【低コストのアクティブファンド】

先日、モーニングスターにて、

低コストのアクティブファンドのリターンとシャープレシオは、

高コストのアクティブファンドのリターンやシャープレシオよりも、

良い傾向があるという記事がありました。


下の図はフィーレベルカテゴリー「先進国株式・アクティブ」に属するファンドについて、

フィーレベル(コスト)別に21年7月末までの過去5年間の年率トータルリターンとシャープレシオの平均を算出し、比較したものとなっています。

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記事の要点はこの図を見ればわかるとおり、

アクティブファンドにおいても低コストのファンドの方が、リターン・シャープレシオ共に良い傾向があるというものになっています。

しかし、低コストのファンドに資金流入が続くパッシブファンドとことなり、

アクティブファンドにおいては、信託報酬が相対的に高いファンドに流入する資金の割合が全体の3割を超え、

一定以上のファンドに相対的なコストの高さにもかかわらず資金が集まっているとも言える。としています。



【水瀬ケンイチさんに同意します】

実はこの記事に関して、

水瀬ケンイチさんが自身のブログでこのような記事をまとめていました。

是非、こちらも合わせて読んでみて下さい。

http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-4287.html


そして、私がこれから書こうと思ってたこと、

結論は、この部分とほぼ同じです。(太字は私によるもの)


運用コストが高いアクティブファンドはリターンもシャープレシオも低いという「傾向」と、個別に見てアクティブファンドの中に高コストだけど高リターンのレアケースな銘柄が「一部存在すること」は相反しません。

ただ、ごく一部の優良アクティブファンド(しかも顔ぶれは毎年変わる)を投資家は自分で判断して探せ、という主張は、たとえるなら「干し草の山から針を探せ」というのと同じ。

不可能ではないが苦労の割に報われず、費用対効果、いわゆる「コスパ」が悪すぎるというのが、投資が趣味でも仕事でもない一般生活者の感覚です。

一部のレアケースが存在することを、あたかも全体の傾向であるかのようにすり替えた主張はよろしくない。

百歩譲ったとしても、アクティブファンドの選定基準から運用コストを外すべきだという主張は極めて不適切です。

特に最後の2行は、本当に全くの同感です。


【プロでも難しいアクティブファンドの選択】


そして、良いアクティブファンドを選択するの難しさは

金融のプロが実はやっている 最もシンプルで賢い投資の結論」にて著者の北村慶氏が


筆者が実行した「コア・パッシブとサテライト・アクディブを組み合わせたコア・サテライト戦略」ですが、結果としては十分なリターンが得られませんでした。

「コア資産」である「8資産均等型インデックス投信」が達成した年率6%のリターンを安定的に上回ったアクティブ投信は、ごくわずかだった、というのが筆者の実体験です。

と語っています。

金融庁の有識者検討会のメンバー他、ものすごい経歴の持ち主で、

私よりも数万倍優秀な北村慶氏でもアクティブ投信の選択には苦戦しているわけです。


ウォーレン・バフェット氏(S&P500)とプロテジェの賭けの時そうでしたが、

超一流の達人達でも、勝ち組アクティブファンド選び続け、長期的にベンチマークを上回ることを達成するのは(不可能ではないものの)とても難しいようです。



【まとめ】

少し話がそれましたが、コストの話をまとめます。

『コストが全て』とまではいいませんが、

投資においてコストは重要な要素の一つです。

未来の不確実性と向き合わなければならないのが投資です。

わからないことだらけの未来において、確実なことはほとんどありません。


そんな中でも、

コストは数少ない確実にわかることの一つであり、

自分でコントロールできることの一つでもあります。

アクティブ投資でも、パッシブ投資でも、コストをできる限り抑えて運用することが大切です。

福利の魔法はコストにも効いてきます。

私はできる限り無駄なコストをかけないよう、心がけながら投資を続けていきたいと思います。


お読みいただきありがとうございました。

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