
統計学とS&P500
シーゲル教授らの研究によると、
過去米国株式市場は、年率平均約6.7%で成長してきました。
(ドルベース、配当含・インフレ調整後)
(ドルベース、配当含・インフレ調整後)
ただ、この数字も検証期間(サンプル数が少ないので、)
統計的テストに従い、合理的な誤差を推定するならば、
今後120年間で期待されるリターンは、
「平均6.7%」ではなく「3%~10%の範囲(のどこか)」となる。
と統計学者のネイト・シルバーは指摘します。
言い換えると、統計学的な視点で見れば、
次の50年、100年のS&P500の平均リターンが、
年率3%や5%となっても全然おかしくないわけです。
万が一より高い確率に備える
「いや、絶対そうはならない」というご意見をお持ちの方も居るかと思いますが、
万が一(よりは可能性は全然高いのですが)を考えて、
「いや、そうなっても全然かまわないよ。」
というくらいの余裕のある、
人生のプラン、資金計画、資産運用計画を建てるのが合理的だと思います。
予定よりも資産が増えず、焦ったり、絶望するより、
ある程度低めのリターンを設定して、
それ以上リターンが高くなったら「ラッキー」と考え、
その予定より多く得たお金で楽しめばいいんじゃないかなと思います。
未来はわからない
GEがダウから除外されたり、
先進国チリがずっこけたように、
未来は誰にもわからないし、
過去のリターンは未来のリターン保証にはなりません。
昔、素晴らしかったものが、永遠に素晴らしいとは限りません。
どんな人間でも、自分の投資できる期間は限られています。
人生は、ゲームのようにセーブポイントがあるわけではありませんし、
ある地点からやり直すこともできません。
まとめ
余程、才能がある方は別ですが、
一般的な方、私のような普通の投資家は、
無理に未来を予測しようとせず、
数少ない合理性(分散効果、コストの効果など)を頼りに、自分の取れる範囲でリスクを取りつつ、
拠出額を増やすなど、自分に「確実に」できる事に注力していくことが、資産形成では大切だと思います。
そもそも「金融理論」という分野は、まだ未完成の段階にあります。
過去の栄光に過信することなく、投資を続けていくことが大切だと思います。
いつもありがとうございます
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