【4月22日 米国株式市場】

ダウ    34,792 -1.05%
S&P500     4,393 -1.48%
ナスダック 13,174 -2.07%

米主要株価3指数は揃って下落。

序盤はテスラなどの良い決算を受け上昇して始まったものの、

債券利回りの上昇やパウエル議長の発言を受け、下落して終了しました。

ラッセル2000は‐2.29%。小型株はより大きく下落。

VXUS(全世界株式除く米)も1.30%下げました。

米10年債利回りは2.913%。+0.077と上昇

VIX指数は22.68。+2.36と大きく上昇しました。


【為替・コモディティー】

ドル円  128.26 +0.30%
NY原油   103.95 +1.72%
NY金    1,943 -0.48%

ドル円は128ドル台。原油は+1.7%上昇。金は3日連続続落となりました。

原油価格は今年に入り40%以上上昇しています。

ガソリンの他、小麦やトウモロコシなどの価格の上昇が米国消費者の財布を圧迫しています。
ビットコインは40,834ドル。₋1.31%と下げました。



【S&P500マップ】

00

S&P500種構成銘柄の80%以上が下落。

債券利回りの上昇を受けて、特に割高なグロース株がより大きく売られました。

マイクロソフトは‐1.9%。エヌビディアは‐6%。

指数に占めるウェイトの大きい大型ビックテックの下落が、各指数を押し下げました。


【セクター】

生活必需品 ‐0.11%
不動産   ‐0.63%
資本財   ‐1.00%
ヘルスケア ‐1.11%
一般消費財 ‐1.23%
金融    ‐1.54%
公益    ‐1.59%
素材    ‐1.68%
情報技術  ‐1.73%
通信    ‐2.40%
エネルギー ‐3.10%

全11セクターが下落。

生活必需品と不動産を除く全セクターが1%以上下げ、

特にエネルギー、通信、情報技術などがより大きく下げました。


【スタイルボックス】


00

全てのサイズとスタイルが下落。

とくにグロース株が大きく下げました。


【個別株】

〇スナップ(SNAP)‐4.33%

決算を発表。売上は予想の範囲だったものの、EPSやガイダンスが予想を下回りました。株価は時間外で大きく上下しています。

〇AT&T(T)+4.01%

売上高、EPSともに予想を上回る良い決算を発表。

〇CSX(CSX)+2.83%

鉄道輸送のCSXも売上高、EPS予想を上回る良い決算を発表しました。

〇アルコア(AA)‐16.87%

ESPは予想を上回ったものの、売上高が予想を下回りました。サプライチェーンの問題や顧客需要の鈍化も懸念され大きく売られました。



【パウエル議長の発言】

FRBのパウエル議長は21日、国際通貨基金(IMF)が開催したパネルディスカッションで、5月の3~4日に開催されるFOMCで0.5%の利上げが検討されると述べました。

また、「FRBはインフレに対処するためにこれまでよりも迅速に行動しなければならない」「より中立的な水準まで迅速に引き上げる」「必要があれば一段と引き上げる」と述べ、

今後数カ月の間に急激な利上げが行われる可能性を示唆しました。

またソフトランディングの難しさについて初めて認識を示しました。

【金融市場は利上げを織り込み済み】

短期金融市場では、5月のFOMCで0.5%、6月のFOMCでも0.5%の利上げを完全(100%)に織り込んでいます。

更に7月までに3回の0.5%利上げを織り込む動きも出てきています。

株式市場はFRBの引き締めへの積極姿勢を再認識した格好となりましたが、

こうなってくると、発表前に株価が下がり、実際に利上げが行われた「後」株価は上昇するかもしれません。



【まとめと感想】

金利上昇の懸念を受けて、米国債利回りが再び急上昇する中で、

IT・ハイテク株中心に売りが強まった1日となりました。

決算については比較的好調で、これまでの企業の決算を受け、

S&P500企業の利益の伸びの予想は6.5%と、前日までの予想から上方修正されました。

第1Qの企業の業績はまずまず堅調なようです。

現時点では、米労働市場や米国経済は堅調で、米国インフレもピークを迎えた兆候も見られますが、

インフレは魔法のように消えてなくなりませんし、今後、米国経済や米国の消費、企業業績がどうなるかもわかりません。

もし、年初からの下落できついと感じた方は、

3月までの相場に比べたら比較的落ち着きを見せている今、自身のリスク許容度や選好について素直に振り返って、資産配分等を見直してみるのも良いかと思います。

VIX指数もここ数日20~22で、市場が混乱していることを指す30から見るとまだ平常な水準です。

自分自身の資産形成なのですから、投資で見栄を張ったり、自分自身の心に嘘をつく必要はまったくありません。

投資は時間と複利を味方にすることで大きな力を発揮します。

ですから、無理のない範囲で、

インフレ、利上げ、景気後退、ウクライナ情勢、中国など多くの懸念と不確実性のある中でも、人生を余裕で楽しめる範囲で投資を続けることが大切だと思います。

いつもありがとうございます。

もしよかったら、応援クリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村


米国株ランキング

ランキングサイトに参加しているので、

上の応援ボタン2つをクリック頂けると、

ものすごくありがたいです。毎日記事を書く励みになります。


お得なキャンペーン情報


マネックス証券