バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

2015年からバンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資してます。毎日、米国株や海外ETFを中心に投資・資産形成に役立つ情報を発信中。NISAやiDeCOも継続中。・当サイトには広告が含まれます。

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※この記事は2020-05-06 11:40:02に投稿されたものです。

米国のバブルやインフレが心配です。

「米国のバブルやインフレが心配です」という意見をよく耳にします。

結論から言うと、私はそこまで心配はしていません。

「起こるかもしれないが何とかなるだろう。」というのが私の大まかな意見です。

今回はなぜそう思うのか書いていきたいと思います。


過去の事実に注目してください。

この記事には、「私個人の意見」と「過去の事実」が存在します。

私個人の意見は割とどうでもいいのですが、

(本当にそう思うので、今までこの話題の記事を書きませんでした(笑))

判断材料として過去の事実だけでも思い出して頂ければ幸いです。



今のFRBについて

まず今のFRBについて思う事を書いていきたいと思います。

私は今のFRBやパウエル議長は割と優秀だと思っています。

また、株式市場へいい距離感を保てる人だと思っています。


この「いい距離感」というのが大切で、

私はFRBが行っている政策そのものは、本当に中小企業や米国経済を支援するのもであり、株価の維持・上昇を目的とするものではないと考えています。

(もちろん、結果的には株価に影響を与えていますが)


もし本当に「株価だけ」を優先しているのならば

もし本当に「株価や市場だけ」を優先しているのならば、

3月15日に臨時のFOMCを開いて市場を同様させたりせず、予定されていた17~18日までほんの数日待てばよかったのです。

あの緊急利下げで、コロナウィルスについてまだ楽観論も残っていた株式市場は動揺しました。

しかし、中小企業や経済全体への影響を考えれば、FRBは一日でも早く決断し、行動する必要がありました。

実際に、それでも失業者や倒産は増えています。資金供給が数日~1週ほど遅れていたら、より被害は拡大した事でしょう。

ここら辺が、FRBが「株式市場・株価維持」を優先して動いているわけではないと思う理由の一つです。



危機対応について

2008年、リーマンショックの際、当時財務長官のガイトナーは、

明確に「日本のバブル後の後のような長期停滞にはしたくない」と述べ

「(支援策が)少なすぎて効果がなく、結局、後から税金を何度も追加投入することになるよりは、最初から十分すぎるほどの策を講じて、危機を止め、市場や経済を回復に向かわせた後、税金の無駄使いだと批判された方がよい。」

として全力で出来得る限りの対策を講じました。

異例の取り組みで、もちろん各方面から批判はありましたが、

結果的に、短期間で経済は回復し、支援も短い期間で済みました。

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ガイトナー回顧録 ―金融危機の真相」より引用

戦力を小出しにせず、一番危機的な状況下で集中投下することによって、ガダルカナルのような底なしの消耗戦にならずに済んだわけです。

某エコノミストは、このリーマンショック時対応が「良い予行演習となった」と表現していましたが、今のFRBの対応をみていると私もそう思います。

FRBや市場がリーマンショックで危機対応を学び経験した後、コロナウィルスが発生したのは本当に不幸中の幸いだと思っています。


ベストではないかもしれないが現状やむなし

有事の際の対応は平時の対応とはことなります。

特に今回は米国株式市場が経験したことのない未知の危機との戦いです。

効率や予想すれすれを狙うより、十分すぎるほど対応が必要というか、

それはやむなし、仕方のないことだと私は考えています。

今ここで大きく失敗すれば、それこそ、1929年の米国やバブル後の日本のように失われた〇年という言葉が現実味を帯びてきます。

私はタレブが好きですし、その他各方面から批判や懸念の声があがっているのは知っていますが、現実的な対応としては現状やむなしだと思っています。

投資家は市場やFRBの決断をコントロールすることはできません。

が、そう悪くはない。この人類誰も経験したことのない状況下でよくやっている。というのが今のところの私の感想です。



インフレについて

私はそこまで懸念していませんが、起こるかもしれません。

ただ、70年代後半の米国の二桁の強烈なインフレを無理やり潰したように、

FRBは過去インフレとの長い戦いにおいて、(時には苦しみながら)も勝利をしてきました。

インフレは起こるかもしれませんし、それによってダメージは受けるかもしれません。

ですが致命的な敗北にはならないと私は思っています。


金利と債務拡大について

ここで、コロナウィルスの前にFRBが何をしていたかを思い出してみましょう。

そうリーマンショックで下げた金利の正常化を目指していたのです。
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もう数年は無理だという意見も有りますが、

いずれにせよ、金利正常化へ向けてまた動くものと思います。

その時は、株価や債券はダメージを受けるでしょうが、

また前回のように市場と「いい距離感」を保ちながら金利を正常に戻し、難しいとは思いますが、ソフトランディングさせてくれることを期待しています。(まあ、そこは多少失敗しても仕方ない)

「異例」の低金利を永久にそのままにしなかった、

元に戻す意思があり、コロナがなければおそらく成功していたという事実が重要だと思います。

ここら辺が私が今のFRBを評価し、優秀だと考える理由です。

きっとパウエル議長等は、私達が知る以上の膨大なデータをみて私達以上に「その後に」ついても考えていると思います。



バブルについて


私は「今の状況」をバブルとは考えていません。

S&P500の株価事体は普通か標準よりやや高いくらい。金利を加味すればまあ普通。

現状は経済再開と数か月から数期先の回復を見越して上昇いるだけだと思います。

特にバブルとは思いません。

今後に関していえば、コロナウィルスが落ち着けば、実体経済より早く、株価は更に上昇するかもしれません。

それが行き過ぎてバブルが起きそうになっても、やばくなる前にFRB、もしくは米中貿易やブリグジットなど違うリスクが浮上し、潰してくれるのではなかと思います。

ただし、将来の事はわかりません。

債務拡大についてはわかりません。私はその点については結構懸念しています。



まとめ

長くなりましたが、何が言いたかったと言えば、

まあこんな予想やニュースに一喜一憂することなく、

長期的な視点や冷静さ、規律を失くことなく、

自分で判断し投資を続けることが大切だということです。


「心配はしているし、問題は発生するかもしれないが乗り越えられる」

あくまでも私の意見ですが、概ねこんな感じです。


ただ、私は自分だけ身銭を切らずに、あれこれ発言し、

他人にだけ一方的にリスクを背負わせるつもりはありません。

私はバンガードS&P500ETF(VOO)に投資をします。


逃げ口上ではなく

「本当に将来はどうなるかわかりません」

しかし、それの不確実性を受け入れた上で、

私は、自身の定めた計画に従い、資産配分を維持し、最後まで規律ある投資を続けていきたいと思います。


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