【6月3日 米国株式市場】

ダウ     32,899 -1.05%   
S&P500      4,108 -1.63% 
ナスダック  12,012 -2.47% 

米主要株価3指数はそろって下落。

力強い雇用統計を受け、FRBが積極的な引き締めを継続するとの見方が強まりました。


ラッセル2000は‐0.77%と小型株も下落。

VXUS(全世界株式除く米)も‐1.52%と下げました。

米10年債利回りは2.939%。+0.024%と小幅に上昇。

VIX指数は24.79。+0.07とほぼ横ばいでした。


FRBが0.5%の利上げを複数回行うとの期待から、米国債利回りが上昇しました。

週間では、S&P500は‐1.19%。ナスダックは‐0.98%とマイナスで終えました。


【為替・コモディティー】

ドル円  130.83 +0.77%
NY原油   120.26 +2.90% 
NY金   1,848 ₋0.99%

ドル円は130円台後半に。金は小幅に下げました。

供給不足悪化の懸念から原油価格が上昇。

原油は週間ベースで6週連続で上昇しています。

ビットコインは29,708 ₋2.37%



【S&P500マップ】

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従業員の削減を計画していると伝わったテスラ₋9%を始め、アップル、Amazon、アルファベット他、ハイテク株を中心に売られました。

原油価格の上昇を受けて、エネルギーセクターが上昇しています。

【セクター】

エネルギー +1.40%
資本財   ‐0.36%
公益    ‐0.44%
素材    ‐0.98%
生活必需品 ‐1.04%
ヘルスケア ‐1.14%
不動産   ‐1.24%
金融    ‐1.54%
通信    ‐2.38%
情報技術  ‐2.48%
一般消費財 ‐2.85%

エネルギーセクターのみが上昇。

通信、情報技術、一般消費財といったグロース株が、

多いセクターは‐2%以上と大きく売られました。

エネルギーセクターは、米国株式市場や他のセクターと相関が低いことで知られていますが、

参照「http://etfsp500.com/archives/30003530.html

ここ1年は顕著にその傾向がでています。


【スタイルボックス】


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全てのサイズとスタイルが下げましたが、

特にグロース株が大きく下げました。


【個別株】

〇テスラ(TSLA)‐9.22%

マスク氏が10%の人員削減を検討していると伝わりました。

〇クラウドストライク(CRWD)‐6.85%

決算発表。売られました。

〇オクタ(OKTA)+5.02%

決算発表後、株価が上昇。通期の見通しを上方修正するなど良い決算でした。

〇ノババックス(NVAX)‐20.03%

FDAが同社のワクチンに懸念を示したことで大きく売られました。



【5月の雇用統計(5月)】

〇非農業部門雇用者数
結果 39.0万人 予想 32.6万人 前回 43.6万人

〇失業率
結果 3.6% 予想 3.5% 前回3.6%

〇平均時給(前月比)
結果 0.3% 予想 0.4% 前回0.3%

〇平均時給(前年比)
結果 5.2% 予想 5.2% 前回5.5%

非農業部門雇用者数は予想を上回る伸びとなりました。

失業率は3カ月連続で横ばいと低水準を維持。

労働市場の力強さが伺える内容となりました。

堅調な雇用統計を受けてFRBの見解に変化が生じる可能性は低いと見られており、

金融市場では6月と7月の0.5%の利上げに加え、9月の0.5%の利上げも織り込みつつある動きが見られています。


【メスター総裁の発言】

 クリーブランド地区連銀のメスター総裁は、

FRBが6月と7月に実施するとしている0.5%の利上げから引き締めペースを減速させるには、インフレがピークを付けたと示す説得力のある証拠が必要とし、

インフレが鈍化したという確証を得られなければ、9月の会合でも0.5%の利上げを支持すると発言しました。

まあ、そうでしょうね(笑)。


【過去1週間のS&P500マップとセクター】

今週い週間ではS&P500は‐1.19%。ナスダックは‐0.98%となりました。

年初来リターンはS&P500‐13.80%、ナスダック₋23.22%となりました。

週間ベースではS&P500およびナスダックはここ9週間のうち8週ほど下落しました。


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過去1週間のセクターごとのリターン。

今週はグロース株が反発し、ディフェンシブなセクターが低調な一週間となりました。


【まとめと感想】

ただ、過去1カ月、3カ月、半年、一年でみると、

エネルギーセクターが大きくアウトパフォーマンスする一方で、

一般消費財、通信、情報技術など、

グロース株の多いセクターが大きくアンダーパフォーマンスしています。

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低インフレ・低金利の環境から、高インフレ・高金利の環境へとレジームシフトが起きる中、

市場にはサイクルがあり、勝ち組のセクターや投資スタイルは、時間とともに変化していくということが改めてわかる一年となりました。

単一レジーム内では平均乖離が進むことがありますが、レジームシフトによって平均回帰が起こるという教科書通りの展開となっています。

もちろん、今後どうなるかわかりません。バリュエーションの改善されたグロース株の逆襲があるかもしれませんし、金利とインフレの逆風によって成長鈍化したり、業績負けてしまうかもしれません。

いろいろな戦略があると思いますが、

私自身は長期投資をしていれば、今後何度も当たり前に起こり得る市場や経済のサイクルの変化に、

市場全体に投資をするようなインデックスファンドを用いて、低コストかつ自動的に手間をかけずに対応していきたいと思います。

やはり、時間や労力をかけずに、タイミングや投資対象を間違えるミスを極力減らせることや、コストが抑えられることが大きいと感じます。


【最後に】

最後となりんすが、

S&P500の過去1年のトータルリターンはドルベースでも‐0.61%なっています。

例えば、今日一年ぶりに口座の段高を確認した人は、

「なんだほぼ横ばいか」で終わったと思います。

ニュースを見ていない人であれば、「特に何もなかった一年だったな」と思うかもしれません(笑)

長期的に資産を形成している方であれば、目先の株価やニュースに一喜一憂することなく、

長期的な視点と計画を維持し、合理的な投資を続けることが大切だと思います。

人生の不安を減らすための投資なのに、投資のせいでより大きな不安を抱え、しんどい人生にしてしまってはもったいありません。

日々の市場や株価を気にしなくていい範囲で、毎日を全力で楽しめる範囲で投資をすることが大切だと思います。


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