【21日 米国株式市場】

ダウ    33,876   +1.76%
ナスダック 14,141 +0.79%
S&P500     4,224 +1.40%

週末を挟み、FRBが支援策を縮小すると示唆したことによる最初の衝撃は去り、

米国株式市場は先週のマイナスを取り戻すように反発しました。

S&P500は1.4%上昇し、2月以降で最悪の1週間となった先週の下落分の2/3程回復しました。

毎日の株価の動きにあまり一喜一憂しない方がいいということがわかります。


小型株のラッセル2000も+2.16%と反発。

VXUS(全世界株式除く米)も+1.16%上昇しました。


米10年債利回りは1.484%。前日比0.034%と上昇。

一方で、短期債利回りは低下しています。

原油価格は73.07%。前日比+2.5%と上昇。

金も前日比+1.09%と上昇。

ビットコインは$32,443。前日比-9.4%と下落。仮想通貨関連株も下げました。

VIX指数は17.89。前日比-13.57%と大きく低下しました。



【S&P500マップ】

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【セクター】

全てのセクターが上昇。

エネルギー、素材、金融など先週下落したセクターが大きく伸び、

テクノロジーや一般消費財は小幅な伸びとなりました。

特にエネルギーセクターは3%以上上昇。

昨日は、先週とは逆にバリュー株を中心に買いが集まり、アマゾンなどが下げてました。

S&P500バリュー指数は1.9%上昇。グロース指数は0.9%の上昇となりました。

【個別株】

〇ヘス      +7.17%
〇マラソンオイル +6.92%
〇ハリバートン。 +6.18%

原油価格の上昇により石油銘柄が上昇しました。

〇レーベン・インダストリーズ +49.27%

イタリアのCNHインダストリアルが1株58ドルで買収に合意しました。

〇Lydall +85.35%

Unifraxに買収されることに合意。株価は上昇しました。


【FRBについて】

先週のFRBのニュースに対する市場の最初の反応は株安でしたが、今日の株式および債券市場はまた違った反応になりました。

今後政策金利が上がれば、企業収益を上回る勢いで上昇してきた株価は、今以上に割高に見えてしまうかもしれません。

パウエルFRB議長は、22日火曜日に下院の小委員会で、パンデミックに対するFRBの対応について話す予定です。

他、今週は複数の連銀総裁が講演する予定ですので、内容によっては、また何かしら小さな動揺があるかもしれません。

大半の米国のトレーダーは、当局が8月のジャクソンホール会合でテーパリングについて強いシグナルを出し、その後21年中に実際に発表すると予想してます。


ただ、正常な金融・財政政策への回帰は、すぐに行われるのではなく、今後数年かけて徐々に行われていくと考えれれます。

まだまだ長い道のりになりますから、あまりやきもきしない事が大切です。


【まとめ】

初心者の方にわかりやすいように、市場の変化の簡単に↑で表現してみました。

「コロナショック後」

金利低下 ↑↑ & 業績拡大 ↑= 株価 ↑↑↑

「これから」

金利上昇 ↓+予想EPS ↑=株価(↑ or ↓?)


米国株式の先行きを考える上で問題となるのは、実は、FRBの政策が出口に向かうこと自体ではなく、

金利の上昇と業績拡大スピードのどちらが速いかという点になるかと思います。

もちろん、その過程で市場に一時的に動揺が走ることはあると思います。

ただ、長期的な視点で見た時、

例えば、金利の上昇スピードは緩やかで、企業業績が順調に成長を続けた場合、株価の上昇はゆるやかに継続する可能性は十分にあると思われます。

こうなると、絶好の投資タイミングを待っているうちに、株価がじわじわあがり、結局待ちきれず高値掴みをしたり、投資を諦めざる得なくなるかもしれません。

一方で、途中でFRBが市場とのコミュニケーションに失敗すれば、乱降下する可能性もあります。


つまり、どうなるかはわかりません。

今後しばらくはインフレ率も企業業績も見極めが難しい状況が続くと思います。

ですので、変に投資タイミングを計って全オリしたり、『過度』にレバレッジをかけたりせず、

自身の目標とする資産配分を維持し、自身のとれるリスクの範囲内で、冷静に投資を続けることが大切だと思います。

このような市場サイクルの変わり目や難しい局面ではベストを狙うより、ベターで満足しつつ、大きな間違いを避ける。

というもの一つの立派な戦略だと思います。

私は経済指標やFRBの政策に一喜一憂せず、いつもどおり、VOOに投資を続けていきたいと思います。


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