3月30日 米国株式市場

ダウ     -0.31%
ナスダック  -0.11%
S&P500    -0.32%  

米主要株価指数はやや下げました。

ここ2週間程下落傾向にあった、

小型株指数のラッセル2000は+1.72%反発しました。


米10年債利回り
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米10年債利回り 1.714%

3月の「米消費者信頼感指数」は109.7に上昇。

予想96.9を上回る1年ぶり高水準となり、消費支出がより広範に回復する兆候を示しました。

これを受け、経済と雇用に対する楽観が強まり、

債券利回りは、一時1.776%と14カ月ぶり高水準を付けました。

バイデン政権が計画する財政支出やワクチン接種により、

今後の経済成長やインフレへの期待が高まる中、債券利回りは上昇傾向が続いています。

【S&P500マップ】
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債利回りの上昇が、大手テクノロジー企業を再び圧迫。

ヘルスケア、生活必需品、公益など多くのセクターが下げました。

債券利回りの上昇や、先日のヘッジファンドの影響が、金融システム全体に波及するのではなく、一部に留まるとの見方から金融セクターは0.83%上昇。

他、資本財や一般消費財、工業株などが上昇しました。




米国小型グロース株について

こちらも、何度か紹介していますが、

1927年~2015年の間、

ファーマ・フレンチ・インデックスを用いて比較した場合、

「米国大型株」の年率リターンは9.8%

「米国小型株」の年率リターンは11.8%、標準偏差は約30%でした。

しかし、

「米小型グロース株」の年率リターンは8.7%と低いにも関わらず、

標準偏差は32%と高めでした。


もちろん、

過去は未来の証明にはなりませんし、

統計的にも短すぎる期間のデータですが、

それでもこの数字を知っていれば、

ある程度警戒しながら、小型グロース株に投資できたのではないかなと思います。


私はS&P500の弱点・限界をたくさん紹介してきました。

特定の「投資対象」について考える場合、

良い面だけではなく、悪い面も知る事が大切です。

また紹介する側も、

都合のいい面だけではなく、悪い面も合わせて紹介すべきだと思っています。






「小型グロース株」そのものがダメと言ってるわけではなく、

投資する場合はPFや資産配分のバランスが大切だということです。

ある特定のセクター、ファクター、スタイルなどに集中投資をすれば、

市場を上回る時もあれば、下回る時もあります。

その戦略が上手く行く時もあれば、いかなくなる時もあります。

それが、いつ、どの程度起こるかは、

正確には誰にもわかりません。

実際に「その変化」が、起きたしばらく後に振り返って、

ようやく「ああ、あの時が境目だったね」とわかるものです。



【最後に】

このところの市場の動きで、

多少やられた方も、

余程の高値で飛びついていない限りは、

今までの上昇分を少し吐き出しただけですし、

割高になっていたバリュエーションが改善されたわけですから、

悪い事ばかりではないはずです。


あなたの投資が今日、明日終わる、というなら話は別ですが、

株式投資も、資産形成も、人生もまだまだ続きます。

これまでの経験を糧に、市場で生き残ることが大切だと思います。

「俺たちの戦いはこれからだ」


ということで、

私はこれからもいつもどおりVOOに投資を続けていきたいと思います。


いつもありがとうございます