S&P500ETFと米国株に投資するブログ

東北の田舎に住んでます。S&P500ETF(VOO)に投資してます。 アメリカ株の情報や、書評等など更新してます。

投資戦略

幸福度と株価チェック~年率15%上回るリターンでも~

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いきなりすみません。図があるとわかりやすいのですが、数学が苦手な方は例をとばして最初の太字から読んでいただけると幸いです。


例)米国短期国債を年率15%上回るリターンが期待できる株があるとします。またボラティリティ(誤差)は年率10%だとします。

この株のサンプル経路を100本とすると68本近くは、「15%プラス・マイナス10%」つまり5%~25%の範囲に収まると期待できます。(ベル型の正規分布では、観測結果の68%がプラス・マイナス1標準偏差の範囲に収まります。凸←の真ん中みたいなイメージ)

またサンプル経路を95本にしてもー5%から+35%の範囲に収まると期待できます。




年率で期待リターン15%・ボラティリティ10%ということは、任意の1年で93%の確率で儲かるとなります。

さてこの株、皆さんはどう思われるでしょうか?

私は大変魅力的な株に感じます。むしろあらかじめこの結果がわかっているなら間違いなく買います。


今日のテーマはここからです。

任意の一年間では93%で儲かる株ですでは任意の一秒間ではどうでしょう?



答えは50.02%です


以下この株の期間ごとの儲かる確率をまとめます。

1年    93%
3か月   77%
1か月   67%
1日    54%
1時間   51.3%
1分    50.17%
1秒    50.02%


任意の一年では93%で儲かる株も、期間か短くなればなるほど儲かる確率は低くなります。


毎秒・毎分・毎時間株価を見ている人だと、1日の半分近くは画面に赤字が表示され悲しい思いをすることになります。(こんないい株に投資しているのに)

またダニエル・カーネマンらの研究によると、人間は損失を被った時の方の苦痛の方が、利益を出して得た喜びよりも大きく感じるとのことです。実際には50%の確率でも、本人の体感からすれば苦しい思いを感じる事が多い毎秒・毎分・毎時間となるでしょう。

1か月ごとにチェックする人ではどうでしょう?全体の67%の月で儲けが期待できるので、8か月は嬉しい思いをして、4か月は悲しい思いをすることでしょう。

1年単位で株価チェックをしてみると19年は嬉しい思いをし、苦しい年は1年となります。


現在は昔と違い、投資家が携帯電話で簡単にリアルタイムの株価がチェックできる時代です。

しかし、株価をあまり短い期間で見てしまうをストレスを感じでしまったり、長期的には儲かる・優良株を手放してしまう事に繋がりかねません。


流石に株価を見るな、気にするなとはいいません。

でも短期の株価の値動きにとらわれないことが、長期で資産形成するコツの一つかもしれません。


数学や行動経済学では株価チェックをしない方が幸せを感じるというのも、株が生きがいの投資家にとってはなんとも皮肉な話です。




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豆知識
ヨーグルトなどの乳製品は尿酸を外に排出する働きがあります。豆乳にはない。

100%債券にした時のリターンVS100%株式にした時のリターン


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今日のテーマは昨日に引き続き、資産配分です。

以下のデータはアメリカの1926年から2017年まで92年間の株式と債券の比率別ポートフォリオのデータです。


株式市場のリターンについてはS&P500(1957年まではS&P90)を使用しています。
債券市場リターンについてはブルームバーグバークレイス米総合債券指数(1926~68年まではS&Pハイグレード企業インデックス等)を使用しています


債権重視 

長期的に元本の伸びは緩やかですが、元本に対するリスクは最小限に抑えられています。また分配金によりすぐに所得を求める人にもオススメ。短期から中期向き(インフレリスクなど考慮)

100%債券  

平均年間リターン  5.4%
ベストイヤー    32.6%(1982)  
最悪の年     -8.1%(1969)
損失があった割合  14年/92年

20%株式 80%債券

平均年間リターン 6.7%
ベストイヤー   29.8%(1982)
最悪の年     -10.1%(1931)
損失があった年  12年/92年

30%株式 70%債券

平均年間収益   7.3%
ベストイヤー   28.4%(1982)
最悪の年    ー14.2%(1931)  
損失があった年  13年/92年


バランス型 

元本の適度な成長、短期的な価格変動を許容する必要がある。中長期的な投資をすることによりそのボラティリティを減らす事は可能。

株式40% 債券60%

平均年間収益   7.8%
ベストイヤー   27.9%(1933)
最悪の年    ー18.4%(1931)  
損失があった年  14年/92年

株式50% 債券50%

平均年間収益   8.4%
ベストイヤー   32.3%(1933)
最悪の年     ー22.5%(1931)
損失があった年  17年/92年

株式60% 債券40%

平均年間収益  8.8%
ベストイヤー  36.7%(1933)
最悪の年    ー22.6%(1931) 
損失があった年 20年/92年

株式重視 

元本の成長の可能性を最大限に引き出せる。短期的に大きな価格変動あり。長期投資にオススメ。

株式70% 債券30%

平均年間収益    9.3%
ベストイヤー    41.1%(1933)
最悪の年      -30.7%(1931)
損失があった年   21年/92年

株式80% 債券20%

平均年間収益    9.6%
ベストイヤー    45.4% (1933)
最悪の年     -34.9%  (1931)
損失があった年   23年/92年

株式100%

平均年間収益   10.3%
ベストイヤー   54.2%  (1933)
最悪の年     -43.1% (1931)
損失があった年  25年/92年


さてどうだったでしょうか?

ベストイヤー・ワーストイヤーに多い1931年と1933年は世界恐慌の影響とそこからの回復です。ちなみに1931年には満州事変があった年ですので、歴史を感じますね。


またじっくりと数字をかみしめるといろいろなものが見えてきます。

例えば株式100%のポートフォリオですと4年に1回以上資産が減る年があります。また資産が1年で4割近く減った年もあります。このリスクにも動じずに売らずに持ち続けた人のみが年平均10.3%というリターンを得ることが出来たのです。

逆に債権重視ですと、リターンは株式には劣りますがやはり安定感はあります。

自分がどのくらいの下落に耐えれるか、どのくらいまでリスクをとれるのか、どのくらいのリターンを求めるのか

上記のデータを参考に再度考えてみてはいかがでしょうか?


今日はえびやカツオの刺身に煮干しとカツオ節のダシが効いた味噌汁が晩御飯でした。まだ何か食べたい気分です。甘いものやアンキモの酒蒸しもいいなあ。



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クロイソス~当時世界一のお金持ちの末路~

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リディアの王クロイソスは、当時世界一のお金持ちと考えられていました。ヨーロッパでは、今日でも「クロイソスみたいにお金持ち」という言い方が残っています。

そのクロイソスのところへ、ギリシャの政治家ソロンが訪ねてきました。ソロンは威厳があるが控えめ、高潔で実直、謙虚で質素、聡明で知性がある。さらに勇気も備えていると知られています。

ソロンはクロイソスの有り余る富を見ても少しも驚かず、周りの人々のように王を褒めたりもしませんでした。

クロイソスはせっかく招いた有名人が感心してくれなかったので、自分を認めさせようと躍起になりソロンに問います。「私より幸せな人間を知っているか?」と

ソロンは気高く生きた後戦って死んだ男や英雄として死んだ人達などつぎつぎと名前を挙げます。激怒したクロイソスはしびれを切らし、とうとうあからさまに「私が一番幸せとは思わないのか」と聞きます。

ソロンは答えます。

「すべてが満ち足りていた人に不幸が訪れた例はたくさんあります。今裕福であるからと言って思い上がるべきではありませんし、今裕福でも将来そうでなくなるかもしれないときに、人の裕福さを褒め称えるべきではありません。将来のことはわかりません。本当に様々なことが起こり得るのです。神から一生ずっと幸せだと約束されたのでない限り、幸せであるという事はできません。」


我々がこの古代ヨーロッパの昔話から得るべき教訓は

「終わりがくるまでは、終わりではないという事です」


この話には後日談があります。

恐るべきペルシャの王キュロスとの戦いにやぶれたクロイソス王は、捕えられ生きたまま焼かれようとしていました。そのとき彼は叫びました。「ソロン、お前は正しかった」

この変わった命乞いに興味をもったキュロスは、何のことかと尋ね、クロイソスはソロンの戒めの事を語った。キュロスは自分の行く末に思いをはせ、とても感心しクロイソスの命を取らないことにした。


さてこのソロンの話からみなさんは何を思われたでしょうか?

多くの人は自分自身の経験からしか学ばないといいます。しかし、人一人が生涯において経験できることなどたかが知れています。しかし、歴史に学んだり、読書をすることで自分の経験以外から教訓を得ることができます。

私も人生の最後まで奢らず、これからも学び続けようと思います。


ちなみに、ソロスとクロイソスの二人が同じ場所にいるのは、歴史的に、年代的に不可能ですからこの逸話は後世の歴史家が作った作り話、想像によるものです

とは言え、当時の賢明な人々は「ブラックスワン」の恐ろしさを理解していたようです。

毒にも薬にもならない自己啓発本よりは・・・役に立つ昔話は多い気がします(少なくともお金の無駄にならないので)

昔話をありがたがるくらい私も年を取ったという事でしょうか?



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「リスク」感じるんじゃない考えるんだ。


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岩手県の花巻空港から台湾まで国際定期便が始まりました。最安で9900円で行けるとのことで、私の田舎からだと東京に行くのと変わらない値段で海外に行けるようになりました。

更に岩手県では台湾へ行く目的でのパスポート取得に5000円の補助金がでる太っ腹ぷり。岩手県はパスポート取得率が約一割と全国平均の半分以下の県ですから、岩手県民にとっては嬉しいニュースではないでしょうか?

かくゆう私もパスポートを持っていません。というか飛行機にも乗ったことがありません。久々に田舎者っぷりを発揮しています(笑)


でもいつか海外に行っていろいろ経験したり、見聞を広めたいと思っています。


さて少し話はかわりますが、空港でこれから旅行する人に「旅の途中で死亡したら100万円受け取れる保険にいくらならはいりますか?」と質問したとします。

もう一方のグループには「旅の途中でテロで死亡したら100万円受け取れる保険にいくらならはいりますか?」と聞いてみます。

どちらが高い値段がつくと思いますか?


答えは下の「テロで死亡したら」のグループの方が高い金額を払うという実験結果があります。

でも冷静に考えてみると上のグループは(どんな理由であれ、テロも含む)死亡したら100万ですから、本来なら上のグループの方が高くならないと合理的ではありません。


この実験は私の大好きな心理学者ダニエル・カーネマンが数十年前に発見した脳のバイアスについての実験です。

ダニエル・カーネマン曰く人の脳は間違い(バイアス)を犯す傾向がある。今回はその中の一つ、人は何か抽象的なものに保険をかけるのを嫌う傾向があるというものでした。


では、私たち投資家にとって抽象的なものといったら何でしょう?

例えば「リスク」がこれにあたります。

人の脳は、リスクや確立のことになると「表面的な手掛かり」に飛びついてしまう傾向があります。「表面的な手掛かり」とは、「すぐに思いつく」とか「感情に訴えてくる(印象)」などです。

またリスクを認識するのは脳の「考える」部分ではなく「感じる」部分だという科学的事実があります。

これらは投資家にとって簡単に軽視できない問題です。

私たちの脳はリスクに気づいたり、リスクを避けようとするとき、合理的な思考ではなく感覚で判断してしまうという欠点をもっています。

これを自覚せず投資を始めると、また投資計画をたてたりすると、リスクに対して間違った判断や行動をすることに繋がります。

しっかりリスクを理解し、管理して(という言い回しは傲慢で私はあまり好きではないのですが・・・)

少なくとも、何か想定外の事があった時こそ感情や感覚ではなく、一呼吸おいて合理的な思考でしっかり考えてから投資行動をするよう心がけましょう。


私の持論ですが、自分でわかっているリスクはリスクではありません。全く考えも想像もしなかった、想定外の事態こそが真のリスクであり、またどんなことにも想定外のことは起こる可能性があります。


(それでもダニエル・カーネマンの言うところの脳のシステム2を使うとミスは減らせると思います)


私も感情のコントロールと合理性を習得しつつ、8月もS&P500ETF(VOO)に投資していきます。



たまには瞑想でもしてみようかな・・・ブログの文章はすぐに迷走するんですけどね。


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ヘルスケア・医療系の株で10倍株(テンバーガー)

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シーゲル教授曰く、セクター別リターン(1957年から2003年)で過去一番優れていたのはヘルスケアセクターでした。

ヘルスケアセクターの年平均14.19%のリターンは同時期のS&P500のリターン10.85%と比べても大きくアウトパームしています。

シーゲル銘柄(アボット・ブリストルマイヤーズスクイブ・メルクなど)で配当再投資戦略はもちろんですが、ヘルスケア特有のリスクを分散するためセクター全体をETF(VHTなど)も良いと思います。またなんといってもジョンソン&ジョンソン・ファイザー・メルクといった米国株の代表格ともいえる大企業に投資するのも醍醐味です。

ヘルスケアセクターは訴訟や認可など特有のリスクもありますが長期投資にとって魅力的なセクターでもあります。



今日のテーマは薬と株価です。

良い薬とは何か?

患者にとってよい薬とは、一度飲めば完治してしまう薬のことです。


でも投資家にとっては少し違います。

投資家にとって良い薬とは、患者がずっと使い続けなければならない薬のことを言います。

(この持論を以前友人に語ったらすごく性格が悪いやつ扱いされました。みなさんもご注意を笑)


投資家にとって良い薬の例として、1976年にスミスクライン社から発売されたタガメット(胃酸の分泌を抑え潰瘍、出血、炎症を治する薬)があげられます。この薬はよく効くうえ、使い続けなければならなかたので、会社と投資家を大いに儲けさせてくれた薬として有名です。

ちなみにスミスクライン社の株価は

1974年4ドル(薬はテスト中)
1977年7ドル→11ドル(政府の認可がおりた)
1987年には72ドルの高値を付けるまで一気に成長しました。

(いわゆるテンバーガー株、10倍株ですね)

認可前に無理して株を買わなくても、発売して2~3年して少し株価があがった後で株を購入した場合でも充分値上がり益は得られたという点もおもしろいポイントです。

タガメット以外にもグラクソ社のザンタックなども薬の発売前後、似たような株の値動きをしていました。


私は正直に申し上げますと、最近流行りの薬や特にこれから認可が下りる薬についてはあまり詳しくありません。ですので現在オススメの薬は〇〇〇だ・・・とは書けません。(お役に立てずすみません)


私は知識がないのでS&P500ETF(VOO)に投資をしていますが、

「10倍銘柄(テンバーガー)を見つけて短期間で億り人を目指す」という方は是非ヘルスセクターの分析してみてはいかがでしょうか?
(小~中規模くらいの企業がいいかもしれません)


もちろん最初に書いたとおりETFや優良大企業に分散して配当再投資しておけばヘルスケアセクターはS&P500を上回る可能性が高いので長期投資家にもオススメです。




今年も健康診断を(体重が増えた以外は)無事終えたのでホッとしているりんりです。

調子に乗って今日もお祭りに行ってきます笑



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257.5ドルでVOOを3株購入

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今朝起きたらSBI証券からお知らせが来ていました。
確認してみると257.5ドルで指値を入れておいたVOOが3株約定されていました。


SBI証券のNISA口座なので買い付け手数料はなし。257.5×3株で772.5ドルの買い付けとなりました。1ドル111円計算で約8万5747円となります。

給料日にドル転し、指値を入れた時点では260~261ドルあたりをうろついていましたので、指値を257.5ドルとしましたが、あっさりささってしまいちょっとびっくりしています。

こういう時は「もっと低く入れてもよかったかなぁ~」などと思ってしまうのですが(私もまだまだ修業が足りませんね笑)毎月一定額購入し、VOOの保有数を増やすという目標は達成できたので、まずは良しとします。

また26日に今月もイデコの引き落としがあり、枠内の2万3千円全て楽天VTIの購入にあてました。


今月の投資報告は以上になります。


さて、今日から5日間私の町最大のお祭りが始まります。このブログを書き終え次第、家族と出かけて北東北の短い夏を少しだけエンジョイして来ようと思います。

家族を待たせてまでブログを書いてる私って・・・(いや深く考えないようにしよう)


私の住んでいる町は地味にお祭りが多く、夏の間だけでも2週間前の七夕まつりから始まり、先週は新町祭り、今週は一番大きなお祭り、他にも神明宮祭りや三島祭り、花火大会、なまず祭りなんてのもあります。

私は流石に全部は行かないのですが、去年私の地元に引っ越してきた大学の後輩はほぼ全ての祭りに参加し(本当リア充な奴です笑)祭りの多さに驚いていました。


普段は何もない田舎町ですが、この期間だけは活気があり、最高に楽しい田舎街かもしれません。


皆さんの街には何か有名なお祭りやイベントなどはございますでしょうか?

ほとんど田舎から出たことがない私ですが、株でお金持ちになったら是非全国各地を巡ってみたいと思っています。


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貿易問題について2~貿易の覇者とcash(キャッシュ)の語源~

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前回の貿易問題についての記事の続編です。
貿易について1では世界貿易と株式の誕生。そして黄金時代のオランダについて書きました。

2018年トランプ大統領は語ります。「TPPからの脱退によりペンシルバニアの雇用は守られた」と・・・

投資家と貿易問題は切っても切れない関係にあります。また貿易問題を知るには、まず貿易の歴史について学ばなければなりません。

さて今回も17世紀~世界貿易が始まった時代にさかのぼっていきましょう。

スペイン・オランダ・イギリスなどがアジア・アフリカ・アメリカ大陸の富を得ようとしのぎを削っていました。


みなさんはcash(キャッシュ・現金)の語源をご存知でしょうか?

CASHとは元々イギリス東インド会社がインドで使っていた通貨の名前です。それが現在、現金を意味するCASHの語源となっています。

また世界中の人が、日本語やオランダ語・フランス語などではなく英語を世界の共通言語として話すのはイギリス東インド会社の影響によるものとされています。



今日の主役は誕生から400年経ったの現在でも世界中に多くの影響を残すイギリス東インド会社です(以下東インド会社と略します)

イギリス東インド会社は世界を変えた50の企業の1社目に選ばれています。(2社目は前回少し触れた世界初の株式マーケットの主役アムステルダム銀行、他グーグルなども選ばれています)

その名のとおり、インドや中国・オーストラリア・アフリカ・アメリカ大陸など相手に世界中で貿易を行いました。現在では珍しくありませんが、世界初のグローバル企業が東インド会社なのです。


国王ジェームス1世が発行した特許状が現在も残っています。そこには「香辛料貿易の独占権を得るかわりに国にマージンを払う」と書かれています。今でいう半官半民の大企業でした。

東インド会社はバフェットのいう巨大な堀を数多持ち、現在の中国の半国営巨大企業のような強みも持っていました。国家と企業が手を組んだ結果、当然ながら東インド会社は急成長をとげていきます。

また、その経営戦略・経済思想は時代の遥か先を行く恐るべきものでした。

「わが国には、財宝を産出する鉱山がないのだから、貿易によって財宝を獲得する手段しかないことを思慮ある人なら誰も否定しない」

東インド会社役員トーマス・マンの言葉です。資源のない島国の貿易会社の戦略を彼は著書に残しています。

「貿易差額こそイギリスの富を増大させるものだ。そのために輸入額よりも輸出額の方を多くしなければならない。輸入品には付加価値を付けて再輸出するのだ」

私はこの著書の内容を初めて知ったとき少し震えました。

戦後日本の経済発展の基礎戦略が400年前にはすでに存在し、かつ世界レベルで実行・実現されていたのですから。


東インド会社は船だけに留まらず、アジアなどでどんどん現地に支社を建て、中国で買った茶葉はボストンに、インドの綿製品はヨーロッパや西アフリカになど強固な貿易ルートを確立していきます。

18世紀には国際貿易システムは完成され、世界は貿易によって一つにつながりました。

貿易とは「安く買える所で安く買って、高く売れる場所で高く売る」つまり、空間の差を利用して(希少性などにより)利益をもたらす。」古代からある商売の基本です。


ただ近代史では、この「貿易」に新たな要素・新たな側面が生まれます。


近代史では国家は力を持ち裕福である方がよいと考えられています。


「重商主義」 貿易によって貨幣、貴金属などを蓄積し国を富ませる事を良しとする思想 (貿易黒字至上主義)

「軍事力」 重商主義を実行するための大きな要素。植民地や貿易ルートを意のままにするため軍事力を使って貿易を統制する。ヨーロッパ各国は各地で国同士、また現地の人々やゲリラ・海賊などと戦いました。(東インド会社も国家クラスのかなりの軍事力を持っていました) 

富を得るには軍事力が必要で、軍事力を得るためには富が必要でした。
軍事力で市場を独占→そこで得た富で軍事力を増強→新たな市場獲得→市場独占。まるでエンドレスワルツのような終わらない国家ぐるみの錬金術です。

このループにより東インド会社は世界一の企業となり、大英帝国は世界の覇者となりました。

またこのころ「ナショナリズム」や「国民国家」などが誕生していきますが、それだけで長くなるのでまた別の記事で。(毎度すみません)


現在でもこの重商主義はなくなったとは言えず、貿易や安全保障などの問題で影を見せます。

貿易では数千億単位のお金が動きます。相手が同盟国なら多少の貿易赤字でも問題ありません。しかしライバル関係にある国に500億貿易赤字があるとすると、ライバル国はその貿易で設けた500億を元に空母など軍備に投資し、自国の更なる脅威となってしまう恐れがあるからです。

どことどこの国とはいいませんが・・・笑。そういう面もあり技術者を引き抜いたり、スパイを使ったり・・・昔ほど表立った直接的な戦闘はないものの現在でも何でもありの冷酷な競争が続いています。


「余談ですが、某国のやばさとしたたかさを知るにはシンガポール初代大統領で、私も大好きなリー・クアンユの回想録がいいかと思います。読んだとき某国の組織力や教育、スパイ活動、選挙での数の暴力などいろいろ鳥肌が立ちました。少なくともマレー半島の先の日本よりさらに小さく資源もないかの地を、一代で独立発展させアジアの金融・貿易センターにした手腕は必見です。」


現在自由貿易が正しいという主張が経済学では通説です。しかし、トランプ大統領やヨーロッパの保守勢力など自由貿易への抵抗が始まっています。

先進国の雇用が外国の安い労働力との競争で損なわれ、資本は国外へと流出し自国の産業が空洞化していくという問題を抱えているからです。一方中国のような国は輸出市場を獲得し、自由貿易によりかなり得をしています。


国境を越えたモノと金との取引に、国家間の政治とパワーバランスが絡む。それが近代貿易の本質です。

私個人の意見ですが、自由貿易やグローバル化そのものは悪いとは思いません。ただ国内市場なら政府や銀行などが介入することによりある程度の問題は、調整・解決できます。一方自由貿易やグローバル市場が問題なのは誰にも国際市場や自由貿易をコントロールできない点にあります。

実際1930年代、貿易のコントロールに失敗した結果が、第二次世界大戦の要因の一つとなっています。

自由か・保護か世界は今後どう進むのでしょう?

そして明日は会社で健康診断。はたして私の体は大丈夫なのでしょうか?

芸能人は歯が命といいますが、長期投資家は何よりも健康寿命が長くなくては人生を謳歌できません。

世界と私の明日に福音があらんことを


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貿易について1~最も古い株式と黄金時代~

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昨今トランプ大統領やイギリスのEU離脱など、自由貿易主義にかわり、保護貿易主義が広がりつつあります。

投資家と貿易は昔から切っても切れない関係にあります。

貿易問題について考える時、まずはその歴史を知らなければなりません。



貿易問題についての記事・第一回目は世界最古の株式についてです。


時代はさかのぼり1600年前後、大航海時代を経てスペイン・オランダ・イギリスがアジア・アフリカなどと海路による交易を始め、世界の経済は繋がっていきます。


貿易において先に一歩抜き出たのはイギリスでした。東インド会社が有名ですね。
その思想や戦略、歴史だけで何本も記事が書けちゃうくらいの会社ですがそれは第二回以降にします。


今回の主役はオランダの一般市民ピーターさんです。(彼は実在の人物です)

イギリスの東インド会社設立に遅れること2年、1602年当時新興国のオランダで「オランダ東インド会社」が設立されました。

ユトレヒト大学に世界最古と言われる「オランダ東インド会社」の株券の取引証明書があります。

そこに1606年・運送会社のピーターが150グルデンで「東インド会社(オランダ)」の株を買ったことが示されています。当時オランダの中流階級の月給は30~40グルデンだったので、約半年分の給料になります。

それまでの人類史の中で、投資と言えば富裕層とその関係者くらいでした。しかし株式の登場により一般の人々からも広く出資を募る事でより多くのお金を集めることができるようになりました。

当時の株式は「株主から出資金を募り、利益の一部を配当として支払う」というものです。既に今の株式会社と非常に近いシステムが出来あがっていました。

さらに現在同様、株は自由に売買できました。それに伴い世界初のマーケットも生まれました


それ以前の大航海時代の投資は一回の航海ごとに多額の出資金が必要で、しかも海難事故等で出資金全て失うリスクがありました。

しかし、株券の登場で少額づつに小分けにして別の航海に出資できるようになり、リスク分散という考え方が広まりました。

こうして国家(政府)から一般市民まで様々な思惑と欲望を乗せた船が世界中に旅立っていきました。


オランダ東インド会社の場合、主な輸入品はコショウ、ナツメグ、砂糖などの調味料。コーヒー・紅茶、ダイヤモンドの原石や真珠などでした。


上記のピーターに初めて配当金が支払われたのは1612年。出資から6年後のことです。

初めての配当で86.5グルデンを彼は受け取りました。当時の月収2~3か月分です(出資金の半分以上ですね)。


その後1650年までおよそ40年に渡り配当は続きました。その間合計2万グルデンの配当を受け取り、当初の100倍以上の資産を中流市民のピーターは手に入れました。


配当は多い時で出資金の5割を超え、出来あがったばかりの世界初の株式市場は過熱していきます。

また求人が急速に増えていきます。数十万の船員、水平などアジア行きの船に必要な雇用が生まれ、オランダ人のみならず、ドイツ、北欧からも雇い入れました。

船もたくさん作られ、それに伴い地域経済も活性化しました。輸入品も町中にあふれ消費がさらに活発になっていきます。


以上全て400年前のオランダの話ですが、貿易・株式・雇用・消費・・・我々も最近どこかで聞いたことがあるキーワードではないでしょうか?


「賢者は歴史から学ぶ」「歴史は繰り返す」ともいいますが、私たちが学ぶべき歴史は無限にあるように思えます。


その後新興国だったオランダは黄金時代を迎え、17世紀にはイギリスを抜きアムステルダムは当時の世界の金融センターになりました

かの有名なチューリップバブルのピークが1637年といわれていますから、ちょうどこの時代のお話となります。

でも歴史は知れば知るほどおもしろいもので、チューリップバブルがかわいく見えるくらいの悲劇がこの後黄金時代のオランダを襲います。

きっかけは完全に後れをとったイギリス&イギリス東インド会社の逆襲です。当時の貿易戦争がどうなったか?

この記事の反響がよかったらまた続きを書きます。


さて、あなたはこの話からどんな教訓を得ましたか?

私はピータ―うらやま(^_-)-☆・・・・というのもありますが笑。6年間利益がなくても売らずに我慢して、さらにその後40年同じ株を持ち続け資産を築いた胆力は見習いたいなという所です。

また、マクロな視点で見れば人の世は進歩しているようでいつの世も変わらないといいますか・・・


平家物語の一文で今日は閉めましょう。

祇園精舎の鐘(金)の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。おごれるものも久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者もついに滅びぬ。ひとえに風の前の塵に同じ。


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ファンドから投資家が「実際」手にしたリターン

今日の記事は2002年1月1日~2016年12月31日までの期間のデータです。
(モーニングスターのデータに基づいています)

まず一つ目のデータです。

当該ファンドの公表リターン(全期間に渡り当該ファンドを保有していた時に得られるリターン)と、投資家がこれらのファンドで実際に獲得したリターンとの比率を表したものです。

-0.33% バランスファンド 
-0.44% 外国株式 
-0.47% 米国株式
-0.61% 分散新興国市場
-0.62% コモディティー
-0.62% 外国中小株
-1.10% グローバル不動産
-1.12% オルタナティブ
-1.15% 課税債券
-1.17% セクター株
-1.43% 地方債
-2.14% ハイイールド債
-2.61% 新興国債券


残念ながら全ての分野でマイナスとなっています。

なぜこのようなことが起こるのでしょう?

理由は簡単。投資家がファンドを乗り換えるといった(一見賢く見える)問題行動をとったために、ファンドの完全なリターンを享受できなかったというデータになります。


ファンド乗り換えには手間だけではなく、当然コストもかかります。

にも関わらずなぜ多くの投資家はファンドを乗り換えてしまうのでしょう?


ヒントは次の表にあるかもしれません。


11


割と有名な表ですよね。
ちょっと画像が荒くてすみません。直感的に色だけに注目してただければ幸いです。

複数の投資カテゴリーの年次リターンを表しているグラフです。

注目してほしいのは今年最もリターンの高かった投資戦略が来年も同様のパフォーマンスをあげるという事は稀だという事

また15年と言う期間の中で一定のパターンは確認できないことがあげられます。


投資家は頭では理解していても、他のカテゴリ・投資戦略がいいパフォーマンスを出しているのを見るとついついそちらに心変わりしてしまう事があります。

「隣の芝生は青く見える」と言うやつですね。

でもファンドを変更することによって、本来必要のないコストと、本来得られたはずのリターンを享受しそこなっていまう二重のハンデを背負ってしまう事になります。

またそのようなタイミングで乗り換えると、大抵の場合高値掴みの安値売りとなってしまいます。ますますファンド本来のパフォーマンスからは遠ざかってしまう事でしょう。


この事例は積み立てNISAやイデコの投資商品にも当然当てはまります。


一度賢明な選択をしたら、一時の市場の熱狂やブレに惑わさせず腰を据えて投資を続けることをオススメします。



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今月も10万円をドル転完了。さて・・・

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私の給料日の楽しみの1つがドル転です(笑)

今月は1ドル=111.24円で10万円分=898.95ドルになりました。


私はいつもドル転はSBI銀行で行っています。

米ドル買い付け時、手数料が通常時4銭とかなり安く助かっています。


現在は外貨預金セールキャンペーンを行っており為替コストが0銭となっているようです。
(2018年9月28日17:00約定分まで)

詳しくはSBI銀行のホームページをご覧ください


SBI銀行ホームページ(公式ホームページへのリンクです) 



今月も約10万円分S&P500ETF(VOO)をNISA枠で追加購入します。

またイデコは今月も枠内2万3千円全て楽天VTIに投資します。


文章にすると2行で味気ませんがこれで今月の投資は終了です。

オプションとして、もしS&P500の暴落があれば、約10%残してある現金でVOOを買いに向かいます。

以上(笑)


来月以降も毎月、毎年、これから数十年これを繰り返すのみ。

たったこれだけの戦略ですが、ほとんどの国内投信やアクティブファンドを上回る「手取り」をもたらしてくれると私は信じています。

継続は力なりと言いますが、長期投資をしてこその戦略です。
(数日から数年の短期で結果を出したいならもっといい方法がたくさんあります)


私はプロの方や諸先輩投資家の方々程知識はないと自覚しています。

ですから今でも一生懸命本を読み、ニュースを見て見聞を広げ、投資の知識や能力をもっともっと身に着けていきたいと思っています。


もし私に投資家として長所・優れた点があるとすれば、「意志の強さ」「精神力」「メンタル」だと自分では思っています。(どっかの陸軍のようですね笑)

むしろそれくらいしか私に誇れる武器はありません。


ですが・・だからこそS&P500ETFに長期投資というスタイルは私の性格や能力、性に合っているのかもしれませんね。

あらゆる誘惑と恐怖に打ち勝ち、超長期間継続するという強い意志を武器に、これからもS&P500ETFへの投資を続けていこうと思います。



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