【16日 米国株式市場】

ダウ    -0.39%
ナスダック +0.09%
S&P500   -0.16%

米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果の発表を17日に控えていること。

2月の米小売売上高および鉱工業生産が予想を下回ったことから、

火曜日の米国株式は全体的に下落しました。


【2月の米小売売上高】

2月の米小売売上高(季節調整済み)は前月比3.0%減でした。

先月全米を襲った寒波の影響もあり、市場予想の0.5%減よりも落ち込みました。

部門別では、自動車が4.2%減と、前月の5.0%増から反転。

米政府の景気刺激策や低所得層への支援策が提供されることから、

今後は回復が見込まれます。

なお、1月の小売売上高は当初発表の5.3%増から7.6%増へ上方改定されました。


【有識者の見解】

ウエルズ・ファーゴ証券のシニアエコノミスト、

サム・ブラード氏は以下のように述べています。

「多くの世帯が、1月の倍以上の現金給付を受けることから、向こう数カ月間で個人消費が再び伸びるとみている」

「その後は、公衆衛生状態が改善し規制が緩まる中で過剰な貯蓄が消費に回るだろう」




【2月の鉱工業生産統計】

2月の鉱工業生産統計は、製造業生産指数が3.1%低下しました。

市場予想は0.1%の低下でした。

こちらも寒波の影響を受け、テキサス州で石油精製や石油化学品の施設、プラスチック樹脂工場等が稼働停止となったことが大きな要因となりました。

また、世界的に半導体が不足していることも製造業生産の重しとなりました。

FRBは天候の影響を除いた製造業生産指数は0.5%低下だった。と述べています。


【米10年債利回り】

米10年債利回り 1.614%(前日比 +0.007%)

FOMCが2日間にわたって開催されることにより、

米国の10年物国債利回りは一時1.625%まで上昇する場面もみられました。



【S&P500のパフォーマンス】

1週    +3.86%
1カ月   +0.87%
1年  +46.40%


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原油価格の下落に伴い、エネルギーセクターは-2.35%下げました。

金融(-0.68%)・素材(-0.65%)セクターも下げました。

全体的に下げ~横這いの中、テクノロジーセクターは+0.70%上昇しました。

個別株では、

モデルナが、6ヶ月の赤ちゃんを含む12歳以下の子供を対象にワクチンの試験を開始したと発表しました。株価は8.6%上昇しました。

NOVは、第1Qの収益を12~12.5億ドルと予想、事前ガイダンスを下回るものになると警告しました。これを受け、株価は-10.34%となりました。



【有識者の見解】

〇スティーブン・ドーバー氏

「グロース株はこれまでバリュー株よりパフォーマンスが良かったため、ローテーションの動きがあった。ただ、こうしたローテーションの多くは済んでおり、今はお互いに似たり寄ったりで綱引きとなっている」

〇ガンドラック氏

ナスダック100に弱気シグナル-急落あり得る兆候と
〇ネッド・デービス・リサーチ

米10年債利回り50bp上昇でナスダック100弱気相場入りとの調査も


詳しくはこちらもご覧ください

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-03-15/QPZLVCDWRGG401



【まとめ】

寒波の影響もあり、2月の経済指標はイマイチ

FOMCの結果を控え、

株価全体としてはあまり動きのなかった米国株式市場ですが、

将来については、いろんな人がいろんな予想をしています。

誰を信じるかは自分次第ですが、

未来の事を完全に見通すことのできる人は、少なくとも人間にはいないと思います。

当たるも八卦当たらぬも八卦とある程度割り切ることも大切だと思います。


私は未来がわかりませんし、

予想にどうこう振り回されたくないので、

低コストのインデックスファンドを用いて、

自分のとれるリスクの範囲内で市場全体に資産を配分し続けていきたいと思います。


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