【シーゲル教授とレバレッジ】
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株式投資 第4版より引用

上の図は、シーゲル教授が過去200年の株式と債券の利回りを基に、望ましい株式比率を計算したものです。

シーゲル教授によれば、

例えば、リスクを選好している投資期間が10年以上の投資家は、「ポートフォリオの100%以上を株式に割り当てるべき」という結果になっています。

株式100%以上というと初心者の方は疑問に思うかもしれませんが、

レバレッジを効かせることで、「株式100%」というポートフォリオを構築することが可能です。

ただ、ここで注目してほしいのは、

レバレッジを効かせたとしても株式の保有比率はせいぜい110%~139.1%程度あり、

○○倍という高いレバレッジを推奨しているわけではないという事です。




【ライフサイクル投資術でも】

若いうちレバレッジを効かせた運用を行うことを勧め、話題となった

ライフサイクル投資術 お金に困らない人生をおくる」でも

若い時期(35歳)は最大2倍までレバレッジを利用して運用し、

それ以降はレバレッジや株式保有比率をどんどん減らしていくという方法が推奨されていました。

どちらも3倍、10倍といった高いレバレッジではなく、ほんの少しのレバレッジを勧めている事がわかります。


【高すぎるレバレッジには要注意】


高すぎるレバレッジは、リスクも増大させますので、

レバレッジをかけなかった時よりも、かえって期待リターンの中央値を押し下げてしまう可能性があります。

レバレッジをかけるために追加で高いコストも払っているのに、これではあまり分が良くありません

個人的には高すぎるレバレッジは長期投資にはあまり向かないように思います。

もし、レバレッジを使うなら、短期決戦。

もしくは中央値が下がらないくらいの緩いレバレッジをかける。

など合理的に使うのがいいと思います。



【シーゲル教授の見解】


シーゲル教授は、レバレッジや先物等を利用する事で、ポートフォリオ運用の柔軟性は大きく増すと述べています。

一方で、この柔軟性は投資家が破滅を招く原因にもなり得ると警告しています。

レバレッジをかけることにより、

ニュースに過剰反応してしまい、高値買いや安値売りをしてしまったり、

自分の気紛れな直感によって投棄したくなる誘惑に駆られたりする可能性があります。


これは非常に危険なゲームである、

ほとんどの投資家にとって、

売買の頻度を制限することとレバレッジを抑えることが

トータルリターンの向上に貢献する。


とシーゲル教授は述べています。

私はやりませんが、

個人的にはちゃんとリスク等をわかった上でやる「投機」や「賭け」が悪いとは思いません。

ただ、あまり勉強せずよくわからないまま、非合理的な手法でやみくもにレバレッジを使うのは危うさを感じます。

まあ、何が言いたかったかといえば、

特に初心者の方に

「レバレッジを使うなら、まずはしっかり勉強しよう」

ということだけでも伝ったのなら幸いです。

私は普通にVOOに投資を続けていきたいと思います。


いつもありがとうございます

知らなかった。ちょっとだけ勉強になったよ。

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