【電気自動車の未来とは?】

2010年ドイツ銀行は、

2020年には電気自動車が、

世界の自動車市場の11%を占めていると予想しました。

結果は4%程度にとどまりました。


電気自動車に関する市場予想は、

これまで基本的に甘めの楽観的な予測が建てられてきました。

最近でも、

世界電動車のシェアは2030年に51%へ
なんて予測がありました。

一方で、低い予想では2%なんて予想も見かけました。


【予想は立場で変わる】
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Numbers Don't Lie 世界のリアルは「数字」でつかめ!より引用

未来の予想は主観や立場でも大きく変わります。

例えば、おもしろいのがこちらのデータ。

2040年の全世界の電気自動車累計台数を

ブルームバーグ・ニューエナジー・ファイナンスは、

約5.5億台と予想しているのに対し、

エクソンモービルは約1.6億台と予想しています。

その差、なんと約4億台。

みんな自分が信じたい予想を信じているのかもしれませんね。



【夢と現実】

電気自動車は二酸化炭素の排出量を減らす。

とよくいわれます。

でも、そのバッテリーは、化石燃料の燃焼によって作られた電力によって充電されています。

世界の電力の60%強は化石燃料によって発電されており、

風力発電や太陽光発電も、実際には多くの化石燃料を必要としています。


アーサー・D・リトルの推定によれば、自動車の寿命を20年とした場合、

電力自動車の製造には従来型の自動車の3倍の有害物質がでるとされています。


Journal of Industrial Ecologyによる自動車の製造から解体までの詳細な比較分析によれば、

電気自動車の生産には、人体と淡水生態系の双方にとって、毒性の強い有害物質の排出が伴うとのことです。

真に無公害の夢の乗り物の誕生にはまだまだ時間がかかりそうです。


【最後に】

こんな事を書くと誤解されそうなのですが、

私はイーロンマスク氏やテスラが大好きですし、電気自動車の未来にとても期待しています。

人類が地球環境の問題にも真剣に取り組まなければならないと思っています。

今回、私が言いたかったことは

①誰(どこ)の予測かによって数字は大きく変わるということ。

②物事の良い面だけではなく悪い面もみること。

ということです。

ストーリーだけではなく、数字でみると尚良いと思います。

これを心がければ、

変なテーマ型ファンドやETFなどの誘惑に引っかかる事も減るのかなと、個人的には思います。

私はこれまでどおり、ホットなストーリーに気をつけながら、

VOOに投資を続けていきたいと思います。

いつもありがとうございます

知らなかった。ちょっとだけ勉強になったよ。

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