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【つみたてNISAの次のステップ】

トルシルにて、

つみたてNISAからステップアップする、2つの投資戦略

という記事がありました。

https://media.rakuten-sec.net/articles/-/35450?page=2


「つみたてNISAはやっている」

「資産形成、次の一手はどうする?」

として、

現在、つみたてNISAで米国株式インデックスファンドを積み立てている方が、

「次の一手」として、プラスアルファの積み立てを行う場合の戦略について提案されていました。



【私の考え】

もし、私なら、つみたてNISAで米株インデックスファンドへの投資を開始した人に、

次にどうすればいいか尋ねられたら、

特定口座やiDeCoを用いて、それを続けてください。

と答えます。

加えて「全世界株式インデックスファンド」を用いて、

より分散するという選択肢を考えてみてもよいでしょう。

と、いうようなアドバイスをすると思います。


イデコに関しては、個人の属性によって異なる点もあり、

いろいろ説明がめんどくさいので

一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門

を読んで判断してください。

と良書に丸投げするかもしれません(笑)。


いずれにせよ、投資を資産形成のためととらえている方は、

徹底的に合理的、効率的だと思われる方法を貫くのが良いと思います。

楽しみたいという方は別ですし、それはそれでいいと思いますが。



【トウシルの記事では】

さて、では先ほどのトウシルの記事では。

どんな提案がなされていたのでしょう。

楽しみですね。


①つみたてNISAの対象ではないインデックスファンドに挑戦する

例)Nasdaqなど

なるほど。

米国株式市場全体(もしくはS&P500)に投資をするインデックスから、

Nasdaqへ加重することを勧めているわけですね。


そういうアイディアもあると思いますが、

それは必ずしも画期的なアイディアではなく、

ナスダック銘柄に加重し、追加のリスクをとって、追加のリターンを狙う。

結果的に、例えば、投資期間によってうまくいくこともあれば、

市場全体のベンチマークを下回ることもある。

そういう戦略だと思います。


あと、なぜ、そもそもなぜ「それら」のインデックスは、

つみたてNISAの対象に選ばれなかったのでしょう?

そこら辺も考えてみるとよいと思います。


②アクティブファンドでリターンの向上を目指す

私がツッコミをいれたくなったのは主にこっちです。


“REIT(リート:不動産投資信託)や新興国の単一国を追加したり、

継続的にアルファを創出している優良な日本株アクティブファンドを追加したりすれば、

つみたてNISAで保有するファンドと併せて資産分散・地域分散も実現できます”。


REITへの分散←資産の分散としてわかる。


新興国の単一国←??? 

なぜ、あえて単一の新興国を選ばなきゃいけないんだい?

地域分散というのであれば、新興国全体や米国以外先進国、

あるいは全世界株式インデックスファンドを使って分散した方が、分散効果は高いのでは?


継続的にアルファを創出している優良な日本株アクティブファンド

良いアクティブファンドは確かにあります。

しかし、将来良いリターンを残すアクティブファンドを選ぶのは簡単ではありません。

過去リターンがよかったアクティブファンドが、将来にわたってよいリターンを出し続けるというわけではありません。

①多くのアクティブファンドが長期的にはインデックスファンドを下回ること。

②コスト差

③良いファンドを事前に選ぶ有効な方法がないこと。

といった点から「アクティブファンドでリターンの向上を目指す」

というアイディアには私は賛成しかねます。


少なくとも、

つみたてNISAの次のステップとして、

必ずしもやるべきものではないと思います。



【アクティブはインデックスの次のステップなのか?】

私はアクティブ投資そのものを悪いとは思っていません。

「ベンチマークと異なる動き」を狙う投資戦略だと考えています。

ただ、難易度やコストが高くなる傾向があるので、

万人向けではないとも思います。


「インデックス投資」の次のステップが「アクティブ投資」だとは思っていません。

初心者(最初)はインデックス(パッシブ運用)。

慣れてきたらアクティブ投資へ。

といった記事や本や広告をよく見ますが、

私は慣れてきても、中、上級者でも、

パッシブ運用のインデックスファンドを用いて投資を続けるのが良いと思っています。


レイダリオ氏でもパッシブ運用のETFを使っていますし、

バフェット等もインデックスファンドを勧めています。

年金基金など機関投資家でも、

インデックスファンドを用いたりしています。


ですので、「次のステップがアクティブ」というアイディアに

なかなか賛成しかねるという感じです。

必ずしも、アクティブ投資やアクティブファンドが、

インデックスファンドの上位互換というものではありませんし、

手間をかけたりや難易度を上げても、

リスクやリターンを改善できるとは限りません。


私自身個別株→インデックスと

アクティブからパッシブへ逆に移ってきたこともあり、

インデックスファンドの次のステップが、

アクティブという考えには違和感を覚えます。


【その通説には疑問が残る】

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SPIVAより


繰り返しになりますが、

私はアクティブ投資そのものを悪いと言っているのではありません。

私にはたくさんのアクティブ投資をしている知り合いの方や友人がいます。

その人たちが大好きですし、アクティブな話も好きですし、

応援&成功を祈ってます。


私が今回言いたかったのは、

インデックスの次のステップがアクティブという記事や

表現や広告、言い回しなどには違和感を感じる。

疑問が残るということです。


世界の各市場で多くのアクティブファンドが、

市場ベンチマークを長期的に上回ることがなかなかできないなか、

つみたてNISAを始め、慣れてきた個人投資家に、

アクティブ投資やアクティブファンドを、

あえて勧めなきゃいけない理由が

何かあるんですかね。

私、気になります。


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