【米国株式に投資をすれば大丈夫?】
「米国株(S&P500)に長期投資をしさえすれば大丈夫だ」
という意見を最近良く聞くようになりました。
もちろん私も、米国株式はとても魅力的な投資対象だと思います。
しかし、その一方で慢心や過度な楽観視は危険だとも思います。
そこで今回は米国株式市場について、
一つおもしろいデータを紹介したいと思います。
【VTIの過去のリターン】
本題に入る前に、VTI(全米株式市場ETF)のリターンを参考として紹介します。
バンガードのHPによると、
2021年6月30日時点のドルベース、分配金込みのVTIトータルリターンは
過去3年 18.75%(年率平均)
過去5年 17.90%
過去10年 14.70%
設定来(2001年5月24日時点)8.80%
となっています。
【米国株式市場に10年間投資した場合のリターン】
下の図は、1935年以降、10年間米国株式市場に投資をした場合のリターンの推移を示しています。
1935年以降米国株式市場の10年間の年率平均リターンは、-5%から20%の間で推移してきてきました。
太い青線が名目リターン。オレンジが全期間の平均リターン。点線のシラーPERの話は今回省きます。
こうして見ると、ここ10年のVTIのリターンのように
過去米国株式に10年投資をして年率リターンが約15%だった時期もあるものの、
必ずしもいつもいつも、こんなに良いリターンではなかったという事もわかります。
【いつも良い時代とは限らない】
グラフにつけた〇の時期のように、
運が悪ければ、米国株に10年投資をしても年率5%どころか、0やマイナスとなる可能性もあるわけです。
投資期間が長く市場が持ち直すまでの時間待てる方や、余裕のある資金で投資をしている方であれば立て直せるので大丈夫かと思いますが。
虎の子の資金で全力集中投資をしていたり、投資期間が長く取れない方は注意しましょう。
年率5%のリターンを想定してリタイアした後、そこから10年間のリターンがマイナスだった時なんて目も当てられません。
【まとめ】
また、70年代やITバブル後は米国以外の地域の株式が好調だったり、
大恐慌後や2000年代は米国債の方が米国株よりも優れたリターンだったりもしましたから、
(もちろん、同時に落ちるケースもありますが、救われたケースもあります)
自身のリスク許容度に合わせて、適切に資産を分散させることが大切だと思います。
私はVOOに投資を続けていきたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。
米国株ランキング
悪いケースになる可能性も十分考慮して、資産配分を考えましょう。
【オススメ書籍】
Amazon「金融のプロが実はやっている 最もシンプルで賢い投資の結論」
楽天 「金融のプロが実はやっている 最もシンプルで賢い投資の結論 」
「米国株(S&P500)に長期投資をしさえすれば大丈夫だ」
という意見を最近良く聞くようになりました。
もちろん私も、米国株式はとても魅力的な投資対象だと思います。
しかし、その一方で慢心や過度な楽観視は危険だとも思います。
そこで今回は米国株式市場について、
一つおもしろいデータを紹介したいと思います。
【VTIの過去のリターン】
本題に入る前に、VTI(全米株式市場ETF)のリターンを参考として紹介します。
バンガードのHPによると、
2021年6月30日時点のドルベース、分配金込みのVTIトータルリターンは
過去3年 18.75%(年率平均)
過去5年 17.90%
過去10年 14.70%
設定来(2001年5月24日時点)8.80%
となっています。
【米国株式市場に10年間投資した場合のリターン】
ドルベースなので、米国人視点の内容ということに注意が必要ですが、
下の図は、1935年以降、10年間米国株式市場に投資をした場合のリターンの推移を示しています。
1935年以降米国株式市場の10年間の年率平均リターンは、-5%から20%の間で推移してきてきました。
太い青線が名目リターン。オレンジが全期間の平均リターン。点線のシラーPERの話は今回省きます。
こうして見ると、ここ10年のVTIのリターンのように
過去米国株式に10年投資をして年率リターンが約15%だった時期もあるものの、
必ずしもいつもいつも、こんなに良いリターンではなかったという事もわかります。
【いつも良い時代とは限らない】
株式や債券の長期的な投資リターンは、時間の経過とともに大きく変化します。
そして、将来のリターンや、自分が実際に投資する期間の市場リターンを、
投資家自身が決めたりコントロールすることはできません。
投資家自身が決めたりコントロールすることはできません。
グラフにつけた〇の時期のように、
運が悪ければ、米国株に10年投資をしても年率5%どころか、0やマイナスとなる可能性もあるわけです。
投資期間が長く市場が持ち直すまでの時間待てる方や、余裕のある資金で投資をしている方であれば立て直せるので大丈夫かと思いますが。
虎の子の資金で全力集中投資をしていたり、投資期間が長く取れない方は注意しましょう。
年率5%のリターンを想定してリタイアした後、そこから10年間のリターンがマイナスだった時なんて目も当てられません。
【まとめ】
市場や経済の環境は時とともに変化します。時には急速に変化することもあります。
それに伴い、金利や株価収益率などのファンダメンタルズが変動し、
各資産の期待リターンも変動します。
それに伴い、金利や株価収益率などのファンダメンタルズが変動し、
各資産の期待リターンも変動します。
やはり、基本中の基本ですが、
自身の投資環境(所得、生活に必要なお金、預金、家族構成)や、
年齢や性格、投資可能期間などを考慮し、
年齢や性格、投資可能期間などを考慮し、
各々のとれるリスクの範囲内で投資を行う事が一番大切だと思います。
大恐慌後や2000年代は米国債の方が米国株よりも優れたリターンだったりもしましたから、
(もちろん、同時に落ちるケースもありますが、救われたケースもあります)
自身のリスク許容度に合わせて、適切に資産を分散させることが大切だと思います。
私はVOOに投資を続けていきたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。
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悪いケースになる可能性も十分考慮して、資産配分を考えましょう。
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