【JPモルガンのレポート】
JPモルガン・アセットマネジメントが、
2021年第2四半期についてのおもしろいレポートを公開していたので紹介します。
「Quarterly Perspectives 米国の金利上昇と向き合う」
2021年第2四半期の主要な投資テーマを
③ 今年の春夏と秋冬では、採るべき投資戦略が変わる可能性も?
として、
それらに関連する質問にレポートでは回答しています。
以下、個人的に面白いと思った点と、
知っておくと役立つと思われる点などをまとめつつ、簡単に紹介していきます。
ここは少しわかりずらいと思うので、
初心者の方にもわかりやすいように少し解説を加えたいと思います。
まず、株式投資のリターンは「配当」+「キャピタルゲイン」に分解できます。
そして株価は「業績×バリュエーション」
つまり「EPS×PER」で表すことができます。
2021年年初来から3月末までの各国の株式市場のリターンを図で表したものが以下のものになります。

今年は2月からの米長期金利の上昇によって、
株価の割高感が意識され、予想PERは年初から低下しました。
ただ、低下したといっても急落というほどではありません。
一方、予想EPSは経済の再開に伴って年初来で大幅に上昇しています。
つまり、予想PERがの低下がもたらす株安圧力を、
景気回復に伴う予想EPSの改善が跳ね返した結果、株高になっているとJPモルガンは分析しています。
【2020年の株高との違い】
ここで今年の状況と去年の状況を比較、整理してみましょう。
2020年のリターンの分析。

今年に入り、予想EPSの上昇が主導する株高へ移行したことは、ある意味では良い材料として捉える事ができるかもしれません。
去年から今年を、金融相場から業績相場への移行とも表現できます。
私はこれが悪いことだとは全然思っていません。
むしろ普通の事と言いますか、正常な状態に戻りつつある良い事と感じています。
今後、株価が上がりにくくなる状況としては、
「以前ほど強くない予想EPSの上昇」と「強まる予想PERの低下圧力」が拮抗し始める。
というケースが想定されます。
【2017年以降のS&P500のトータルリターン】
初心者の方は、2017年以降の相場を振り替えて勉強してみるのもよいかもしれません。
【最後に】
と、同レポートにはあります。
不安がる事もないと思いますが、去年の4月から今年上半期のようなイケイケ相場が今後も続くとは限りません。
もしかしたら、少しやきもきしたり、我慢が続く局面がくるかもしれません。
過度に楽観的になるのは禁物です。
常に現実的な投資計画を実行していきましょう。
JPモルガンのレポートの結論は以上となります。
なるほど、とても参考になりましたね。
私は今まで通りの投資を続けていきたいと思います(^_^)voo
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JPモルガン・アセットマネジメントが、
2021年第2四半期についてのおもしろいレポートを公開していたので紹介します。
「Quarterly Perspectives 米国の金利上昇と向き合う」
2021年第2四半期の主要な投資テーマを
① 今後の世界景気、米国の財政・金融政策、金融市場の見通しは?
② 米国の長期金利の上昇はまだ続く? 金融市場へのインプリケーションは?
③ 今年の春夏と秋冬では、採るべき投資戦略が変わる可能性も?
として、
それらに関連する質問にレポートでは回答しています。
以下、個人的に面白いと思った点と、
知っておくと役立つと思われる点などをまとめつつ、簡単に紹介していきます。
【前半の内容はこちら】
おもしろいレポートだったので前半と後半に分けて紹介しています。
前回の内容はこちら
→「http://etfsp500.com/archives/27748012.html」
前半では「世界経済の見通し」や「金利上昇局面で株式市場はどう動くか」などについてまとめてあります。
今回は後半戦。
前回同様、個人的に面白いと思ったポイントをまとめ感想を述べていきたいと思います。
【バイデン政権の経済政策の影響は?】
おもしろいところでは、
JPモルガンはバイデン政権の経済政策を市場はまだ折り込めていないと分析しています。
個人的にはとても納得感があります。
【なぜ現在まで株高が続いたのか】
今年上半期を振り返ってみると、
1月にはロビンフッターの投機騒ぎ、2月~3月は10年債利回りの急な上昇と、いろいろな混乱がありました。
それでも株高基調が続いているのはなぜなのでしょう。
JPモルガンは以下のように分析しています。
おもしろいレポートだったので前半と後半に分けて紹介しています。
前回の内容はこちら
→「http://etfsp500.com/archives/27748012.html」
前半では「世界経済の見通し」や「金利上昇局面で株式市場はどう動くか」などについてまとめてあります。
今回は後半戦。
前回同様、個人的に面白いと思ったポイントをまとめ感想を述べていきたいと思います。
【バイデン政権の経済政策の影響は?】
Q. 米国のインフラ投資や増税など、次のバイデン政権の経済政策が金融市場に与える影響は?A. 不透明感があり市場は十分織り込めていない。
好悪両面の材料があり、景気・株価・金利への影響は既に成立した1.9兆ドル対策と比べて限定的か。
おもしろいところでは、
JPモルガンはバイデン政権の経済政策を市場はまだ折り込めていないと分析しています。
個人的にはとても納得感があります。
【なぜ現在まで株高が続いたのか】
今年上半期を振り返ってみると、
1月にはロビンフッターの投機騒ぎ、2月~3月は10年債利回りの急な上昇と、いろいろな混乱がありました。
それでも株高基調が続いているのはなぜなのでしょう。
JPモルガンは以下のように分析しています。
Q. 様々な波乱があっても、株高基調が続いた背景は?A.「景気期待を反映した予想EPSの強い上昇」>「米長期金利の上昇などによる予想PERの小幅低下」→株高継続。
ここは少しわかりずらいと思うので、
初心者の方にもわかりやすいように少し解説を加えたいと思います。
まず、株式投資のリターンは「配当」+「キャピタルゲイン」に分解できます。
そして株価は「業績×バリュエーション」
つまり「EPS×PER」で表すことができます。
2021年年初来から3月末までの各国の株式市場のリターンを図で表したものが以下のものになります。

今年は2月からの米長期金利の上昇によって、
株価の割高感が意識され、予想PERは年初から低下しました。
ただ、低下したといっても急落というほどではありません。
一方、予想EPSは経済の再開に伴って年初来で大幅に上昇しています。
つまり、予想PERがの低下がもたらす株安圧力を、
景気回復に伴う予想EPSの改善が跳ね返した結果、株高になっているとJPモルガンは分析しています。
【2020年の株高との違い】
ここで今年の状況と去年の状況を比較、整理してみましょう。
2020年のリターンの分析。

去年の株価の上昇の大部分は、
「予想PERの大幅上昇」がもたらしたものだったことがわかります。
特に、株価がコロナショックの最安値を付けた、昨年3月から6月頃までの急速な株高は、
財政・金融政策への強い期待などを背景とする予想PERの上昇が株価を主導していました。
一方、昨年は予想EPS(企業の1株当たりの利益の見通し)はロックダウンの中、大幅に低下しました。
【ポイント】
同じ株高でも、予想PERの上昇に頼った株高。
例えば、「財政・金融政策への強い期待」や「投資家心理の改善など」による株高は、持続性が乏しいとも考えられるため、(行き過ぎればバブルとなる)
【ポイント】
同じ株高でも、予想PERの上昇に頼った株高。
例えば、「財政・金融政策への強い期待」や「投資家心理の改善など」による株高は、持続性が乏しいとも考えられるため、(行き過ぎればバブルとなる)
今年に入り、予想EPSの上昇が主導する株高へ移行したことは、ある意味では良い材料として捉える事ができるかもしれません。
去年から今年を、金融相場から業績相場への移行とも表現できます。
私はこれが悪いことだとは全然思っていません。
むしろ普通の事と言いますか、正常な状態に戻りつつある良い事と感じています。
今後、株価が上がりにくくなる状況としては、
「以前ほど強くない予想EPSの上昇」と「強まる予想PERの低下圧力」が拮抗し始める。
というケースが想定されます。
【2017年以降のS&P500のトータルリターン】
ちなみに2017年以降のS&P500のリターンを
配当・PER・EPSに分解したものを相互フォローしている
ISABELNET@ISABELNET_SAさんがわかりやすい図にまとめてくれています。
時々、私にいいねしてくれるいい人です(笑)
ISABELNET@ISABELNET_SA
🇺🇸 Return
2021/07/02 19:56:48
Earnings growth and dividend explain the S&P 500's total return YTD, despite a negative multiple expansi… https://t.co/4ODe6Tc6hU
初心者の方は、2017年以降の相場を振り替えて勉強してみるのもよいかもしれません。
【最後に】
Q. 足元の明るい経済・金融市場見通しの注意点は?A. 欧米の経済正常化が順調な場合、秋冬に景気「加速」が一服?その後も景気「拡大」は続くがペースは落ちる可能性。Q. 世界の景気拡大は続いても、拡大ペースが一時よりも落ちた後の金融市場の動きは?A. 世界景気の加速が一服した後(グローバル製造業PMIのピークアウト後)は、株価の上値が重くなる傾向。
と、同レポートにはあります。
不安がる事もないと思いますが、去年の4月から今年上半期のようなイケイケ相場が今後も続くとは限りません。
もしかしたら、少しやきもきしたり、我慢が続く局面がくるかもしれません。
過度に楽観的になるのは禁物です。
常に現実的な投資計画を実行していきましょう。
Q.【結論】2021年の投資戦略は?A. 景気加速期は景気敏感な日本株などを選好。
仮に秋冬に景気加速が一服すれば、インカム系資産や米国株を選好。投資は継続。
JPモルガンのレポートの結論は以上となります。
なるほど、とても参考になりましたね。
私は今まで通りの投資を続けていきたいと思います(^_^)voo
いつもありがとうございます。
ちょっとだけ勉強になった。知らなかった。
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