
人口と経済成長の関係はわかっていない。
まず、私がこの研究を知ったのは最近なので、
過去の発言と矛盾があるかもしれません。
とても申し訳なく思っています。すみません。
今回の記事の内容は
「絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか 」
および、引用元の論文といくつかのニュースを参考にしています。
私個人の意見ではありません。
もし、詳しく知りたい方や疑問点があれば、是非それらを一読されることをおすすめします。
結論。
①人口の増加と経済成長に関係があるかは「わからない」
②より大切なのは「適切な配分」
この二点です。
長期投資家の方や新興国への投資をお考えの方は、
絶対に知っておくべき事実だと思います。
その通説には疑問がある。
株式への長期投資を語る際に、よく言われる言葉があります。
世界の人口は、今後、数十年間右肩上がりに成長する。
そして、
もちろん、過去の経済学ではそう考えられてきましたし、
今でもこの説を押す人も多くいます。
しかし、この通説には少し疑問が残ります。
繰り返しになりますが、
経済成長に人口の増加が関係あるのか、
どのくらい明確な関連性があるか、
正確にはわかっていません。
「間違っている」とも「正しいとも」言えないのが現状です。
この理由として、
①他の多くの要因が経済成長を促した可能性があり、人口が原因と断言することができないこと。
②労働人口が増加中の国でも、低成長する国もあれば高成長する国もある。
また、同じ国でも、人口は増加しているのに、時期によって成長率が大きく変わる。
などが理由に挙げられます。
他にも理由はありますが、全て詳細に紹介すると、とても長くなるので、詳しく知りたい方は書籍をご覧下さい。
例として、
1960~70年代のブラジルは世界でもトップクラスの経済成長をみせました。
1980~2000年代のブラジルも人口は同じように増加を続けましたが、約20年に渡り経済成長は止まってしまいます。
2000年以降はまた伸び始め、2010年以降は停滞しています。
参考 「ブラジルの人口」

これはブラジルに限らず、過去インドや中国など多くの国で見られた現象です。
「人口が増加」=「経済の成長」と決めつけるのは、早計かもしれません。
「人口増加をもって、将来の経済成長が約束されるわけではない」ということは、
アフリカの国々などを思い出せば、イメージしやすいかと思います。
また、ジョージアやバルト三国は、労働人口が減っていても経済成長を遂げています。
人口増加を経済成長につなげるには、他の要因も必要になると考える方が自然ではないでしょうか。
少し話がそれますが、
補足としていくつかのニュース記事を紹介します。
少し話がそれますが参考までに。
〇人口増加率と一人当たりGDPの伸びは無関係
過去の発言と矛盾があるかもしれません。
とても申し訳なく思っています。すみません。
今回の記事の内容は
「絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか 」
および、引用元の論文といくつかのニュースを参考にしています。
私個人の意見ではありません。
もし、詳しく知りたい方や疑問点があれば、是非それらを一読されることをおすすめします。
結論。
①人口の増加と経済成長に関係があるかは「わからない」
②より大切なのは「適切な配分」
この二点です。
長期投資家の方や新興国への投資をお考えの方は、
絶対に知っておくべき事実だと思います。
その通説には疑問がある。
株式への長期投資を語る際に、よく言われる言葉があります。
世界の人口は、今後、数十年間右肩上がりに成長する。
そして、
経済成長と人口増加との間には密接な関係があり、
人口が増加すれば経済が成長する。
(だから、株式に・・・うんぬん)
人口が増加すれば経済が成長する。
(だから、株式に・・・うんぬん)
もちろん、過去の経済学ではそう考えられてきましたし、
今でもこの説を押す人も多くいます。
しかし、この通説には少し疑問が残ります。
繰り返しになりますが、
経済成長に人口の増加が関係あるのか、
どのくらい明確な関連性があるか、
正確にはわかっていません。
「間違っている」とも「正しいとも」言えないのが現状です。
この理由として、
①他の多くの要因が経済成長を促した可能性があり、人口が原因と断言することができないこと。
②労働人口が増加中の国でも、低成長する国もあれば高成長する国もある。
また、同じ国でも、人口は増加しているのに、時期によって成長率が大きく変わる。
などが理由に挙げられます。
他にも理由はありますが、全て詳細に紹介すると、とても長くなるので、詳しく知りたい方は書籍をご覧下さい。
例として、
1960~70年代のブラジルは世界でもトップクラスの経済成長をみせました。
1980~2000年代のブラジルも人口は同じように増加を続けましたが、約20年に渡り経済成長は止まってしまいます。
2000年以降はまた伸び始め、2010年以降は停滞しています。
参考 「ブラジルの人口」

これはブラジルに限らず、過去インドや中国など多くの国で見られた現象です。
「人口が増加」=「経済の成長」と決めつけるのは、早計かもしれません。
「人口増加をもって、将来の経済成長が約束されるわけではない」ということは、
アフリカの国々などを思い出せば、イメージしやすいかと思います。
また、ジョージアやバルト三国は、労働人口が減っていても経済成長を遂げています。
人口増加を経済成長につなげるには、他の要因も必要になると考える方が自然ではないでしょうか。
少し話がそれますが、
補足としていくつかのニュース記事を紹介します。
少し話がそれますが参考までに。
〇人口増加率と一人当たりGDPの伸びは無関係
OECD加盟国(34カ国)における1990年以降の人口増加率と一人当たりGDP成長率の関係をみると、両者にはっきりとした相関は見られない。

参照 ニッセイ基礎研究所
〇人口増加=経済成長は思い込み!経済成長の「真実」に人口は関係ない
「人口が増えれば、経済が成長する。人口が減れば、経済は成長しない」と思い込んでいる。
この「思い込み」の根拠は何だろうか。実は、総需要の拡大という「推測」である。
https://www.mag2.com/p/money/4650
〇過去125年間、人口とGDP成長率はほぼ無関係
マクロ経済の成長が決して人口によって決まるものではない
https://toyokeizai.net/articles/-/222706?page=3
結論①
「人口が増加しているから経済成長する」
この正誤は「わかりません」
この正誤は「わかりません」
教育、医療、資源、資本、資金、産業、インフレ、政策、文化、宗教、気候・・・
その他、多くの要因が複雑に絡み合っています。
結論②
近年では、経済成長には「TFP」全要素生産性の伸びが重要だという考え方があります。
ただ、このTFPの伸びをどうやって押し上げれるかも正確にはわかっていません。
ただ、人口、資本、資源、その他、リソースが適切に効率よく配分されると、TFPが押し上げられ経済成長するという説が有力です。
わかりやすい例をあげると、戦後日本や近年の中国です。
人材や資源をあまり活用できていない所からスタートし、
非効率で生産性の低くなりつつある分野(綿花や農業)から、
生産性の高い分野へとリソースを再配分・最適化したことが一因となり高度経済成長をとげた。という感じです。
まとめ
わかりやすい例をあげると、戦後日本や近年の中国です。
人材や資源をあまり活用できていない所からスタートし、
非効率で生産性の低くなりつつある分野(綿花や農業)から、
生産性の高い分野へとリソースを再配分・最適化したことが一因となり高度経済成長をとげた。という感じです。
まとめ
「人口が増加しているから経済成長する」という通説に
投資家は、少しだけ疑問を持たなくてはいけないと思います。
特に新興国に投資する方は重要で、
最低でも、人口の増減だけではなく「適切に配分されているか」どうかを見極める必要があります。
この視点を覚えておくと良いと思います。
先進国に投資をする方も、「人口だけ」をベースに考えると、
もしくは「人口」にウェイトを置きすぎて考えると、
実際の成長の予測、そして株式や企業の成長を見誤るかもしれません。
※いつも本当にありがとうございます。
みなさんの応援励みになります。
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