「速報」

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、

2020年度第1四半期(4-6月)に12兆円超の運用益を上げました。

過去最大の運用損を計上した1~3月期から一転、過去最高の運用益となりました。


まあ、この結果は、投資をしている方なら、

株式市場の回復やGPIFのポートフォリオからも容易に想像ができたと思います。

私はこの事実がどう報道されるか、ちょっと注目しています。




GPIFについて補足


せっかくですので、ちょっとだけGPIFの運用について復習しましょう。

「参考」GPIFのHP基本ポートフォリオの考え方より


GPIFの運用目標 

GPIFの長期的な運用目標は「賃金上昇率+1.7%」です。

より具体的には
長期的に積立金の実質的な運用利回り(積立金の運用利回りから名目賃金上昇率を差し引いたもの)1.7%を最低限のリスクで確保すること
です。

ですから、私達はこの目標が達成されているかどうか。

つまり、長期的に『賃金上昇率+1.7%』の水準を可能な限り低いリスクで運用できているか。を評価・議論すべきだと思います。

もしくは、その「目標設定」そのものが適切かどうかなどが議論されてもいいと思います。

ただ、3カ月単位で運用益の増減を評価し、騒ぎ立て、一喜一憂することは個人的にはナンセンスだと思います。

そもそも3ヶ月単位で利益を出すことが目標ではないのですから。



過去の運用成績。

運用開始以降(2001年度~2020年3月まで)の状況は、以下の通りです。

収益率 +2.58%(年率)
収益額: +57.5兆円(累積)

過去の賃金上昇率や運用成績はこちらから確認できます。

https://www.gpif.go.jp/gpif/investment_return_target.html


現在の基本ポートフォリオ

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全世界の株式と債券に分散投資をするスタイルです。

長期的な運用においては、短期的な市場の動向により資産構成割合を変更するよりも、

基本となる資産構成割合を決めて長期間維持していくほうが、効率的で良い結果をもたらすことが知られています。

このため、公的年金運用では、各資産の期待収益率やリスクなどを考慮したうえで、積立金の基本となる資産構成割合(基本ポートフォリオ)を定めています。



前回のマスコミ各社の様子

前回の1~3月期はコロナショックが直撃したこともあり、

GPIFは過去最大の運用損を計上しました。

この時のマスコミ各社の様子は、

インデックス投資家の水瀬ケンイチさんが、

ブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」にてわかりやすくまとめてくれています。

http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-3975.html

マスコミ各社の報道全体を通しての感想は私も同意見です。


個人的には、あの大きな下落の中、

2019年度(2019年4月~2020年3月末まで)の収益率-5.20%というのは充分に健闘している。リスクを抑える事に成功していると思うのですが・・


今後について

さて、そんなこんなで

じゃあ「今回は」どんな報道がなされるのか。

私はとても興味深く思っています。


メディアの影響によって、国や国民が悪い方向へ向かった例はいくつもあります。

情報を切り取ったり、隠したり、逆に過大に報道したり、国民を煽ったり・・・

こんなことが本当に国民の利益、日本の国益になるのでしょうか。


事実を事実として周知したうえで、議論がされるのが基本だと私は思います。

そもそもの「事実」が「みんなの認識(報道)」と異なるのであれば、そこからいくら議論したところで正しい答えが導けるはずもありません。

その「報道」が一体だれの利益になるのか私はとても気になります。

台湾沖航空戦に想いを馳せつつ、

各社の報道を楽しみに待ちたいと思います。


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