【3月12日 米国株式市場】

昨日、最高値をしたダウは、

ボーイング(+6.8%)や、キャタピラー(+4.16%)などの工業株の上昇に支えられ、

今日も最高値を更新しました。

今週、堅調に推移、上昇してきたテクノロジー株は、債券利回りの上昇によって再び下落。

テクノロジー株の影響の大きいナスダックはやや下げました。


【米10年債利回り】

米10年債利回り +1.628% (0.101%)

債券利回りが上昇。

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SBI証券のHPより

先週末も、利回りが1.60%を超えた後、投資家は株を売っていましたね。



【米国株式市場 主要指数】

ダウ     +0.90%
ナスダック  -0.59%
S&P500    -0.10%


【ナスダックのパフォーマンス】

1週    +5.31%
1カ月   -4.47%
1年  +68.49%

ナスダックはここ1カ月軟調な動きが続いています。

【S&P500のパフォーマンス】

1週    +4.53%
1ヵ月   +0.59%
1年  +43.70% 

S&P 500は、このような状況下でも2週連続で上昇しています。

【S&P500マップ】
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【セクター】

業種では、工業、金融、小売りなどの優良企業が上昇。

セクター毎では、テクノロジーが-0.72%下落。

通信サービス-0.30%、ヘルスケアー0.01%とやや下げました。

一方、その他のセクターは上昇。

特に、金融+0.98%・資本財+0.95%・公益+0.72%と好調でした。


個別株では金利上昇の恩恵を受ける銀行株が好調。

大手銀行24社で構成されるKBW Bank Indexは今年に入り26%上昇しています。


【個別株】

〇エルブランズ +8.90%

第1四半期の利益予想を約50%引き上げ、新たな配当と5億ドルの自社株買い、約11億ドルの負債を返済する計画などを発表したことが原因です。

〇バイアコムCBS +10.34%

最近開始したプレミアムストリーミングサービス「Paramount+」に対する楽観的な見方など。

〇ノババックス  +8.07%

ワクチンの有効率が96%であったことという発表を受けて。

〇 テンセント  -4.41%

中国の金融規制当局がアリババを規制した数ヶ月後、テンセントも標的にしているとの報道。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-03-12/QPUI42DWLU6I01



【バイデン大統領の動き】

債券利回りの上昇は、バイデン大統領が1.9兆ドルの景気刺激策に署名したことによるものです。

また、バイデン大統領は木曜日スピーチで、

5月1日までに全成人をワクチン接種対象者にするよう州に指示すると表明するとともに、

7月4日には国民が対面で独立記念日を祝えるようになるとの見通しを示しました。


これらの動きは、米国および世界経済が、

下半期に力強い回復を遂げる可能性が高いこと、

インフレ率が上昇する可能性があることを投資家に強く印象づけさせました。


【ミシガン大学消費者信頼感指数】

3月のミシガン大学消費者信頼感指数は83.0でした。

エコノミストが予想していた78.5、前月の76.8を大きく上回りました。


ワクチンの接種が進み、感染件数が減少しつつあることが理由と思われます。

消費者のマインド調査を指数化する同指数はブレが大きいことでも知られていますが、

少なくとも、米国の消費者が通常の生活に戻ること、

以前のような消費習慣を取り戻したいと望んでいることは伝わってきます。




【今後の方針】


今週も終わって見れば、特に変わり映えのしない一週間でしたね。

毎度毎度、今後の方針と言いつつも

こちらも変わり映えがしなくて申し訳ないのですが、

私はここ6年間、基本的に方針や投資戦略を変えたことがないので、

(しいて言えば、VXUSに投資をしたことでしょうか。それを含めても6年で1度だけですね)

いままでどおり、

市場や株価、先行き予想がどうであれ、

基本に忠実に、いつもどおりの投資を続けていきたいと思います。


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