【バンガードの最新のレポート】
米バンガードが2022年5月の最新の市場の見通しを公開したので紹介します。
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【要旨】
米バンガードは、
①FRBは2022年にFF金利を1.5~2.0%引き上げると予想しています。
②原油価格による米国の経済成長のリスクは緩和されつつあり、通年の米国のGDP成長率は約3.5%になると予想しています。
③米国の失業率は第2Qにパンデミック前の3.5%レベルまで低下し、年末までに更に低下すると予想しています。
【今後10年の年率名目リターン】
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【要旨】
米バンガードは、
①FRBは2022年にFF金利を1.5~2.0%引き上げると予想しています。
②原油価格による米国の経済成長のリスクは緩和されつつあり、通年の米国のGDP成長率は約3.5%になると予想しています。
③米国の失業率は第2Qにパンデミック前の3.5%レベルまで低下し、年末までに更に低下すると予想しています。
【今後10年の年率名目リターン】
今後10年間の年間名目リターン(ドルベース)の予測ですが、
緑色になっている部分が「2022年2月28日時点」のもの。
緑色になっている部分が「2022年2月28日時点」のもの。
サブアセットクラスなど白い部分が「2022年12月31日時点」からの予測となっています。
米バンガードの今後10年間の株式の名目リターン(年率)ドルベースの予想は以下の通りです。
【今後10年の期待リターンは改善か?】
年初から下落を受け、2月28日時点の予測では、米国株の今後10年間の予想リターンがは、12月末時点の「2.0~4.0%」から「2.8~4.8%」に改善。
米国を除く全世界株式(ヘッジなし)のリターンも、12月の「5.1~7.1%」から「5.7~7.7%」へと改善しています。
ドルベースで考えると、S&P500は2月28日時点から5月16日までに約8%下げていますので、現時点での期待リターンは2月末時点より、更に改善されているかもしれません。
とはいえ、過去10年のリターンと比べると、米国株はかなり控えめの予想となっています。
注意)
※株式は±1%、債券は±プラス0.5%の範囲。
※この確率的シュミレーションは、2022年2月28日および2021年12月31日現在の市場状況に依存するものです。時間の経過とともに変化していく場合があります。
※さまざまな投資結果の可能性に関する予測またはその他の情報は、本質的に架空のものであり、実際の投資結果を反映しておらず、将来の結果を保証するものではありません。
※コストは考慮されていません。
【地域別見通し】
〇アメリカ
最近の動向は、米国の年間GDP成長率が約3.5%であるというバンガードの見解と一致しています。
ただし、金利、金融政策、およびそれらの潜在的な成長効果に注意を払っています、
ただし、金利、金融政策、およびそれらの潜在的な成長効果に注意を払っています、
バンガードは、米国のエネルギーと食品を除くコアCPIはピークに近づいたかもしれないが、エネルギー価格の高騰だけでなく、食品価格の加速を反映したインフレの上昇(CPI)は、FRBの政策決定において益々重要な要素になると考えています。
2022年FRBは、FF金利の0.25%引き上げを6〜8回行うと予測しており(0.5%の場合は「2回」換算)、0.5%の利上げも1回または2回行われる可能性があると予想しています。
最終的な利上げ到達地点は3%前後になると見ていますが、インフレ、賃金、労働市場の状況によっては、終値はさらに高くなる可能性があります。
〇ユーロ圏
ユーロ圏の成長環境は、ウクライナ戦争とそれに伴うエネルギー価格の上昇、信頼感の低下、金融情勢のややタイト化によって厳しいものとなっています。
通期の成長率は引き続き2.5%から3%の範囲と見ており、ロシア侵攻前の3.5%前後の成長率見通しを下回っています。
〇中国
中国ではがロックダウン実施され、3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は3月に急激な経済減速が起こったことを示唆しています。
中国は3月上旬の全国人民代表大会で2022年の公式成長目標を「5.5%前後」に設定したが、これはこれまでで最も低い成長目標である。バンガードは、2022年の中国の成長率を5%前後とする予測を維持しています。
年明け早々の財政・金融刺激策が1月と2月の景気を押し上げ、3月の低迷を相殺しました。
〇新興国
バンガードは、2022年の新興市場全体で約5.5%の経済成長を続けると予測しています。が、ウクライナ情勢に関連する食料とエネルギーの高値は、マイナス面方向にリスクをもたらします。
エネルギー価格は年初から堅調に推移してきましたが、直近では高止まりしています。コモディティ価格の上昇は一部の新興国経済に恩恵をもたらすものの、全体としてはマイナスに作用しています。
食料品価格の上昇は、一部の新興国における緊張を煽っている。
【実質金利の状況下に強いサブアセットクラス】
現在のように実質金利が上昇する環境下では、特定のサブアセットクラスがアウトパフォーマンスし、また逆にアンダーパフォームする傾向があります。
この点に関しては過去記事により詳しくまとめてありますので、そちらをご覧ください。
過去記事「「米国の実質金利上昇」という環境下でのパフォーマンスについての研究」
「現在の環境は、積極的にリスクを取り、もう少し的を絞ったアプローチをする能力と意欲のある投資家にとっては、チャンスとなるかもしれません」とバンガードはしています。
一方で、FRBが一連の利上げの第一弾を実施したことを受けて、投資家はポートフォリオを調整すべきなのだろうか?
ほとんどの投資家は、定期的なリバランスを行う以外その答えはないだろう。とも述べています。
ほとんどの投資家は、定期的なリバランスを行う以外その答えはないだろう。とも述べています。
それぞれのリスク許容度や投資スタイルに合わせて、参考にしていただければ幸いです。
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