【直近2年のチャート】

緑 VTWV バンガード・ラッセル2000バリュー株ETF
青 VTVG バンガード・ラッセル2000グロース株ETF
黄 VOO

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コロナショックの少し前までは、FANGMなどの大型ビックテック株が市場を牽引したこともあり、S&P500が小型株を上回るリターンとなっていました。

コロナショックでは小型株が大型株よりも大きく下落しました。

その後は、まず小型グロース株指数が一部の銘柄に牽引され急回復、S&P500を上回り大きく上昇しました。

次いで半年ほど遅れて小型バリュー株が回復・上昇。

その後、2月の債券利回り急上昇が、特に小型グロース株に逆風となり勢いが低下。

おもしろいことに、結局5月あたりではVOOも小型バリュー株も、グロース株も結局同じくらいのリターンとなっています。

最近では小型バリュー株が落ちてきていますね。

市場環境や金利、トレンドなどは変化していきます。

必ずしも、一つのスタイルや投資戦略が常に市場を上回るとは限らないという事がわかります。



【過去1年のチャート】
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さて、ちょっとしたチャート遊びですが、

先程のチャートを過去1年に期間を変えてみました。

1年前~昨年の11月くらいに投資をして、先週対象を売る場合であれば、

先程の3つの中では、米バリュー株ETFに資金投じるのが最も高いリターンを得ることができました。

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過去3年に延ばせば、VOOが最もよくなりますし、

コロナの下落直後からアウトパフォーマンスしている時期で区切れば、米グロース株が最も良いリターンとなるでしょう。

こんな感じで切り取る期間を変える事によって、

自論を補強したり、見る人に自身の主張をより都合よく印象づけることが可能だったりもします。



【過去のチャートに気をつけよう】

似たようなことは米国株とそれ以外の地域の株式とか、

米グロース株と他の株にも言えます。

例えば、赤)マイクロソフト 青)EOG(米エネルギー企業)と比べた時 

1992年からの長期チャートを見ると赤のマイクロソフトに投資をした方が正解のように見えますが、



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2000年のITバブル前後に投資を始めた投資家の場合はEOGに投資した方が良いリターンとなりました。
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また1992年に投資をした場合でも、2004年から2015年くらいに売却をする場合はEOGに投資をした方がよいリターンとなりました。

EOGに限らず、投資する期間やタイミングによってはS&P5(GAFAM)のような企業より良いリターンをあげる銘柄はいくつもあります。

もちろん、SP5は素晴らしい企業だと思いますし、私も保有しています。

が、あまりに過大評価しすぎてもいけません。

少し話がそれてきましたが、

今回のポイントとしては、過去のある特定期間のチャート(ある特定の地点から今日までのチャート)を過大評価しすぎないようにしましょう。

という事です。

【米国株と米国を除く地域の株式】

これは、今から投資をしてあなたが売るまでの期間、

米国株式と全世界株式とっちが良いリターンとなるかはわかりません。

という話にも繋がります。

リスクの方は普通に考えれば全世界株式の方が低くなると思いますが、

この「わからない」ということを認識することが大切だと思います。


例えば、ドル建てで計算した場合ですが、

1959年~1997年の期間投資した場合、S&P500とEAFE(米国を除く先進国)のリターンは共に11.5%になります。

そのうち、1959年~1984年までの24年間で区切るとS&P500が8.4%に対し、

EAFE9.7%となりS&P500よりもEAFEのリターンの方が高くなります。

米国ももちろん悪くはないものの、

今からS&P500や米国株式に投資をする投資家の方の今後に、

こういう10年、20年が起きたとしてもなんら不思議ではないわけです。

長期投資家は、直近のリターンを過大評価しないようにしましょう。


短期投資やトレーダーの方などチャートを参考にアクティブ投資をする方はまた別かと思いますが、

長期投資家にとって、過去のある地点からのチャートは「その開始地点」から投資をした人にとってはある程度意味を持つものの、

明日から長期投資をする人にとってはあまり役に立つとは言えない、数ある参考記録の一つに過ぎないという事を忘れないようにしましょう。

月並みですが、過去リターンは将来を保証するものではありません。


いつもありがとうございます。

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