【2000年代の日米英独仏の株式市場】
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1999年末を「100」として、

2012年6月までの主要株式市場の株価の推移を表したグラフです。

ITバブルとリーマンショク、2度の大暴落に見舞われた2000年代、

各国の株式市場のリターンはイマイチなものでした。

 米バンガード社は、2012年7月30日の記事の中で

「99年末~12年6月末までの間、米国債券は年率 8.1%のリターンをもたらした(米国株は年率 2.4%)」

http://www.vanguardblog.com/2012.07.30/the-outlook-for-bonds-and-what-to-do-about-it.html
と述べています。



【2000年代の投信の資金の流出入】

ただ、意外なことに2000~11 年の12年間を通算すると、

株式ファンド、債券ファンド、バランスファンド、MMFの全てに資金が純流入し、

全商品合計の資金純流入額は7.2兆ドルとなりました。

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一方で、その金額の推移を各年毎に追ってみると、

ITバブル後の底である02・03年や、

結果的にリーマンショック後の株価の低迷を最も活かせる時期であった、

09~11年には株式ファンドへの資金流入が少なかったことがわかります。

リーマンショック後は、特に債券ファンドの方が買われていますね。


暴落を経験した後の株式の安値買いがいかに難しいかがわかります。

とはいえ、

あの大混乱が起き、一時的な資金流出があった2000年代でも

1年単位で見れば、もしくは長期的にみれば、

これだけの資金が市場に流入していました。


今後投資をしていれば、また辛い局面もあるかと思います。

その時々で、近視眼的になることなく、

人間と市場が過去様々な困難を乗り越えてきたことを思い出し、

投資を続けていくことが大切だと思います。

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