【5月6日 米国株式市場】

ダウ    +0.93%
ナスダック +0.37%
S&P500   +0.82%

ダウが最高値を更新。

米新規失業保険申請件数の改善が追い風となり、

ヘルスケアセクターを除く全セクターが上昇。

S&P500も最高値に近づきしました。

小型株指数のラッセル2000は+0.002%とほぼ横ばい。

米10年債利回りは1.568%(前日比-0.016%)とやや下げました。


【新規失業保険申請件数】

5月1日までの1週間の

新規失業保険申請件数(季節調整済み)は、

結果 49.8万人 予想 54万件

前週の59万件から大きく改善。2020年3月中旬以来の水準となりました。

一方で、健全な労働市場の目安となる20万~25万件を依然として超えており、FRBがすぐに手を緩めることはないと個人的には思います。

失業者数は未だ多い一方で、労働市場の回復ペースは速まっています。

7日に発表される4月の雇用統計でも、就業者数が増えるとの見方が強まっています。



【S&P500マップ】

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【セクター】


生活必需品、金融、素材、資本財、公益、テクノロジー、通信など、ヘルスケアセクターを除く全てのセクターが幅広く上昇しました。

ヘルスケアセクターは、バイデン大統領のコロナウィルス・ワクチンの知的財産権を(一時的に)放棄し、貧しい国々への迅速な予防接種を支援する。

というニュースが流れた後一時下落。

決算による「事実売り」もあり、その後も軟調な動きとなっています。


【個別株・モデルナ】

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モデルナはEPSは予想を上回ったものの、

ワクチンの売上が予想を下回った他、通期での売上の見通しもイマイチだったため、

決算後に株価は急落。一時約12%ほど下げました。


【中国株】

バイデン大統領の「中国人は経済的にわれわれの利益を奪っている」という発言や

バイデン米政権、一部中国企業への投資禁止を継続する公算大-関係者

という報道が伝わり、

NY市場で取引される中国株は一時下げました。


【FRB 資産価格の下落の可能性を指摘】

FRBは半期に一度の金融安定報告を公表。

多くの資産市場でのリスク選好の高まりがバリュエーションを押し上げているとともに、

米金融システム内に脆弱性が生じている。とし、

こうした状況下で投資家のリスク選好が低下すれば、資産価格の「大幅下落」が起こりかねないと指摘しました。

ブレイナードFRB理事は



「リスク選好上昇に関連した脆弱性が高まっている」

「バリュエーションの伸長と極めて高水準の企業債務が重なり、価格調整イベントの影響を増幅する可能性があるため注視が必要だ」

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-05-06/QSPBLSDWRGHR01

と説明しています。


まあ、10%・20%程度の調整や下落はよくあることですし、

私は元々自分の許容できるリスクの範囲内で投資をしていますから、

特に気にすることなく今まで通りの投資を続けていきたいと思います。



【まとめ】

良い決算と良い経済指標が続いています。

FactSet社によると、これまでに決算を発表したS&P500企業のうち、84%がアナリストの予想を上回りました。

米国投資家は今夜の4月の雇用統計の結果にも注目しているようです。

先日も話しましたが、

このまま順調に経済が回復に向かうと、

今度はFRBや政府が支援を止め、金利や財政正常化に向けた動きをするとの見方から、良い経済指標の発表の度に株価が下がるといった局面も出てくると思います。

おそらくまだ数ヵ月先でしょうが、

特に初心者の方は、もしそのような局面が来ても「よい経済指標なのになんで?」と混乱しない事が大切です。

経済指標は過去を示すものですが、株価は将来を降り込むものだということを忘れないようにしましょう。

いろいろ話しましたが、

私のやるべきことは今までと特に変わりません。

みなさんもそれぞれ違った投資戦略を採用していることと思いますが、

今後も各々自分のやるべき投資をやることが大切だと思います。

私はVOOに投資を続けていきたいと思います。


いつもありがとうございます。

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