バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

2015年からバンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資してます。毎日、米国株や海外ETFを中心に投資・資産形成に役立つ情報を発信中。NISAやiDeCOも継続中。

「S&P500」VS「中型・小型株」

※記事は2020年3月時点のものとなります。

今回はS&P500の配当込のトータルリターン(累積)と

「S&P MidCap 400 」「S&P SmallCap 600 」の同リターンを比較してみました。

早速ですが、「結論」をご覧下さい。
 
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今年の年初来~3月の下落幅を比較すると、

「S&P500」よりも「MidCap 400」や「SmallCap 600」の方が大きく下落していることがわかります。

また、過去15年間はS&P500のトータルリターンの方が良い結果となりました。



過去の暴落時の傾向

米小型株は米大型株に比べて、

下落に弱く、ボラティリティが高い傾向があります。

〇1931年(米国最大の暴落)

CRSP1-5 (大型株) -43.3%
CRSP6-10  (小型株) -50.2%

〇73~74の弱気相場

大型株 -39.2%
小型株 -53.1%

〇リーマンショック

大型株  -36.5% 
小型株  -38.7%

今回の下落も過去の傾向をなぞる形になりそうです。

また、1927~2015年の間、

米小型株のボラティリティは米大型株より、およそ5割ほど高くなっています。


米国の小規模企業の特徴


米国の大企業に比べて、米国の小規模な企業は概ね以下のような特徴があります。

〇レバレッジが大きい。

〇資本基盤が小さく、経済的な困難に対処する能力が低い。

〇資金調達力に限りがある。(信用市場の変化に脆弱)

〇利益の変動が激しい

〇収益力が低い

〇キャッシュフローの不確実性が高い。

〇株式の流動性が低め

〇ビジネスモデルの実績が乏しい。もしくはない。


このように、米国の小規模な企業は、今回ような経済危機に、脆い側面があるのがわかると思います。

そしてFRBはそれをどうにかして助けようと、あらゆる手段を講じて支援しているわけです。



小型株は「ブレーク」する時期がある。

ところが、もう一度、最初のグラフをよく見てみると、

過去20年の累積リターンは、

「S&P MidCap 400 」「S&P SmallCap 600 」の方が大幅に高くなっています。

これは、2000年3月~2006年の間、米小型株は年率7.2%という素晴らしい利回りを記録したことが原因です。

この期間大型株は全然ダメでした。


小型株がS&P500指数を大幅に上回ったのは「1975~1983年」と「2000~2006年」の期間です。

それ以外の期間のリターンは、実は大したことありません。

(リスクやコストを考慮すると尚更です)


1926~1959年小型株が大型株を上回る事は一度もありませんでした。

1984年~2000年までの17年間も小型株は低迷しています。

しかし、調子のいい時期に、

S&P500企業などを一気に引き離し、プレミアムを作る。

過去の米小型株はそんな感じの傾向がありました。


まとめ

私はS&P500に投資をしていますが、

シーゲル教授やジャック・ボーグル氏がいうように小型株をあえて外す必要もないと思います。

リスクやジャンクをコントロールできる方は、

小型株プレミアム(サイズファクター)を狙うという戦略も悪くないと思います。


これは大型株・小型株に限った話ではありませんが、

どっちが良いとか悪いという話ではなく、

両者の特徴(長所・短所など)を知ったうえで、自分の投資に活かすことが大切だと思います。

私はバンガードS&P500(VOO)に投資をします。


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