【8月4日 米国株式市場】

ダウ    34,792 -0.92%
ナスダック 14,780 +0.13%
S&P500   4,402 -0.46%

ナスダックが上昇。

ダウとS&P500は下げました。

小型株のラッセル2000は-1.23%と大型株よりも大きく下落

VXUS(米国を除く全世界株式)は、-0.09%と小幅に下げました。

米10年債利回りは1.179%。

経済指標の発表で上下する場面もありましたが、最終的には前日比+0.005%とほぼ横ばい。

VIX指数は18.08。+0.04と小幅に上昇しました。

昨日は経済指標の発表やFRB関係者の講演等がありました。

〇米ADP民間雇用報告
〇ISM非製造業景況感指数
〇FRBのクラリダ副議長他関係者の講演

【為替・コモディティー】

ドル・円 109.46 +0.42
NY原油   68.00 -3.7%
NY金      1,814    +0.0%

ビットコイン 39,850ドル -5.0%

原油価格が下落。

これを受けてエネルギーセクターも2%以上下落しました。

ビットコインも5%程下げています。


【S&P500マップ】
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【セクター】

S&P主要11セクターでは、情報技術と通信を除く9セクターが下落。

原油価格の下落により、エネルギーセクターが特に大きく下げました。

他、素材、資本財、一般消費財、生活必需品等も0.5%~1%下げています

労働力と原材料不足からか工業系の株も売られました。


【個別銘柄】

〇ロビンフット +50.41%

一時85ドルに上昇。売買停止措置も発動されました。

キャシー・ウッド氏のファンドに追随する個人投資家の買いがなだれ込みミーム銘柄化しています。

〇ノババックス +18.69%

EUが最大2億回分のワクチンの契約を承認しました。

〇ロク  時間外で下落

売上高・EPS共に予想を上回る決算でしたが、ユーザー・アカウントやそう視聴時間が予想に届かなかったことから売られています。

〇ウーバー 時間外で下落。

決算を発表。売上高・EPS共に予想を上回りましたが、ドライバー確保のためのコストが利益を圧迫。

EBITDAの赤字が-5.09億ドル(予想-3.25億ドル)となりました。


【ADP民間雇用統計

7月のADP民間雇用統計は、

結果33.0万人 予想69.5万人 前回68.0万人(改定値)

予想を大きく下回り、労働市場の回復や金曜日の雇用統計に不安を残しました。デルタ株の流行も懸念されています。

弱い雇用指数はFRBのテーパリングの時期を送られる可能性があります。

ADP雇用統計は上下に振れることが多く、米国雇用統計と常に同じような結果がでるとは限りませんので、落ち着いて、雇用統計を待つのが良いかと思います。

【ISM非製造業景況感指数】

7月のISM非製造業景況感指数は

結果64.1 予想60.5 6月60.1

市場予想を大きく上回りました。

企業のコメントでは人手不足との声が多く聞かれました。

米経済の回復とインフレ圧力が示唆される内容となりました。


【FRBのクラリダ副議長が講演】

FRBのクラリダ副議長が講演で、以下のような見解を示しました。

〇「米経済は回復期から拡大期に入った」

〇「2022年末には利上げの条件が満たされると考えている」

〇「雇用はまだコロナ前の水準を700万人近く下回っている、依然として回復期にある」

〇PCE物価指数がFOMCの予測通り、21年に3%になるか、確実に3%を上回る場合「2%の長期インフレ目標に対する『適度な』超過とはみない」「インフレの見通しに対するリスクは上向き」

テーパリングの開始については「今後の会合で経済の進捗を再度評価する。購入額を変更する際には事前に通知する」と明言は避けました。

6月のFOMCでは、23年に利上げをするとの想定が中央値でした(18人中7人は22年中の利上げを予想)

【FRB関係者の意見に相違】

昨日はFRB関係者の発言が続きました。

〇ブラード総裁

米セントルイス地区連銀のブラード総裁は、米国の雇用が毎月約50万人のペースで増加し、労働市場は来年の夏までに新型コロナウイルス禍前の水準を回復する軌道に乗るとの見方を示しました。

また、FRBが来年必要に応じて利上げできるよう、早期にテーパリング(量的緩和の縮小)に着手する考えを示しました。

https://jp.reuters.com/article/usa-fed-bullard-idJPL4N2PB3SU

〇カプラン総裁

米ダラス地区連銀のカプラン総裁は、FRBはテーパリングに近く着手する必要があるとし、そうすることにで利上げに忍耐強く対処するための柔軟性が増すとの考えを示しました。

https://jp.reuters.com/article/usa-fed-kaplan-idJPKBN2F52B4


パウエル議長等は慎重な姿勢をみせていますが、

両名はテーパリングの時期を早め、利上げに備えたい考えのようです。

これらの発言を受け、

キャピタル・マネジメントのチーフエコノミスト、カリム・バスタ氏は、

「理事が異なる見解を公に表明するのはかなり珍しい」と指摘。

FRB内で見解の相違がうかがえると述べています。


【まとめ・感想】

労働市場やインフレ、FRBへの懸念から、金曜日の雇用統計に注目が集まっています。

昨日の予想より弱いADP民間雇用によって、更に投資家の関心が高まったと思われます。

引き続き、米国企業の第2Qの決算が続きます。

全体としてはすごく良い内容ですが、一部企業のガイダンスなどでは弱気な見通しも出てきています。

これは米経済のコロナからの急回復・成長が終了し、緩やかな回復・成長への移行を示唆しているのかもしれません。

いずれにせよ、経済指標や決算を各々の投資戦略に応じて適切に調理することが大切だと思います。

私の場合は投資や米国株式市場について学びつつも、

経済指標等に左右されることなく、

今まで通り愚直にVOOへの投資を継続していきたいと思います。

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