「長期的にコスト控除後でもαを得られるのか」
2010年、
Laurent Barras,Olivier Scaillet and Russ Wermersは、
1975年~2006年までの32年間の米国の株式投信を調査し、
ファンドマネージャーを以下の三つに分類しました。
〇ゼロアルファ スキルはあるものの、手数料をカバーするだけの能力はない。
〇スキルがある コスト控除後でも正のアルファを提供し続けられる。
〇スキルがない もうダメダメ。
すると、全マネージャーの約4分の3がゼロアルファだったということがわかりました。
注)この調査は不確実性を含むものです。ゼロアルファのマネージャーのリターンが必ずしも±0とは限りません。
【アクティブな話】
ここからアクティブ投資の話をしますが、
この点を踏まえたうえで、参考にしてみて下さい。
先週紹介した通り、
バンガードは2020年12月31日時点から、
今後10年間の年率換算名目リターン予測の中で、
米国市場平均よりバリュー株のリターンが高くなると述べていました。

※初心者の方への補足
広瀬孝雄氏は先日ツイートや動画でグロース株を勧めていましたが、そちらは直近の話かと思います。
初心者の方はこの二つの予測の「時間軸」が異なるという点に注意してください。
もちろんアプローチのやり方も両者違います。
【ジョセフ・H・デイビス氏の見解】
バンガード グローバル・チーフ・エコノミスト、
ジョセフ・H・デイビス氏の見解は以下の通りです。
「投資スタイル」や「セクター間のパフォーマンスの違い」は、
投資家が幅広く分散されたポートフォリオを持つべき、
とバンガードが信じる理由の1つです。
このような投資家は、
各市場のセグメントがアウトパフォームしたり、アンダーパフォームすることで、
各市場のセグメントがアウトパフォームしたり、アンダーパフォームすることで、
時間の経過とともに発生する、自然なリバランスの恩恵を受けることができます。
【However】
However, investors with conviction in their assessment of the markets, the time horizon to be patient, and the discipline to hold firm amid volatility may benefit from an overweight allocation to value stocks commensurate with their risk tolerance.
Such a tilt could help offset the lower broad-market returns we expect in the decade ahead compared with the decade past.
しかしながら、
市場の評価に確信があり、
忍耐強い時間軸を持ち、
高いボラティリティの中でも規律を保持できる投資家は、
リスク許容度に見合った
バリュー株へのオーバーウェイト配分を行う事で、
リターン(α)を得ることができるかもしれません。
このような加重は、
過去10年間と比較して、
今後10年間で予想される幅広い市場のリターンの低下を相殺するのに役立つ可能性があります。
(中略)
急上昇する資産がさら上昇なする可能性があることを理解しています。
しかし、ある時点で、市場は資産バブルの定義に関連する疑問に直面するでしょう。
特に市場が最も拡大したコーナーで・・・
最終的には企業の真の収益性の確率を(株価は)反映すると予想されます。
とのことです。
【感想】
これらは米バンガードとジョセフ・H・デイビス氏の見解に基づくものです。
主張や内容はとてもよくわかりますが、
もちろん、未来はどうなるかわかりません。
どうなるかはグレー
つまり、私の場合は、
やわらかな風が吹くこの場所(八戸)で
絶え間なく、変わる株式市場を楽しみながら、
ゆっくりと投資を続けていこうと思います。
いつも本当にありがとうございます。
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