【5月12日 米国株式市場】
ダウ 31,730 ‐0.33%
S&P500 3,930 -0.13%
ナスダック 11,370 +0.06%
米主要株価指数は、まちまち。
インフレや利上げへの懸念から今日も荒い値動きとなりました。
S&P500が序盤‐1.9%下落するなど、各指数とも取引時間中は大きく上下しましたが、
最終的にはほぼ横ばいで終えています。
ラッセル2000は+1.24%と小型株は反発。
VXUS(全世界株式除く米)は‐0.38%と小幅に下げました。
米10年債利回りは2.864%。‐1.68%と低下
VIX指数は31.77。‐2.43%と低下しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 128.38 -1.22%
NY原油 106.79 +1.02%
NY金 1,822 ‐1.64%
ドル円は128円台に。
原油は続騰。金はやや下げました。
【仮想通貨市場暴落】
ビットコインは28,776ドル。‐0.73%と下落しました。
ビットコインは、16カ月ぶりの安値を付け、2021年11月に付けた過去最高値の6.9万ドルの3分の1強に落ちこみました。
ステーブルコインのテラUSDの急落を引き金に、暗号資産(仮想通貨)市場では24時間で、2000億ドル(約26兆円)余りが消失しました。
ビットコインは、伝統的な資産に対しての分散効果も期待されていましたが、リニシアティブの調査によるとNasdaqとの相関が高まっているそうです。
【S&P500マップ】
一部セクターは反発。米国債利回りが低下していることから住宅建設が上昇。
ヘルスケアや生活必需品などディフェンシブ銘柄も買われた
一方で、アップルやマイクロソフトなど影響力の大きい企業の下落が各指数の足を引っ張りました。
アップルは一時年初来‐20%となる場面もありました。
【セクター】
ヘルスケア +0.92%
一般消費財 +0.80%
不動産 +0.74%
通信 +0.51%
資本財 +0.14%
エネルギー +0.10%
生活必需品 ‐0.06%
素材 ‐0.19%
金融 ‐0.71%
情報技術 ‐1.14%
公益 ‐1.15%
11セクター中6セクターが上昇。
ヘルスケアや一般消費財が上昇しました。
金融、公益、情報技術などは売られました。
【スタイルボックス】
サイズスタイル別でみると、
今日は小型株、特に中・小型グロース株が上昇しました。
【個別株】
〇リビアン(RIVN)+17.96%
電気自動車のリビアンは決算後に大きく上昇しました。
〇ローズタウン(RIDE)+47.02%
同じく電気自動車のローズタウンが上昇。ことらは台湾のフォックスコンがローズタウンのオハイオ州の工場を2.3億ドルで取得し、ピックアップトラックの生産を引き継ぐとの報道がありました。
〇バンブル(BMBL)+26.83%
デートアプリのハンブルは決算を受け大きく上昇。オンライン・デート・サービスの基礎需要の堅調さや、今後のガイダンスも強く、アナリストから好評でした。
〇タペストリー(TPR) +15.50%
決算発表後に上昇しました。
【イエレン氏 景気後退なくインフレを引き下げられる】
イエレン米財務長官は、下院金融サービス委員会の公聴会で、堅調な家計収支や、低水準にある債務コスト、力強い銀行部門や労働市場などをに言及し、
FRBはリセッション(景気後退)を引き起こすことなくインフレを引き下げることができるとの考えを示しました。
https://jp.reuters.com/article/usa-economy-yellen-inflation-idJPKCN2MY1YA
【米卸売物価指数】
4月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)
前年同月比 11.0% 予想 10.7% 3月 11.5%
前年同期比では予想を上回るも3月から減速。前月比は予想と一致し、こちらも3月の上昇から減速しました。
モノは前月比1.3%上昇と、前月の2.4%上昇から鈍化。サービスは横ばい。エネルギー価格の伸びは大きく鈍化。
変動が大きい食品とエネルギー、貿易サービス部門を除いたコア指数は前月比0.6%上昇と、前月の0.9%上昇から伸びが鈍化。前年同月比でも前月の7.1%上昇から6.9%上昇に減速した。
決定的とは言えませんし、まだ高い水準にあるのですが、インフレの鈍化の兆しがみられる内容となりました。
【その他 ニュース】
〇米上院は12日、パウエルFRB議長の再任を圧倒的賛成多数で承認。「ブルームバーグ」
〇米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁 0.5%の利上げ支持。「ロイター」
〇北朝鮮、弾道ミサイル3発発射(バイデン米大統領の東アジア訪問を前に)
【まとめと感想】
今日も日中は荒い値動きとなりましたが、終わってみれば大したことありませんでした。
1秒、1分、1時間、1日と目先の株価が気になってしまう方もいるかもしれませんが、それらは予測が困難なうえ、自分の気持ち次第で結果が変わるものでもありません。
特に長期投資家の方は、近視眼的になることなく、あまり力まず、いつも通り平常心で投資を続けることが大切だと思います。
引き続き、米国では、インフレと利上げ、それに伴う消費の鈍化や景気後退が懸念されています。
企業は上昇するコストの多くを消費者に転嫁しており、これまでは上手くいっていましたが、今後も消費者がそれを吸収し続けられるか。投資家は経済指標の発表や企業の決算、ガイダンスに注目しています。
ウクライナ情勢や中国のロックダウンが、元々あったサプライチェーンの問題やインフレを更に悪化させています。
物価の上昇はもはや世界的なもので、イギリスでもインフレや景気後退が懸念されています。
【最近の市場が不安なインデックス投資家の皆様へ】
これらの懸念を受けて、ポートフォリオを調整すべきとの意見も多く聞かれるようになりました。
いろいろな考え方が投資戦略があると思います。
ただ、私のようなインデックス投資家にとって、適切な資産配分を維持し、必要ならリバランスを行うというのがシンプルかつ効果的な、王道の戦略の一つと言えるでしょう。
S&P500の年初来リターンは‐17.5%(ドルベース)ですが、これは過去の年間最大ドローダウンの平均値‐16%並みの水準なので、特に慌てることはありません。(円ベースでみればよりマシでしょう)
ある意味でいつもどおり、普通に毎年起こりうるくらいの可能性の一つです。
とはいえ、今不安に感じている方もいるかと思います。
そういう方は、もうしばらく(今後数カ月くらいでしょうか)はなんとか堪えていただいて、市場がある程度回復し『落ち着いた後』で、自身のリスク許容度や資産配分について改めて見直してみるのが良いと思います。
そういうことは、下落の渦中や市場が不安定な時ではなく平時に行うのがよいと思います。
また、最近投資を始めた方は、投資開始初期にこういうリスクや不確実性に出会えて、逆にラッキーだと思います。
安く株を買えるということもありますが、資産形成後期までイケイケ相場が続いた後、過度にリスクをとりすぎた状態で初めて大暴落を経験し、資産を失い狼狽するといった状況よりは遥かにマシでしょう。
まだ投資人生は始まったばかりですし、あまりネガティブになる必要はありません。目先の問題に集中するあまり長期的な視点を失わないように注意しましょう。
また、今の自身の素直な感情や経験を大切にし、将来の資産形成に是非役立てていきましょう。
私はいつも通りの投資を続けていこうと思います。
いつもありがとうございます。
もしよかったら、応援クリックよろしくお願いします。
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ダウ 31,730 ‐0.33%
S&P500 3,930 -0.13%
ナスダック 11,370 +0.06%
米主要株価指数は、まちまち。
インフレや利上げへの懸念から今日も荒い値動きとなりました。
S&P500が序盤‐1.9%下落するなど、各指数とも取引時間中は大きく上下しましたが、
最終的にはほぼ横ばいで終えています。
ラッセル2000は+1.24%と小型株は反発。
VXUS(全世界株式除く米)は‐0.38%と小幅に下げました。
米10年債利回りは2.864%。‐1.68%と低下
VIX指数は31.77。‐2.43%と低下しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 128.38 -1.22%
NY原油 106.79 +1.02%
NY金 1,822 ‐1.64%
ドル円は128円台に。
原油は続騰。金はやや下げました。
【仮想通貨市場暴落】
ビットコインは28,776ドル。‐0.73%と下落しました。
ビットコインは、16カ月ぶりの安値を付け、2021年11月に付けた過去最高値の6.9万ドルの3分の1強に落ちこみました。
ステーブルコインのテラUSDの急落を引き金に、暗号資産(仮想通貨)市場では24時間で、2000億ドル(約26兆円)余りが消失しました。
ビットコインは、伝統的な資産に対しての分散効果も期待されていましたが、リニシアティブの調査によるとNasdaqとの相関が高まっているそうです。
【S&P500マップ】
一部セクターは反発。米国債利回りが低下していることから住宅建設が上昇。
ヘルスケアや生活必需品などディフェンシブ銘柄も買われた
一方で、アップルやマイクロソフトなど影響力の大きい企業の下落が各指数の足を引っ張りました。
アップルは一時年初来‐20%となる場面もありました。
【セクター】
ヘルスケア +0.92%
一般消費財 +0.80%
不動産 +0.74%
通信 +0.51%
資本財 +0.14%
エネルギー +0.10%
生活必需品 ‐0.06%
素材 ‐0.19%
金融 ‐0.71%
情報技術 ‐1.14%
公益 ‐1.15%
11セクター中6セクターが上昇。
ヘルスケアや一般消費財が上昇しました。
金融、公益、情報技術などは売られました。
【スタイルボックス】
サイズスタイル別でみると、
今日は小型株、特に中・小型グロース株が上昇しました。
【個別株】
〇リビアン(RIVN)+17.96%
電気自動車のリビアンは決算後に大きく上昇しました。
〇ローズタウン(RIDE)+47.02%
同じく電気自動車のローズタウンが上昇。ことらは台湾のフォックスコンがローズタウンのオハイオ州の工場を2.3億ドルで取得し、ピックアップトラックの生産を引き継ぐとの報道がありました。
〇バンブル(BMBL)+26.83%
デートアプリのハンブルは決算を受け大きく上昇。オンライン・デート・サービスの基礎需要の堅調さや、今後のガイダンスも強く、アナリストから好評でした。
〇タペストリー(TPR) +15.50%
決算発表後に上昇しました。
【イエレン氏 景気後退なくインフレを引き下げられる】
イエレン米財務長官は、下院金融サービス委員会の公聴会で、堅調な家計収支や、低水準にある債務コスト、力強い銀行部門や労働市場などをに言及し、
FRBはリセッション(景気後退)を引き起こすことなくインフレを引き下げることができるとの考えを示しました。
https://jp.reuters.com/article/usa-economy-yellen-inflation-idJPKCN2MY1YA
【米卸売物価指数】
4月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)
前年同月比 11.0% 予想 10.7% 3月 11.5%
前月比 0.5% 予想 0.5% 3月 1.6%
前年同期比では予想を上回るも3月から減速。前月比は予想と一致し、こちらも3月の上昇から減速しました。
モノは前月比1.3%上昇と、前月の2.4%上昇から鈍化。サービスは横ばい。エネルギー価格の伸びは大きく鈍化。
変動が大きい食品とエネルギー、貿易サービス部門を除いたコア指数は前月比0.6%上昇と、前月の0.9%上昇から伸びが鈍化。前年同月比でも前月の7.1%上昇から6.9%上昇に減速した。
決定的とは言えませんし、まだ高い水準にあるのですが、インフレの鈍化の兆しがみられる内容となりました。
【その他 ニュース】
〇米上院は12日、パウエルFRB議長の再任を圧倒的賛成多数で承認。「ブルームバーグ」
〇米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁 0.5%の利上げ支持。「ロイター」
〇北朝鮮、弾道ミサイル3発発射(バイデン米大統領の東アジア訪問を前に)
【まとめと感想】
今日も日中は荒い値動きとなりましたが、終わってみれば大したことありませんでした。
1秒、1分、1時間、1日と目先の株価が気になってしまう方もいるかもしれませんが、それらは予測が困難なうえ、自分の気持ち次第で結果が変わるものでもありません。
特に長期投資家の方は、近視眼的になることなく、あまり力まず、いつも通り平常心で投資を続けることが大切だと思います。
引き続き、米国では、インフレと利上げ、それに伴う消費の鈍化や景気後退が懸念されています。
企業は上昇するコストの多くを消費者に転嫁しており、これまでは上手くいっていましたが、今後も消費者がそれを吸収し続けられるか。投資家は経済指標の発表や企業の決算、ガイダンスに注目しています。
ウクライナ情勢や中国のロックダウンが、元々あったサプライチェーンの問題やインフレを更に悪化させています。
物価の上昇はもはや世界的なもので、イギリスでもインフレや景気後退が懸念されています。
【最近の市場が不安なインデックス投資家の皆様へ】
これらの懸念を受けて、ポートフォリオを調整すべきとの意見も多く聞かれるようになりました。
いろいろな考え方が投資戦略があると思います。
ただ、私のようなインデックス投資家にとって、適切な資産配分を維持し、必要ならリバランスを行うというのがシンプルかつ効果的な、王道の戦略の一つと言えるでしょう。
S&P500の年初来リターンは‐17.5%(ドルベース)ですが、これは過去の年間最大ドローダウンの平均値‐16%並みの水準なので、特に慌てることはありません。(円ベースでみればよりマシでしょう)
ある意味でいつもどおり、普通に毎年起こりうるくらいの可能性の一つです。
とはいえ、今不安に感じている方もいるかと思います。
そういう方は、もうしばらく(今後数カ月くらいでしょうか)はなんとか堪えていただいて、市場がある程度回復し『落ち着いた後』で、自身のリスク許容度や資産配分について改めて見直してみるのが良いと思います。
そういうことは、下落の渦中や市場が不安定な時ではなく平時に行うのがよいと思います。
また、最近投資を始めた方は、投資開始初期にこういうリスクや不確実性に出会えて、逆にラッキーだと思います。
安く株を買えるということもありますが、資産形成後期までイケイケ相場が続いた後、過度にリスクをとりすぎた状態で初めて大暴落を経験し、資産を失い狼狽するといった状況よりは遥かにマシでしょう。
まだ投資人生は始まったばかりですし、あまりネガティブになる必要はありません。目先の問題に集中するあまり長期的な視点を失わないように注意しましょう。
また、今の自身の素直な感情や経験を大切にし、将来の資産形成に是非役立てていきましょう。
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