【8月4日 米国株式市場】

ダウ    32,726 -0.26%   
S&P500   4,151 -0.08% 
ナスダック 12,720 +0.41% 

米国主要株価3指数はまちまち。

S&P500はほぼ横ばい、Nasdaqは上昇しました。

グロース株が上昇したものの、エネルギー株の下げが相殺。

今夜の雇用統計を前に、方向性の乏しい1日となりました。


ラッセル2000は‐0.13%と小型株は小幅に下落。

VXUS(全世界株式除く米)は+0.53%と上昇。

米10年債利回りは2.695%。‐0.053と低下しました。

VIX指数は21.44。‐0.51と低下しています。


【為替・コモディティー】

ドル円  132.87 -0.71%
NY原油  88.13 -2.79%  
NY金   1,789 +1.81%   

ドル円は一時134円42銭をつけましたが、その後下げています。

原油相場は続落。6カ月ぶりの安値となりました。

台湾をめぐる米中の緊張からか金は上昇しています。

ビットコインは22,535ドル。‐1.27%と下げました。



【S&P500マップ】
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米国債利回りの低下で銀行株が下落した一方で、IT・ハイテク株が買われました。

また、長期金利の低下に伴い、住宅ローンの金利も低下。KBホーム+1.9%、レナ―3.4%など住宅建設株も上昇しました。

原油価格の下落を受け、石油株は下落しています。

【セクター】

一般消費財 +0.54%
情報技術  +0.42%
資本財   +0.31%
通信    +0.18%
不動産   +0.12%
公益    +0.12%
素材    +0.05%
金融    ‐0.34%
ヘルスケア ‐0.49%
生活必需品 ₋0.79%
エネルギー ‐3.60%

全11セクター中7セクターが上昇。

Amazonに牽引され一般消費財が上昇しました。


【スタイルボックス】


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サイズ、スタイル別にみると、

バリュー株や小型株が下落。大・中型グロース株が上昇しました。


【個別株】

〇ケモセントリクス(CCXI)+109.17%

アムジェンが同社を買収することで合意しました。

〇コインベース・グローバル(COIN)+10.01%

ブラックロック提携し、トップクライアントに仮想通貨の取引を提供すると発表がありました。

〇レストラン・ブランズ・インターナショナル(QSR)+7.44%

バーガーキングなどを運営するQSRは決算を発表。EPS、売上高ともに予想を上回る良い決算で株価は上昇しました。

〇ルーシッド(LCID)‐9.73%

電気自動車のルシードは、今年の生産台数目標を従来見通しから半減させ大幅安となりました。



【英中銀、27年ぶりの大幅利上げ】

イングランド銀行(英中央銀行)は、政策金利の0.5ポイントの利上げを発表。政策金利を1.75%に引き上げました。

米中銀は、英経済が10-12月(第4四半期)からリセッション入りし景気後退は来年末まで続くとの見通しを示しました。合計で約2.1%の英国経済の縮小を見込んでいるとのこと。

ガス価格の高騰を受け、インフレ率見通しも引き上げ、10月に13.3%でピークを付けると予測。インフレは2023年終盤まで高止まりするとの見通しも示しました(ブルームバーグ)。


【アリババ(BABA)】


アリババが決算を発表。上場来初の減収となり、10年以上続いていた成長にブレーキがかかりました。

純利益は227億4000万元とほぼ半減。

ただ、多くの逆風にもかかわらず、減収幅はアナリストの予測ほど悪くなかったことから、一時時間外で5%上昇する場面も見られました。最終的には+1.79%の上昇で終えました。

良い点としては、クラウドコンピューティング部門の売上高は10%増えました。

また、調整後EPSは11.73元と予想10.39元を上回りました(ロイター)。


【サル痘関連】

〇SIGAテクノロジーズ(SIGA)+6.45%

米政府がサル痘で公衆衛生上の緊急事態を宣言したため、サル痘関連銘柄が上昇。今後は、政府の資金援助が自由になり、治療薬や診断薬の開発を迅速に進めることが可能となる見通しです。



【まとめ・感想】

引き続き、米企業の好調な第2四半期の決算は、ウクライナ、インフレ、中国、FRBの利上げといった複数の懸念から、株式市場を支援します。

米雇用統計の発表前に米国株は方向性の乏しい1日となりました。

2022年8月5日(金)日本時間21時30分に7月雇用統計が発表があります。

非農業部門雇用者数+24.9万人。失業率3.6%と予想されています。

経済活動の低下に伴い、複数の米企業が雇用を削減したため、上半期の月平均45万人増からは伸びの鈍化が見込まれています。小売業や建設業に弱さが見られる可能性もあります。

たた、それでも堅調な労働市場を示す数値が予想されています。

米国の投資からは、今後のFRBの利上げペースを見極めようと、雇用や賃金などに注目しています。

予想より悪い数字であっても、「労働市場の悪化→FRBが積極的な利上げを控える」との思惑から、株価が上がる可能性もありますし、景気後退の懸念から素直に下げる可能性もあります。

どちらの考え方も一理あり、市場参加者全体の総和がどちらに転ぶかわかりません。

直近の経済指標の発表後の反応を見ると、最近はインフレよりも景気後退をより懸念し、反応しているように見える節もありますが、夏場ということもあり取引量も少なめですからよくわかりません。

まあ、いずれにせよ、今夜の雇用統計も、9月のFOMCも、今後も数カ月~数年続くであろう、FRBの政策や景気後退への懸念との闘いの一通過点に過ぎません。

長期投資家の方は、どちらに転んでもいいように心構えだけしつつ、あまり心配しすぎずに、いつも通りの投資を継続することが大切だと思います。

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