【バンクオブアメリカの月次ファンドマネジャー調査】

本日ブルームバーグやロイターが、

バンクオブアメリカの月次ファンドマネジャー調査の結果を報道していました。

この調査は、9月3日~9日の間に行われ、

合計運用資産8070億ドル(約89兆円)のファンドマネジャー232人が参加しています。



【経済・企業の成長の予想は鈍化】

バンクオブアメリカの9月の調査では、

今後数カ月間、世界経済が成長すると予想した割合は13%。

コロナショック渦中の2020年4月以来、一年ぶりに低水準となりました。

今年の3月時点では、世界経済の成長を予想するという割合は91%でした。


【株式へ投資。他の選択肢がない】

世界経済や企業の利益成長への見通しが低い一方で、

運用ポディションは依然として強気な投資家が多く、

「通常よりも高いリスクを取っている」との回答の割合は9%に上昇しました。

世界の株式への配分は50%と、20年間の平均の29%を大きく上回っていました。


また、株価急落に備えたプロテクションをしている割合も低水準でした。

調査したファンドマネジャーの約半数が、

向こう3カ月間に株価が急落した場合に備えたプロテクションを外したと回答しています。

一方で、債券は人気がなく、69%の回答者がアンダーウエートとなりました。


【バンクオブアメリカの分析】

バンクオブアメリカのストラテジスト、

マイケル・ハートネット氏は以下のように分析しています。
「資産価格とファンダメンタルズの間で珍しい乖離(かいり)がみられる。成長見通しに基づけば株式への配分は減るはずだが、リスクテークについての回答は投資家がマクロを無視していることを示している」

ブルームバーグ

また同社のストラテジスト等は

マクロ経済の楽観の後退は株式市場にプラスだと言います。

マクロ経済が鈍化→低金利の長期化→債券への投資が微妙→株式の他に選択肢がない

他に良いと思える選択肢がないから、株式に投資するという意見は個人的にとてもよくわかります。


また、FRBについては84%が年内にテーパリング着手すると予想。

一方で最初の利上げ時期に関する予想は22年11月から23年2月に後ずれしました。

中国の政策緩和を予想する割合は82%。7月は44%より楽観的になっています。


【その他ポイント】

米国のテクノロジー株をロングにしているとの回答は40%で最も集中。

ESGのロングが20%、中国株のショートが11%

投資家は日本株や生活必需品、工業、素材、ヘルスケアにシフト。

裁量的消費関連と新興市場株からは撤退

69%がインフレは一過性のものだと回答、28%は恒常的とみている。

調査はスタグフレーションの懸念が高まっていることを示した

参考「 株式への悲観強めても、他に行き場なし-BofAのファンド調査」



【その他】

先日、バンクオブアメリカは、

今後10年のS&P500のリターンをマイナスと見込んでいることも公表していました。

00.
ISABELNETより

一方で、時間軸は違いますが、

9月9日には、年内~来年のS&P500種の悲観的見通しを撤回したりもしています。

S&P500種の悲観的見通しを撤回、BofAのスブラマニアン氏


【まとめ・感想】

さて、最後に一つ去年の夏を思い出してみましょう。

バンクオブアメリカは昨年の夏、

S&P500はその時の水準から2020年のうちに8%下落し、2900前後になると予想していました。

https://www.businessinsider.jp/post-216394

その後、VOOの月次リターンはこんな感じとなりました。

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S&P500指数のチャートも見てみましょう。
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最も下がった時でせいぜい3200前後。

むしろS&P500指数は、夏から年末にかけて大きく上昇しました。


結論、バンクオブアメリカに限らず、

こういう予想は当たるも八卦当たらぬも八卦だと思います。

そんな予想に振り回されたり、都合のいい情報だけ信じ込むのはやめましょう。

私は去年同様、今年も気にせず投資を続けていきたいと思います。


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