年金財政再計算 

https://www.kkr.or.jp/shikin/report220308-data.pdf

こちらは少し古いレポートになりますが、より詳細な内容が書かれており、

期待収益率の考え方(ビルディングブロック方式による期待リターンの決定)や

政策ベンチマ-クに何が使われているか。

各資産ごとの特性と相関係数はどのように見積られているか等が記載されています。


例)政策ベンチマーク

・負債:NOMURA-BPI(11-)
・国内債券:NOMURA-BPI(総合)、NOMURA-BPI(11-)
・国内株式:TOPIX
・外国債券(ヘッジなし):シティグループ世界国債インデックス(ヘッジなし)
・外国債券(ヘッジあり):シティグループ世界国債インデックス(ヘッジあり)
・外国株式(ヘッジなし):MSCIコクサイインデックス(ヘッジなし)
・外国株式(ヘッジあり):MSCIコクサイインデックス(ヘッジあり)
・短期資産:新発CD(1カ月)

例)各資産ごとの特性と相関係数

各資産ごとの特性と相関係数は、過去10年間(2000/1以降)の実績に、定性的な判断を加味(保守的にリスク量を大きく見積り、分散効果を低めるような判断を加味)。


【ポイント】

割と基本的な内容ですが、少しマニアックな内容もあるので興味ない方もいるかもしれません。

最近投資を始めた方に、一つだけ、ここだけは抑えて欲しいというポイントをあげるとしたら、

国内外の株式の期待リターンを年金基金等の機関投資家がどう見積っているかという点です。

①の資料を参考にすると、

国内株式の実質リターンは3.3%

外国株式の実質リターンは4.9%


と計算されています。

※もちろん、リスクや相関関係が異なりますので、海外株式に集中投資をしろということではありません。

例えば、計算がめんどうなのでインフレ調整前の数字ですが(笑)

ここ10年の米国株の年率平均18.5%というリターンとは、かけ離れた数字になっていることがわかります。(2011年6月末-2021年6月末、円ベース myINDEX参照)

そして、その米国株も過去20年(2001年6月末-2021年6月末)とすると平均リターンは7.9%になります。

良い時代がずっと続けば良いのですが、

今後もそんな良いリターンが続く保証はどこにもありません。


もし、ここ1年から10年くらいのリターン、経験、チャート等を参考に、高すぎる期待をしていたり、高すぎる期待リターンに基づく計画をたてている方は、理想的過ぎる数字より、より現実的な数字に基づいて投資計画を建て、

資産形成をしていくのが良いのかなと個人的には思います。

まあでも、もしこの先10年米国株式市場が低迷したとしても、

私は気にせずVOOを保有し続けていきたいと思います。

いつもありがとうございます。

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