【1998年の時価総額トップ10とファンドの保有状況】

1998年当時、米国の時価総額が上位10銘柄と、

アクティブファンドの株式保有比率を見てきましょう。

時価総額トップ10 数字はアクティブファンドの保有比率。

GE                9.8%
マイクロソフト         9.3%
コカ・コーラ          4.5%
エクソン            6.5%  
メルク           18.8%
ファイザー         12.6%
ウォルマート        12.7%
インテル            9.4%  
P&G                8.3%
ブリストル・マイヤーズ・スクイブ   16.0%


こうして見ると、コカ・コーラやエクソンは、当時のファンドマネージャー等にあまり人気がなかったことがわかります。

GE・P&Gやマイクロソフトもイマイチだったようです。

逆に、メルクやファイザー、ブリストルマイヤーズなど、ヘルスケア銘柄等は、結構買われていたようです。



それから約20年後・・・・

では、これ以降、1998年の時価総額トップ10社が、

その20年後どうなったか見ていきたいと思います。


ポートフォリオビジュアライザーのデータを参照。 

ドルベース・配当込。全て再投資した場合のトータルリターンです。

税金・為替などは考慮されていないのでご注意下さい。


【時価総額1位~3位】
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青 GE
赤 マイクロソフト
黄 コカ・コーラ
緑 S&P500

1998年の時価総額トップ3は、綺麗に明暗が分かれることとなりました。

それまで長期に渡りS&P500を下回るリターンだった2016年以降のマイクロソフトの急上昇と

栄華を誇っていたGEの没落からは多くの事が学べると思います。


【時価総額4位~6位】
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青 エクソンモービル
赤 メルク
黄 ファイザー
緑 S&P500

4~6位は、全てS&P500指数を下回る結果となりました。

近年、原油価格の下落で苦しむエクソンモービルが長期に渡り、S&P500を上回っていたという点には注目すべきだと思います。


【時価総額7位~9位】

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青 ウォルマート
赤 インテル
黄 P&G
緑 S&P500

7~9位を見てみると

それぞれ、一時的に下回る時期もあったものの、ウォルマート、P&Gが長期に渡ってS&P500指数を上回ってきたことがわかります。

インテルはITバブルの時と2017年以降の伸びが印象的ですね。


【時価総額10位】
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青 ブリストル・マイヤーズスクイブ
赤 S&P500


リーマンショック時のディフェンシブ力やその後の伸びなど、目を見張るものはあったものの、

結果的にはS&P500を下回るリターンとなりました。



【感想】

切り取る期間によっても結果は変わると思いますが・・・

1998年の米国時価総額トップ10の中で、2019年末時点で、S&P500を上回ったのはマイクロソフト、P&G、ウォルマートの3社のみとなりました。


こうして見ると、

20年後、S&P500を上回っている銘柄を予想する事は非常に難しい

ということが改めてわかりますね。


いくつかの銘柄は、「時期によっては」S&P500を上回る成長を見せていましたが、市場平均を上回り続けるのは中々難かったようです。

また、その上回る時期・下回る時期の変化のタイミングを計るのは非常に難しく、

下手をすれば、「高値掴みした後、人気がなくなってから(S&P500のリターンを下回ってから)売る」というように、

ただ、S&P500を黙って保有していた時よりも、リターンを悪化させる可能性も考えられます。

個人的には、タイミングを計るような戦略は、あまりお勧めはしません。


【バンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資を続けます】

あくまで個人の感想ですが・・・

未来の黄金銘柄を探したり、タイミングを計る戦略は

私にとって難しすぎるため、S&P500への長期投資を続けようと思います。


もちろん、異なる戦略を採用する方でも、

1998年の米国時価総額トップ10の企業の顛末から何か学んでもらえたら幸いです。


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