00.
トビアスが教える投資ガイドブック


トビアスが教える投資ガイドブック 賢いお金の使い方、貯め方、増やし方」

という全米でミリオンセラーになった一冊の投資本をご存知でしょうか?


実は「敗者のゲーム」の中でお勧め書籍として紹介されているので、

タイトルくらいは知っているという方もいるかと思います。

入門書として勧めたい。明快活網羅的で、率直でチャーミングでもある。100万部を超えるベストセラー

敗者のゲーム」より

余談ですが、良い本に出会った時は、その本で紹介されているオススメ書籍や、引用されている基の書籍や論文もどんどん読んでいくことをお勧めします。


 【ある投資本を買った個人投資家】

この本の最初に書かれているのはこんなお話です。

ある投資本を買った米国の個人投資家がいました。

投資本には、米ドルを預金して得られる利息5.5%より、

ペソに変えてメキシコの貯蓄銀行で12%で運用した方が良い!と書いていました。

そのうえ、メキシコの銀行からの利息に税金もかからないといいます。


もちろん、その投資本には、ペソがドルに対して下落すれば資産は減るとの警告はありました。

しかし、投資本の著者は以下のように続けます。

〇ペソは世界で最も安定した通貨の一つだ。

〇過去21年間ドルに対して一定のレートに固定されてきた。

〇メキシコ政府も繰り返し切り下げはしないと言っている。


そして、メキシコには石油があることや、

投資本の著者が専門家であるということから、

主人公の個人投資家は思い切って投資本のアドバイスに従って投資をしました。


トビアスは「そもそもこういうことの書いてある本を買う必要のあるあなたが、どうしたらメキシコペソの安定性が評価できるのか?」とたまらずツッコみを入れています。


【9月・レィバーデー明け】

ペソに投資をして、その後18カ月間、彼は調子に乗っていました。

女の子にもモテモテでした。

しかし、奇しくも9月がやってきれ流れが変わります。

メキシコ政府がペソを固定するのをやめ「変動相場制」に移行すると発表しました。

NYタイムズは高金利のペソ建て債券に何年もドルを投資してきた米国人の被る損失を報じています。

およそ60億ドル~80億ドル(当時の貨幣価値で)


主人公はうろたえますが、

「焦って資金を引き揚げるほど馬鹿じゃない」と謎の落ち着きを見せます。

「天井で買ったかもしれないが、底値で売ったりするものか」

「反発するかもしれないし、戻らないにしても0になった訳じゃない」


2週間足らずで変動相場制は終わり、非公式に固定相場に戻りました。

ただ、1ペソ=8セントたっだのが、5セントで固定されることとなりました。


主人公は友人に言います。

「心の平安のためには、死ぬまで少しずつかじられていくよりも、いっぺんに下がってくれてよかったよ」

そして、流石にここまで下がればもう下がらないだろうと思っていました。

そして、この最初の物語は以下のように締めくくられています。

そして6週間後、ペソはまた変動相場制に戻り、

5セントから4セント足らずまで滑り落ちた。

9月のレーバーデー以来、52%の損だ。

その本を買ってうれしくないかい?

(あらゆるものが変わるし、何も変わらない。

この話は1976年のことだ。

1982年にペソはまた切り下げられたー80%も

1994年から1995年の冬には、ペソは55%下落した。

そして・・・まあ、感じはつかめただろう)

【まとめ・感想】

1976年頃の、投資本の影響を受けて、儚く散った米国の個人投資家の話でした。

いかがだったでしょうか?

良い投資本や戦略に出会う大切さ。

正しく情報を判断する力。

そして専門家や有名人等のいう事も正しいとは限らないという教訓。

いろいろな事を教えてくれる物語だと思います。

もう45年も前の違う国の話なのに、なぜでしょう。

割と身近なことのようにも感じますね。


21世紀の賢い投資家の皆様は、

自ら経験し失敗して初めて学ぶのではなく、

他人の経験や過去の物語と同じ失敗をしないよう気をつけながら、

注意深く投資を継続していきましょう。

有名な人、賢そうに見える人、賢そうに振るまっている人、権威のある人の意見が必ず正しいとは限らないのが投資です。

バフェットやレイダリオでも外すときは外します。

投資インフルエンサーとの距離感にも気をつけていきましょう。


お読みいただきありがとうございました。

応援クリックをして頂けると毎日更新する励みになります。