
【S&P500にとっての最大のリスク】
フォーブズにておもしろい記事があったので紹介します。
S&P500種株価指数にとって「気候変動」は最大のリスクか
【S&P500企業の60%が気候変動リスクがある資産を保有】
S&P500企業は、世界68カ国に物的資産を持っている。
そのうちの60%は、少なくとも1種類以上の気候変動の影響による物理的リスクが高い資産を保有いるとのこと。
S&P500企業がさらされる気候変動による物理的リスクは明確で、断固たる行動が必要だ。
と記事では主張されていました。
S&P500投資家としては特に気にしていませんし、
これで、投資判断がどうこうとか、あれこれ主張する気はありません。
今まで通り投資を続けていきたいと思います。
ただ、一人の人間としては、
環境問題はS&P500のみならず、人類全体が解決しなければならない大きなリスクだと思います。
S&P500よりも日本の政治が心配な今日この頃です。
【イメージや感情だけでは、解決しない】
環境問題に関しては、私も専門外ですが、
まだ、確立されていない新技術に過度な期待や楽観をするのではなく、
ある程度効果が実証されているもの(三層ガラス窓など)から利用していくのが良いと思っています。
少なくとも、イメージや感情でエネルギー政策を行うのはかえって災いの元だと思います。
【風力発電には化石燃料がたくさん必要】
風力発電は環境にやさしく、他のエネルギーに比べて費用もかかりません。
風力タービンが並んでいる光景は、再生可能エネルギーへの取り組みとしての象徴的なイメージとなっています。
ですが、風力発電には問題もあります。
例えば、最新の風力タービンには、製造も輸送も、リサイクルも難しいプラスチック製の巨大ブレードが使われています。
そして、建設、輸送、維持、それぞれの過程で多くの化石燃料を必要とします。
仮に、2030年までに風力発電で全世界の電力の25%を供給するには、
2.5テラワットの風力タービンが必要ですが、その建設のために4.5億トンの鋼鉄が必要となります。
鋼鉄の製造には、多くの石炭や天然ガスが必要で、
目標とする風力タービン用の鋼鉄を生産するには、約6億トン以上の石炭に相当する化石燃料が必要になります。
もちろん鋼鉄だけではなく、プラスチックやその他の素材にも化石燃料が必要ですし、定期的に交換しなければならない潤滑油も石油製品です。
設置のための土地を切り開く必要がありますし、建設やその際に用いられる大型建設機械もディーゼル燃料を使います。
また、変電所の建設、送電棟、送電線、その他多く設備が必要となりますが、それらの建設や維持にも化石燃料が必要です。
風力発電が必ずしも悪いというわけではなく、
ここら辺までちゃんと試算したり、考慮して、計画を建てることが大切だということです。
もし仮に、何となくのイメージで影響力のある政治家が
「風力発電で日本の46%電力を賄おう」とか、言い出したらちょっと怖くないですか?
【まとめ】
投資も環境問題も、イメージではなく事実と向き合う事が大切だと私は思います。
環境問題に関しては何がどの程度効果・影響をもたらすのかなど、
専門家の間でも意見が分かれているテーマや問題も数多くあり、
多くのわからないや未来と向き合わなければならないという点では、投資に少し似ているなと個人的には感ています。
余談ですが、
5年以上前ですが、私はフィリップス66という石油会社に投資をしていました。
その際、環境問題や化石燃料についてすごく調べましたが、
5年後にコロナで原油価格がめちゃくちゃになったり、
「ぐれた少女」や「総理候補と目される期待の環境大臣」がでてきて、
環境問題がここまでヒューチャーされるなんてまるで想像もできませんでした。
未来はどうなるか本当にわかりません。
でも、少なくとも私は、
「おぼろげながら500という数字が浮かんで来た」とか、
「500というシルエットが見えたと」いう理由ではなく、
「分散効果」「低コスト」「時価総額加重」などの合理性、理論に基づいて、
S&P500(VOO)に投資をしていきたいと思います。
いつもありがとうございます

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