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スケール 生命、都市、経済をめぐる普遍的法則」より引用


【投資家は健康第一】


ある疾患が治療可能になった場合に想定される平均寿命向上

心臓の血管・全ての心臓血管疾患     6.73年
ガン・リンパ・悪性腫瘍・AIDSなど   3.36年
呼吸器系疾患              0.97年
事故と副作用(医療が誘発した死)    0.92年
消化器系疾患              0.46年
感染症・寄生虫性疾患          0.45年
銃器による死              0.4年


投資家は健康第一です。

こういう医療や、人類の可能性・進歩に資金を投じ、

貢献できるというもの投資の醍醐味の一つです。

私はVOO,そしてVXUSを通じて、

ファイザー、メルク、JNJ、ノバルティス、アボット他、

世界中のヘルスケア及びバイオテクノロジー企業に投資をしています。




【パンデミックが起きたのが今でよかった】


以前ブログに書きましたが、

2020年にコロナウイルスによるパンデミックが起きたことは非常に幸運だったと思っています。

発見からほんの数か月で未知の病気の原因となるウィルスを特定し、

世界中に情報が共有され、

たった約1年もしないうちに複数の有効な治療法が開発、生産されるようになりました。


これが、もし、リーマンショック以前なら、

各国の政府や中央銀行は、有効な金融・財政政策が打てず株式市場や経済はもっとガタガタになり、大恐慌時代のような長期低迷時代に突入したかもしれません。

インターネット等が普及していない時代なら、情報の共有に時間がかかったり、デマや混乱が起きたかもしれません。マスクの有効性等も拡散まで時間がかかったでしょう。

もし、50年前だったら、原因の特定や治療薬開発までにもっと多くの時間を費やし、有効な治療法が確立されるのは数年後だったかもしれません。

まあ、世界が今ほど繋がっていなかったので、これほど急激な拡大はなかったかもしれませんが。


いずれにせよ、

啓蒙主義、科学技術の発展、情報の共有と蓄積

これかがもたらした恩恵は計り知れません。

人間が持つ、願いや祈り、精神のもたらす力も確かにあると思います。

私は「メンタル面」くらいしか投資において自慢できることがありません。

しかし、「それ」だけではできることは限られています。

合理的に問題を捉え、解決に向け行動する。

これが大切だと思います。


「精神的な力」はそれを支える原動力となるべきで、

問題解決のための「具体策」になるべきではないと個人的には思います。


いずれにしても、

人類がある程度、進歩、発展した「後」で

危機が起きて本当に幸運だったと私は思います。



【がん治療の話】




高学歴の人ほど罠に陥りやすい?エビデンスの少ない「がん治療」に騙されないために(前編)

この動画は本当におもしろいので是非一度見てみて下しさい。


例えば、一例として紹介されている事件

「がん細胞自滅」うたい健康食品販売の疑い 社長ら逮捕 

この企業は1万人に、28.7億円を売り上げたそうです。

個人的にはがん治療の現場だけではなく

「絶対に儲かります」的な投資詐欺、

悪質な金融や記事等にも似たようなものを感じます。


【世に広まっている情報は不正確なものの方がマジョリティ(多数派)】

「騙される人が悪い」という意見もあるかと思いますが、

大須賀氏は、勉強していないから引っかかるわけではない。

勉強していても引っかかると言います。


優秀な人は自身でネットや書籍を読み漁ります。

しかし、そこに罠があります。

〇ネットにあふれる不正確な情報。

→がん治療のサイトで信頼できるのは10%程度

〇書店にあふれる不正確な情報

→2019年9月のAmazon売上トップ12冊の中で科学的根拠について基づいて書かれた書籍は3冊のみ。残りは不正確な情報。


怪しい治療を売ろうとしている人達は熱心に宣伝します。

ネット記事や書籍、広告をバンバン出します。

すると、勉強熱心で調べようと書籍を読み漁る人ほど、

正確な情報よりも不正確な情報たくさん触れる機会が増えます。

加えて、

がん治療は学校で教えてもらう事はありませんし、

また、そういう記事は

「標準治療はダメ。治療しない方がよい。〇〇が食べれば治る」

と自分の本を売りたいがために、

病院の科学的根拠に基づく「標準治療」こき下ろします。

臨床試験を突破し、国の承認を得ることの難しさは、

コロナ過でワクチン関連企業に投資した投資家なら覚えがあると思います。


【投資・金融の世界でも似たようなことが】

投資世界において、

資産運用やインデックス投資などおいて、

似たようなことを目にしたことがある投資家の方も多いかと思います。

 「インデックス投資の弱点」という注目を集めるタイトルで動画が作られてしまうものの、その内容は一般のインデックス投資家には毒にも薬にもならないという事実。

河童@インデックス投資@KappaProject


例えば、山崎元先生らが指摘している通り、

インデックス投資も弱点はありますし、完璧ではありません。

しかし、その他の多くの記事や動画で指摘されている「インデックス投資の弱点」は、

期間に依存するものだったり、インデックス投資だけに当てはままるものではなかったり、ただ単に、リスクとリターンのトレードオフのものだったり、結果論だったり、個人の趣向、精神的な話だったり・・

理論的に的外れなものも多くあります。

特定の投資手法や商品を売りたいがために、

間違った結論に誘導するような記事もあります。


私は、必ずしも全ての人が株式投資やインデックス投資をすべきだとは思いません。

知識として「正しい情報」を知った上でいらないと判断するのならそれでいいと思います。

しかし、今後の人生で騙されたり、

情報を知っていれば避けられる不幸を避けるために、

投資やがん治療等の基本を理解して、

不正確な情報を見抜ける術を学ぶことが重要だと思います。


 
いつもありがとうございます



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