【8月5日 米国株式市場】

ダウ     35,064  +0.78%
ナスダック  14,895  +0.78%
S&P500    4,429  +0.60%

S&P500とナスダックは終値で最高値を更新しました。

小型株指数のラッセル2000は+1.81%と反発。

VXUS(米国を除く全世界株式)は+0.29%と小幅に上昇しました。


米10年債利回りは1.217%。前日比0.033%と上昇。

VIX指数は17.34。前日より0.63低下しました。

新規失業保険申請件数が減少したことを受け、リスク心理がやや後退しました。

【為替・コモディティー】

ドル円    109.45
NY原油    69.09  +1.4%
NY金   1808.9   -0.3%

ビットコイン 40987ドル +3%

原油は4日ぶりに反発。ビットコインは上昇しました。


【S&P500マップ】
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【セクター】

S&P主要11セクター中9セクターが上昇。

特にここ数日下げていた、エネルギー、金融が1%以上反発。

通信、公益、資本財、一般消費財、テクノロジーも上昇しました。

素材セクターとヘルスケアが下落。

パンデミックによる通期決算への影響について警告した医療保険大手シグナが10.9%下落。

他の保険会社も売られました。

【個別銘柄】

〇ロク -4.01%

決算にて、ユーザー・アカウント及び総視聴時間も予想に届かなかったことから売られました。

〇レモネード -11.39%

AIを活用した損害保険を手掛けるレモネードは、通期のEBITDAの赤字が拡大するとの見通しを示したほか、第3Qのガイダンスも弱く売られました。

〇ヴィオニア  +28.48%

半導体のクアルコムが現金にて1株37ドルで買収提案を行ったと報じられました。

〇ファイバー・インターナショナル -24.08%

売上高・EPS共に予想を上回る決算でしたが、予想を下回るガイダンスから売られました。

〇ロビンフット -7.6%

ミーム化し、急騰していたロビンフットでしたが、昨日は下げました。

また、モデルナやAMDなどこのところ上昇していた銘柄が、利確売りからか下げています。


【週間失業保険申請件数】

〇新規申請件数

結果 38.5万人 予想 38.4万人 前週 39.4万人

新規申請数は市場予想並みで、前週から約1万人改善しました。

2週連続で減少し労働市場が徐々に改善していることを示しました。

〇継続受給

結果 293万人 予想 326万人  前週 329万人

継続受給者は減少傾向にあります。


【雇用統計】

本日21:30分に7月の雇用統計が発表されます。

雇用者数 予想87.0万人(35~160万人) 前月85万人増

失業率  予想5.7%(5.2%~6.0%) 前月5.9%

予想レンジに幅があり、かなりバラついています。

ADP雇用統計が予想外に弱い内容だったこともあり慎重な意見も聞かれます。

労働市場の回復は、米国経済の回復を示すと共に、FREのテーパリング等の議論にも繋がりますので注目を集めています。


【デルタ株の感染拡大】

 米国の新型コロナウイルスの新規感染者数が4日、10万人を超え6カ月ぶりの高水準となった。

とロイターが報じています。

https://jp.reuters.com/article/us-covid-idJPKBN2F626P

4日までの7日平均の新規感染者数は9.5万人。

過去1週間の死亡者数は33%増の1日平均377人。

ファウチ所長は新規感染者は数週間で20万人に達する可能性があると指摘、

新規感染者の83%がデルタ株で、特にワクチン接種が進んでいない地域で急速に広がっています。

個人的にはワクチンが普及に伴い改善に向かうと思っています。


【まとめ・感想】

インフレや、労働市場の回復、デルタ株など懸念が残る中、

S&P500企業の決算は順調に推移しています。

S&P500企業のうち340社が発表を終えており、そのうち87.6%が予想を上回る利益を発表しています。

アナリストはS&P500企業の第2四半期の利益は90%の増益と見込んでいます。

今夜は雇用統計があります。

市場や投資を学ぶことと、市場や株価に一喜一憂することはまた別の事だと思います。

今週は経済指標の発表に振り回された米株式市場でしたが、

S&P500等に長期投資をしている方であれば、経済指標の発表等に一喜一憂せず、今まで通りの投資を続けることが大切だと思います。


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