【5月16日 米国株式市場】

ダウ    32,223 +0.08%
S&P500     4,008 ‐0.39%
ナスダック 11,662 ‐1.20%

ダウは小幅に上昇。S&P500とNasdaqはやや下げました。

原油価格の上昇を受け、エネルギー株が上昇するも、テスラやAmazonなど影響力の大きい大型グロース株の下落が、指数を押し下げました。

ラッセル2000は‐0.52%と小型株もマイナス。

VXUS(全世界株式除く米)は‐0.02%と小幅に下げました

米10年債利回りは2.884%。‐0.049と低下。

VIX指数も27.47と低下しました。


【為替・コモディティー】

ドル円  129.11 -0.06%
NY原油   114.01 ₊3.19%
NY金        1,795 -0.69%

ドル円は129ドル台。原油は+3%と大きく上昇。金は小幅に下げました。

また、米ガソリン先物は過去最高値を更新しています。

ビットコインは29,663ドル。‐5.20%と下落しました。



【S&P500マップ】

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エネルギーやヘルスケアが好調。シェブロンは3%上昇し、イーライリリーは2.6%上昇。

一方で、Amazon‐2%やテスラー5.8%など一般消費財が大きく下げました。

銀行、情報技術、不動産、通信なども軟調となりました。


【セクター】

エネルギー +2.62%
ヘルスケア +0.69%
公益    +0.33%
生活必需品 +0.45%
資本財   ‐0.17%
金融    ‐0.78%
通信    ‐0.79%
素材    ‐0.79%
不動産   ‐0.80%
情報技術  ‐0.91%
一般消費財 ‐2.12%

全11セクター中4セクターが上昇。

原油価格の上昇を受けエネルギーが大きく上昇。ディフェンシブなセクターも上昇しました。

一方で、一般消費財はテスラやAmazonに引きずられ大きく下げました。


【スタイルボックス】

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サイズ、スタイル別では、

グロース株が大きく下げるも、バリュー株が健闘していたこともわかります。


【個別株】

〇スピリット航空(SAVE)+13.49%

ジェットブルーが同社を1株30ドルでTOBを行う計画がある。と報じられました。

〇マンテック・インターナショナル(MANT)+15.03%

資会社カーライルが1株96ドルで同社を買収することで合意しました。



【中国経済の縮小の懸念】

〇4月の中国の小売売上高(前年比)


結果‐11.1% 予想‐6.1% 前月‐3.5

ロックダウンの影響で、予想、前月を大きく下回りました。

〇4月の中国の鉱工業生産

前年比‐2.9%減少。3月の+5.0%から大きく低下。

中国の経済指標の発表により、コロナウイルスの流行による行動制限の影響で、消費、鉱工業生産、雇用など大きな打撃を受けていることが明らかになりました。

中国統計局は5月には中国経済は持ち直し消費が回復するとの見通しですが、米国のアナリストらは厳しい意見も聞かれます。「ロイター」

なお中国・上海市はロックダウンを6月中旬から下旬を目標に解除を目指すことを発表しています。


【米国の消費の行き先を探る】

投資家は米国の消費者がインフレ圧力にどう反応しているかに注目しちえます。

今週火曜日に4月の小売売上高と、小売り大手のホーム・デポとウォルマート。水曜日にはターゲットが決算を発表します。

これらの数字から米国の投資家は消費の動向に対する手がかりを探ろうとしています。



【ウォール街の意見はまちまち】

6週連続の下落で下落したS&P500ですが、今日も終盤の上げを維持できず、下落して終えました。

米国の投資家は、FRBが金利を上げすぎたり、早すぎたりすれば、景気後退を引き起こすのではないかと懸念している。

IBCプライベート・ウェルス・マネジメントのデービッド・ドナベディアン最高投資責任者は

「リセッション入りを見込んで、市場から投資資金が引き揚げられている」「リセッションが起きるとの見方に強く反論するのは率直に言って難しい」とコメントしています。

【ポディティブな意見も】

一方で、市場の中には底打ちを期待する声も出始めています。

「底打ちかどうかはわからないが、ともかく良い買い場である」

「底打ちとは言わないが、分割で少しづつ購入して行くドルコスト法の機会がある」

「現金ではインフレのために損失を固定化することにもなる。株式や他の資産クラスに投資することのほうがより被害が少ない」

6週連続の下落を受けて、そろそろ買いに向かいたいといったところでしょうか。

少なくとも、ウォール街は「総悲観」「降伏一辺倒」というわけではないようです。

【Mark Hackett氏の見解】

そんな中、Nationwide社の投資調査部長Mark Hackett氏は、「時間が最も重要な要素だ」と指摘。

「今はセンチメントや感情が勝っているが、いずれはファンダメンタルズ的に良い背景という現実が支配することになるだろう」

「企業収益はほぼ良好で、個人消費もインフレ圧力の中で持ちこたえている」

「しかし、市場は不安定な状態が続きそうで、インフレに対する懸念が和らぐまで、さらに損失を被る可能性もある」とのことです。

インフレや利上げ、景気後退などの懸念も、長期的には、時間とともに解決していく問題だと思います。

【不安や懸念と上手に付き合おう】

そもそも市場に懸念や不安があるのは当たり前のことです。

今年は今年の、10年前は10年前の、その時々の懸念や不安が市場参加者を悩ませました。

逆に、懸念や不安が全くない相場の方が返って稀というものです。

ただ、10年前のと同じ懸念で、今悩んでいる投資家はほとんどいません。

例えば、トランプショックがもうほとんどの投資家の頭から消えているように、

今の相場や市場に渦巻く懸念や心配を、10年後や20年後に鮮明に覚えていたり、悩み続けている人はほとんどいないでしょう。

人はどうしても目先の出来事を大きく、遠い未来や過去のことを過小に評価しがちですが、

もし長期投資をしている方であれば、近視眼的にならずに、長的な視点と思考を維持しながら投資を続けていくことが大切だと思います。


【長く市場に居続けるということ】

実際、世の中、時間が解決する問題というものもまたあります。

いろいろな投資戦略があると思いますが、長期投資家の方であれば、

時間を敵に回すのではなく、時間を味方につけ、できるだけ長い間市場に居続ける事。

できるだけ長く資産を株式市場に配分し続け、株式市場や企業のもたらす恩恵を複利を活かしながら最大限享受し続ける事が大切だと思います。

私は今月もいつも通りの投資を続けていきたいと思います。

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