【米国株オンリーvs全世界株式投資】
何度か取り上げているテーマですが、
今回もまた違う視点から考えていきたいと思います。
まずはこちらの数字をご覧下さい。
【1959年~1997年のリターン(ドル建て)】
S&P500 11.5%
EAFE 11.5%
「EAFE」とは北米(米国・カナダ)を除く、先進国の株式で構成される指数です。
1959年~1997年までの39年間を切り取ってみると、
S&P500とEAFEのリターンは同じになりました。
さらに、1959年~1984年までの24年間でみると
S&P500 8.4%
EAFE 9.7%
となり、S&P500よりもEAFEのリターンの方が高くなりました。
個人的には全世界株式に時価総額加重で投資をするのが基本だと思っています。
余談
ただ、一方で、私は約7年間米国株式に集中投資をしてきましたから(笑)
米国株オンリー派の方の気持ちも痛いほどよくわかります。
「米国株式オンリーか、国際分散か」
どちらを選択するにせよ、
読者の皆様が経済的に豊かになり、それぞれが幸せな人生を歩まれることを願っています。
いつもありがとうございます
何度か取り上げているテーマですが、
今回もまた違う視点から考えていきたいと思います。
まずはこちらの数字をご覧下さい。
【1959年~1997年のリターン(ドル建て)】
S&P500 11.5%
EAFE 11.5%
「EAFE」とは北米(米国・カナダ)を除く、先進国の株式で構成される指数です。
1959年~1997年までの39年間を切り取ってみると、
S&P500とEAFEのリターンは同じになりました。
さらに、1959年~1984年までの24年間でみると
S&P500 8.4%
EAFE 9.7%
となり、S&P500よりもEAFEのリターンの方が高くなりました。
この24年間という期間は、現実として決して短くはありません。
【1997年にS&P500はようやく追いつく】
その後のリターンも見ていきましょう。
EAFEは1984~1988年にかけて更に上昇しましたが、その後は失速。
米国は一転。1988年からの9年間で一気にそれまでの差を埋め、
相関が異なる限り、リスクを抑えることができます。
リスクを抑えることは、幾何平均リターンの改善にも役立ちます。
「参考」
同期間、S&P500と米国外を70:30で配分した場合
とリターンを損うことなく、リスクを低く抑えることができました。

バンガード等の調査でも、1970年から2020年までの間、米国株式だけに投資するよりも、
米国株式と米国以外の株式を混ぜた方が、ポートフォリオのボラティリティ(リスク)が抑制される、いわゆる「分散効果」が確認されています。
【まとめ】
市場やSNSは「米国外に投資をするのが賢い」「米国株はダメだ」「だから国際分散の方が良い」「米国への集中投資する投資家は愚かだ」・・・・
そんな中、自分は耐えられるのか、もっとリターンの高い他の地域や他の資産に乗り換えたくなってしまわないのか(高値掴み)。
良く考えることが大切だと思います。
もちろん、今後がどうなるか、未来は誰にもわかりません。
未来のリターンがどうなるかはわかりませんが、
相関関係が異なる投資対象を組み合わせることによる「分散効果」によって、将来のリスクを抑えることはできます。
その後のリターンも見ていきましょう。
EAFEは1984~1988年にかけて更に上昇しましたが、その後は失速。
米国は一転。1988年からの9年間で一気にそれまでの差を埋め、
S&P500 11.5%
EAFE 11.5%
となりました。
しかし、その後のITバブルにより、
2000~2006年のリターンは
S&P500 1.03%
EAFE 7.08%
となりました。
あなたの投資している期間においてどちらのリターンが高くなるかはわかりません。
S&P500は本当にすごいけれども、
S&P500のみに投資をする投資家は、過去かなりの期間において、国際分散投資を放棄したことによる機会損失や苦い思いと戦う事になりました。
(まあ、それでも十分なリターンを残しているのですが)
【国際分散の最大のメリットはリスクを抑える事】
今後どの地域のリターンが高くなるか、どっち上回るかというような予想ではなく、
EAFE 11.5%
となりました。
しかし、その後のITバブルにより、
2000~2006年のリターンは
S&P500 1.03%
EAFE 7.08%
となりました。
あなたの投資している期間においてどちらのリターンが高くなるかはわかりません。
S&P500は本当にすごいけれども、
S&P500のみに投資をする投資家は、過去かなりの期間において、国際分散投資を放棄したことによる機会損失や苦い思いと戦う事になりました。
(まあ、それでも十分なリターンを残しているのですが)
【国際分散の最大のメリットはリスクを抑える事】
国際分散投資において最も重要なのは、
今後どの地域のリターンが高くなるか、どっち上回るかというような予想ではなく、
ポートフォリオの分散によって、期待リスク(標準偏差)を減らす事ができる点にあると私は思います。
相関が異なる限り、リスクを抑えることができます。
リスクを抑えることは、幾何平均リターンの改善にも役立ちます。
「参考」
フィデリティ証券によれば、
1950年~2018年のリターンと標準偏差は、それぞれ以下の通りでした。
S&P500 11.3% 14.2%
米国外の株式 9.4% 15.1%
同期間、S&P500と米国外を70:30で配分した場合
リターン 11.3% 標準偏差 13.1%
とリターンを損うことなく、リスクを低く抑えることができました。

バンガード等の調査でも、1970年から2020年までの間、米国株式だけに投資するよりも、
米国株式と米国以外の株式を混ぜた方が、ポートフォリオのボラティリティ(リスク)が抑制される、いわゆる「分散効果」が確認されています。
【まとめ】
最後に、1959年~1988年の間S&P500のみに投資をしてた投資家の気持ちを少しリアルに考えてみましょう。
次の30年間のリターンがこの時と同じ結果になるとします。
そうすると、普通に考えれば、(特に期間の後半になるにつれ)
次の30年間のリターンがこの時と同じ結果になるとします。
そうすると、普通に考えれば、(特に期間の後半になるにつれ)
市場やSNSは「米国外に投資をするのが賢い」「米国株はダメだ」「だから国際分散の方が良い」「米国への集中投資する投資家は愚かだ」・・・・
といった意見にあふれると思います。
そんな中、自分は耐えられるのか、もっとリターンの高い他の地域や他の資産に乗り換えたくなってしまわないのか(高値掴み)。
良く考えることが大切だと思います。
もちろん、今後がどうなるか、未来は誰にもわかりません。
未来のリターンがどうなるかはわかりませんが、
相関関係が異なる投資対象を組み合わせることによる「分散効果」によって、将来のリスクを抑えることはできます。
たとえS&P500指数であっても、他の指数や他の資産にアンダーパフォームする時期もあったという事を忘れないようにしましょう。
また、流行の資産や投資戦略にコロコロ乗り換えると、コストがかさんだり、高値掴みの安値売りをなど誘発しパフォーマンスが悪化するというデータもあります。
もし、今回のような話を聞いて、少しでも不安を感じるなら、
無理せず米国だけでなく、全世界株式への投資も検討した方が賢明だと思います。
無理せず米国だけでなく、全世界株式への投資も検討した方が賢明だと思います。
投資可能な期間が短い方なら、より国際分散投資が大切だと思います。
個人的には全世界株式に時価総額加重で投資をするのが基本だと思っています。
余談
ただ、一方で、私は約7年間米国株式に集中投資をしてきましたから(笑)
米国株オンリー派の方の気持ちも痛いほどよくわかります。
「米国株式オンリーか、国際分散か」
どちらを選択するにせよ、
読者の皆様が経済的に豊かになり、それぞれが幸せな人生を歩まれることを願っています。
いつもありがとうございます
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