バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

2015年からバンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資してます。毎日、米国株や海外ETFを中心に投資・資産形成に役立つ情報を発信中。NISAやiDeCOも継続中。・当サイトには広告が含まれます。

【質問を頂きました】

とある読者の方から質問を頂きました。
いつも楽しく拝見させていただいております。

ほぼVOO100%で投資している者です。

「分散投資が大切」ということで、

自分なりに調べた結果、VXUSにも投資を始めようと考えています。

ただ、過去のリターンを見ると、VOOが暴落したときはVXUSも下げており、ほとんど同じような値動きをしているようにも感じます。

そうだとすると、「だったらVOOだけで良いのでは?」と考えてしまいます。

分散投資というのならば、VOOとは同じ値動きをしては無意味なようにも感じてしまいます。

この考えは間違っているのでしょうか?

すでにVXUSに投資をされているりんり様のお考えをお聞かせいただけますと幸いです。どうぞ宜しくお願いいたします。


【いつもありがとうございます】

いつもありがとうございます。

今回はこの質問に私の意見を述べたいと思います。

すごくどこかで聞き覚えがあり、耳が痛い話であります(笑)

【要点】

要点をまとめると

ほぼ、VOO100%に投資をしている。

分散投資のために、VXUSへの投資を考えているが分散効果があるか疑問。

分散効果がないのならVOOだけでも良いのでは。

というような感じかと思います。


【輝き出した彼らを誰に止めることなどできるだろう】

この質問に一言で答えるなら、

分散効果はあります。

私は基本的に国際分派ですが、VOO一本でいきたいのならそれはそれで良いと思います。

その気持ちは、誰よりもわかっているつもりです(笑)

それを止める権利が私にあるのでしょうか。

いえ、本当にありません(笑)。


ただ、質問者様の疑問のために、

少しの補足といくつかデータを紹介したいと思います。

それを踏まえて、質問者様自身が判断して頂ければと思います。


【同じ値動きをしては無意味】

分散投資というのならば、VOOとは同じ値動きをしては無意味なようにも感じてしまいます。

この考えは間違っているのでしょうか?

まず、この考えは間違っていません。

VOOと同じ値動きをするものに投資をしてはほとんど意味をなしません。

例えば、VOOとIVVとかVTI。もしくはS&P500に連動する投信。

これらは、コストや運用会社、ETFか投信かなど細かい違いはあるものの、

ほぼ米国株式市場と同じ動きをする投資商品です。


質問者の方がおっしゃるとおり、

異なる値動きをする投資対象を組み合わせてることでリスクを下げる、

「分散効果」を狙うのであれば、

ここら辺の商品を組み合わせても、効果はほぼないと思います。


【VOOとVXUSの値動きはほとんど同じなのか?】

一方で、このくだり。


ただ、過去のリターンを見ると、VOOが暴落したときはVXUSも下げており、ほとんど同じような値動きをしているようにも感じます。

ここが私の考えと異なります。

もし、何か参考にデータ等があれば教えて頂けると助かります。

某ひろゆき氏的な嫌味とかではなく(笑)

私の方からは、まずVOOとVXUSの相関関係を紹介したいと思います。

VXUSとVOOの相関(設定来・ドルベース)

00

1が完全相関。つまり分散効果なしとなります。

分散効果を考えるなら-1が(逆相関)が理想ですが、

1でさえなければ分散効果はあります。

さてVXUSとVOOの相関を見てみると、

やや高い時期もあるものの、

「1ではない」=「多少なりとも分散効果はある」ということがわかります。


そして、もう1点、

各資産の相関関係は一定ではなく、時間と伴に動的に変化します。

1986~1996年の間の米国株式市場と米国を除く全世界株式の相関はドルベースで0.39

1986~2006年までにすると同相関は0.58となります。


上の図のように、近年では相関関係が高まってきていますので、分散効果が薄れてきている、意味がないと主張する方もいます。

分散効果が薄れて来ているというのは事実です。

ただ1でなければ意味がありますし、将来の相関関係はどうなるかわかりません。

まあ、ある程度、相関が高い状態が続く可能性はあるとも思います。

00

次に、1996年から2006年までのドルベースの

米国株式と米国を除く全世界(仮想VXUS)のチャートです。

ほぼ同じような値動きと言いますが、

期間によっては、全然違う動きをしていることもあるということがわかるかと思います。

昔記事にて書いたので繰り返しませんが、

70年代や80年代など、米国株よりも米国以外の市場の方がリターンが高かった時期もあります。


あとはそうですね。

同時に暴落したとしても、下落の幅が違えば分散する意味はあるわけですから、そこら辺も注目してみるとお以下と思います。

また、市場には、ボラティリティが一時的に高くなる時期と、大部分を占める平常時があります。

そのどちらか片方だけ見て判断するのではなく両方を見ることが大切だと思います。


【まとめ・感想】

長くなりましたが、

私はインデックスファンドを用いて簡単に低コストで投資ができる手段がある以上、

「全世界株式を時価総額加重で保有する」というのが株式投資の一つの基本、ベースだと思っています。

そして、そこから自身の許容できるリスクや投資期間に合わせて、

①無リスク資産とリスク資産の配分を決め

②リスク資産のアロケーションを組んでいくのが良いと思っています。

私は何だかんだで、米国株式大好き人間ですから、どんな資産配分やPFを組むにせよある程度は米国株式を保有しておいた方が良いんじゃないかなと思います。


ここまでを踏まえて、もし、リスクが許容できる。

100%米国株でいきたいというのであれば、それもまあいいんじゃないかなと思います。

というか、私にそれを止めることはないでしょう(笑)。


輝きだした質問者様なら、いつか明日を掴むと思いますし、

はばたきだした質問者様なら、光る明日を見つけるだろうと思います。

まあ、何が言いたいのかといえば、

私は質問者様の成功を心から願っていますし、応援しています!


いつもありがとうございます。

ちょっとだけ勉強になった。知らなかった。

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