【いきなり余談】
切り取る期間にもよりますが、
S&P500銘柄の中は、FANGMよりも高いリターンを残してる銘柄がいくつかあります。
切り取る期間にもよりますが、
S&P500銘柄の中は、FANGMよりも高いリターンを残してる銘柄がいくつかあります。
S&P495とFANGMを比較する画像が一時期流行りましたが、
個人的には、その画像やそれを使った極端な主張を見るたび、
S&P495の中にもFANGMよりもリターンの高い銘柄があるのに・・・と思ったりします。
個人的には、その画像やそれを使った極端な主張を見るたび、
S&P495の中にもFANGMよりもリターンの高い銘柄があるのに・・・と思ったりします。
さて、今回は2020年のS&P500ベスト銘柄のリターンがその後どうなったかを振り返りつつ、感想などを話をしていきたいと思います。
【2020年のS&P500のベスト銘柄のリターンの変化】
2020年S&P500で最もパフォーマンスの良かった25銘柄のリターンの中央値は+97%でした。
しかし、これらの銘柄の2021年3月26日までのパフォーマンスは、
一部の銘柄を除きパッとせず、中央値は-3%となりました。
S&P500ETF(VOO)の同期間のリターンは7.7%でした。
【2020年 S&P500ワースト銘柄のリターン】
次に去年のワースト銘柄のリターンを見てみましょう。
2020年、S&P500の中で最もリターンの悪かった25銘柄のリターンの中央値は-43.8%でした。
しかし、2021年の年初から3月26日の間を見てみると、
この25銘柄のリターンは全てプラスとなり、中央値は+32.6%となりました。
【セクターやファクターでも反転が】
セクターで見た場合も、
2020年のエネルギーセクターETF(XLE)のリターンは-33%で、全セクター中最も低リターンのセクターとなりました。
しかし、年初から21/3/26時点のリターンは+34%と最もリターンの高いセクターとなり、
2020年最もリターンの高かったテクノロジーセクターETF(XLK)のリタ―ンは、昨年の44%から、+2%に減少しました。
また、ファクターで見た場合も同様で、
iシェアーズMSCI米国ファクターETFの月別リターンを見てみると、
ここ数年~コロナからの回復局面で、好調だったモメンタムファクターが、昨年年末以降不調となり、
昨年イマイチだった「バリュー」のリターンが今年に入り高くなっていることがわかります。
左「モメンタム」右「バリュー」ファクターETF
【まとめ】
個別銘柄、セクター、ファクターのリターンは周期的であり、ベンチマークを上回る時期もあれば、下回る時期もあります。
それがどの程度で、どのくらいの期間続くかは誰にもわかりません。
思っているよりもはるかに長く続く可能性があります。
そして、いつサイクルが反転するかもわかりません。
直近ではグロース株が再び盛り返しています。
ここ最近投資を始めたモメンタム投資家は、この教訓をリアルタイムで学んでいます。
古くから市場に居るバリュー投資家は、この教訓を10年以上に渡って学んでいます。
投資はメリットだけを享受することはできません。
長期的にアウトパフォーマンスする可能性は、苦しい期間を経験する可能性とトレードオフなわけです。
【市場全体に時価総額加重で投資をするという選択肢】
この市場サイクルの反転に備える方法の一つに、
VOOやVTIのような、時価総額加重のインデックスファンドを用いて、市場全体に投資をする方法があります。
市場全体に投資をする時価総額加重のインデックスファンドであれば、市場の全てのセクター、ファクター、銘柄に簡単に低コストでエクスポージャーをとる事が出来ます。
そのうえ、その時々で最も好調なファクターやセクターの銘柄の比率が自動的に大きくなっていきます。
分析や予測のための時間や労力をかけることもありません。
市場サイクルを利用し、アクティブに投資をするという戦略ももちろんありますが、
私にとっては難しすぎるので、
今まで通り、S&P500ETF(VOO)を用いて米国株式市場に投資を続けていきたいと思います。
いつも本当にありがとうございます。
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