【ARKKが苦戦】

飛ぶ鳥を落とす勢いだったETF「ARKK」が今年に入り苦戦しています。

ARKKの今年の年初来リターンは-5.36%。

VTI(米国株式市市場全体)の19.49%を大幅に下回っており、

リスクもARKKの方が高くなっています。



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青)ARKK 赤)VTI  ドルベースの年初からの月次チャート


【第二のバフェットの試練?】

ARKKを率いるキャシーウッド氏の手法は高く評価され、

一部では第二のウォーレン・バフェットとまで評されていました。

(過去何人か〇〇のバフェット呼ばれた人はいましたが、しばらくするとなぜか名前を聞かなくなります)

当時は、ARKKの組み入れ銘柄や比率を参考にする投資家の方やブログ記事も多かったのですが、

最近は一時期よりも、あまり見かけなくなりました。

ETFの発行体の資産規模ランキングでトップ10入りしていたアークですが、今年に入り資金流にも限りが見え、現在は11位にまで後退しています。


【感想】

ここで、一つ誤解しないで欲しいのは、

グロース株やARKKがダメだとか悪いとか、そういうことが言いたいわけではありません。

バフェット等もそうだったように、どんな投資の名人でもアクティブに投資をしていれば短期的に市場をアンダーパフォーマンスすることはあるものです。


かのバフェット氏は、最低でも3年程のスパンで投資成績を判断して欲しい。

とパートナーシップへの手紙に記しています。

運用実績を判断するために、

最低でも3年は必要だと感じていますが、

5年あればなおいいでしょう。

(中略)3年以上結果を振るわない場合、私達は全員他の運用先を探した方がいいでしょう。

ただし、3年に渡って強気相場や投機ブームの場合は除外します。

バフェット 伝説の投資教室 パートナーへの手紙が教える賢者の哲学より


と、いうことでARKKに関してはまだ今後どうなるかわからないというのが私の素直な感想です。

ただ、アクティブな戦略は上手くいく時もあれば、いかない時もあるということを覚えておいた方がよいと思います。

少なくとも、一時の良いパフォーマンスや悪いパフォーマンスだけで判断してはいけません。

適応的市場仮説によれば、ある環境下においては最適なPFや最高の戦略も、最適化すればするほど環境の変化や異なる環境の元では脆弱になっていくものです。

強気相場の中で生み出されたリターンなら猶更、潮が引いた時にどうなるかを考えなくてはいけません。

ARKKが好パフォーマンスをあげていた2020年以前は、3年以上強気相場が続いていたわけですからそこをどう捉えるかもミソだと思います。

ここからARKKが復活できるのか。グロース株が不利な環境に陥った時でもパフォーマンスを維持できるのか。しっかりと見極める必要があると思います。

イケイケの時にタイミング良く飛び乗って、上手く飛び降りるという戦略もあることはあるのですが、

まあ、それを何度も長期間成功させ続けるのは存外難しいと思います。

過去記事「http://etfsp500.com/archives/28366561.html


【3年掛けて判断すると言いうこと】

さて、このバフェット氏のの3年以上(できれば5年)の成績を評価して投資判断するという考え方は、結構有効だと思います。

もちろん「過去のリターンが将来も続く」とかそういう類の話ではありません。

3年~5年間くらい様子を見てから判断するようにすれば、

新しくできたテーマ型投信や話題のETF、運用会社が力を入れて宣伝しているファンドなどに、

ついつい気を取られて、資金を投じたくなるのを防げるという意味です。


5年もあれば、大抵は化けの皮が剥がれて、一時のイケイケのパフォーマンスに限りが見えます。

7~8年前話題だったファンドやETF、今も覚えているでしょうか?

5年という期間でも好パフォーマンスを維持したり、注目を浴び続けるというのはことのほか難しいものです。

過去数年を振り返ってみても、ARKK以外にも、新興国(中国他)、クリエネ、ロボアド、SPYD、グロ3他・・・・いろいろなテーマやファンドが話題になりました。

一時期はどれも米国株投資家の話題の中心にあったものです。

中にはまずまず良い成績を残しているものもありますが、

当時の素晴らしいうたい文句や高い期待よりは、

ずっと普通の、かなり現実的な成績になっているのではないでしょうか?

長期投資を計画している方であれば、過去1~2年、まして過去数か月のパフォーマンスや話題性に気をとられることなく、

まずは、じっくりと構えて自身の資産の配分先を考える事が大切だと思います。

どうせ焦らなくても、来年も何か新しい話題やアイディアの投資商品が生み出されるはずです。

運用会社のために投資をしたり、

流行や周囲の投資家からの評判を気にして、投資をするのではなく、

自分のために、自分の資産を守り増やすために、

冷静に長期的な視野で投資をしていきましょう。

お読みいただきありがとうございました。

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