【11月23日 米国株式市場】

ダウ    35,813  +0.55%
S&P500     4,690  +0.17%
ナスダック 15,775  ー0.50%

ダウとS&P500は上昇。ナスダックは下落しました。

米国債利回りの上昇を受けハイテク株が売られました。


小型株のラッセル2000は-0.15%と小幅に下落。

VXUS(全世界株式除く米)-0.062%と小幅に下げました。

米10年債利回りは1.681%。前日より+0.056%上昇。

VIX指数は19.30。+0.13上昇しています。


【為替・コモディティー】

ドル円  115.15 +0.29
NY原油  78.80 +2.7%
NY金   1,790 ー0.79%

ビットコインは57,615ドル。+2.37%上昇しました。

ホワイトハウスは23日、日本や中国、インド、韓国、英国と協調し、石油価格の抑制に向け、戦略石油備蓄を放出すると発表しました。

米国はエネルギーコスト削減のため、戦略的備蓄から5,000万バレル放出するとのこと。

現在のところ原油価格への影響は限定的なものとなっています。

【ワールドマップ】

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クリックすると拡大できます。

エネルギー価格の上昇に伴い、石油・ガス会社は堅調に推移。デボン・エナジーは5.6%上昇しました。

前日同様にIT・ハイテク株への売りは強まり、ナスダックは一時1%を超える下げとなりました。

米国債利回りの上昇により、米銀行株が上昇しました。


【スタイルボックス】


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昨日に引き続き、グロース株の下落をバリュー株が支える展開となりました。

債券利回りの上昇や金利の上昇への懸念から、セクター・スタイルローテーションが意識される市場となっています。


【個別株】

〇ズーム・ビデオ(ZM)  -13.73%

前日に決算を発表。売上高・EPSは予想を上回ったものの、会員の伸び鈍化が嫌気されました。

〇ダラー・ツリー(DLTR) +9.06%

1ドルショップのダラーツリーは決算発表。最高値を更新しました。



【パウエル議長の再指名】

バイデン大統領によるパウエルFRB議長の再指名決定の後、

市場ではFRBはこれまでの政策スタンスを継続し、正常化を急ぐのではとの思惑が強まっています。

短期金融市場では、来年6月の0.25%の利上げで織り込み始めており、来年末までに2回の利上げの可能性まで見込んでいる状況です。

このことが、IT・ハイテクなどの成長株に利益確定売りのきっかけを作りました。

昨年から述べている通り、金利上昇は将来的な利益の現在価値を低下させるため、

バリュエーションが高水準にあり、将来の利益を期待されている、IT・ハイテク等のグロース株が打撃を受けやすい傾向があります。

ただ、前回の利上げの時もよいグロース株は力強く上昇を続けたように、「金利上昇=全てのグロース株はダメ」というわけではないので注意しましょう。

私はVOOに投資をしているので、金利の上昇やセクターローテーションに関しては、特に気にすることなく投資を継続しようと思います。

むしろ、ある程度金利が上がった方が、景気後退に対するクッションになりますし、将来の期待リターンをあげることにもなりますから、個人的には金利正常化を好意的に受け止めています。



【今週の予定】

債券利回りの上昇やグロース株の下落で、動いている米国株式市場ですが、

本日、水曜日は経済指標やFOMC議事録の発表があります。

〇米7-9月期GDP改定値(22:30)
〇米10月耐久財受注(22:30)
〇米10月個人消費支出・個人所得(11/25 0:00)
〇米10月新築住宅販売(11/25 0:00)
〇FOMC議事録(11/2~11/3開催分)

そして木曜日は休場。金曜日がブラックフライデーとなり、

割と変則的で慌ただしく市場が動く可能性があります。

25(木)休場、米国(感謝祭)
26(金) 米ブラックフライデー

 CFRAリサーチのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストーバル氏は

「今週は祝日の関係で取引日数が少なく、値動きが荒くなっている。最近の金利上昇が手掛かりとなり、割高感の出ている市場で投資家に利益確定の理由を提供している」

とコメントしています。

【まとめ・感想】

今後、FF金利や債券利回りの上下によって、もしくは経済指標の発表やFRBの動きによって、セクター・スタイルローテーションが進んだり、逆に後退する可能性があります。

経済は水物です。FRBのメンバーですら予測がずれるのですから、私の予想など当たるわけがありません。また私自身にコントロールできるものでもありません。

なので私自身はいつもどおり、特定のシナリオに賭けるのではなく、分散によってこの局面も対応していこうと思っています。

難しい展開になる可能性がありますが、VTIやS&P500に投資をしている方は引き続き規律ある投資を継続していくのが良いと思います。

おもしろいニュースでは、S&P500ダウジョーンズによると、今年6月までの12か月間に米小型株ファンドの78%がベンチマークを下回ったそうです。

そんな難しい環境の中、米小型株で爆益を出した投資家の皆様おめでとうございます!

私自身は全く持って投資が下手なので、今まで通りインデックスファンドを用いて運用を続けていきたいと思います。

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