【6月17日 米国株式市場】

ダウ    33,823 -0.62%
ナスダック 14,161 +0.87%
S&P500   4,221   -0.04%

ダウ平均は4日続落。S&P500もやや下げました。

FOMCがややタカ派よりにシフトしたことから、

前日に引き続き全体的に株が売られました。

小型株のラッセル2000も-1.18%と大型株より大きく下げています。

一方、債券利回りが低下したことにより、ハイテク株に買いが入りナスダックは上昇しました。

10年債利回りは1.516%(前日比-0.053)と低下。

原油や金もやや下げています。

NY原油 71.06(前日比-1.51%)

NY金  1,773  (前日比-2.13%) 


【S&P500マップ】

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【セクター】

テクノロジー、ヘルスケア、通信サービス、一般消費財、不動産セクターが上昇。

一方で、原油価格の低下や債券利回りの低下により、

エネルギー、金融セクターが2%以上下げました。

また、素材セクターも2%以上下げました。

その他、資本財、生活必需品、公益セクターが下げました。

【個別株】

〇ダナハー+5.04% 生物学的製剤を手掛ける非公開のアルデブロン社を96億ドルで買収することで合意したと発表。

〇iサン +16.65% 太陽光発電による電気自動車用の充電ステーションの設計および展開を重要2つの事業体から受注したことを発表。


その他、グロース株はビックテック5社を始め全体的に上昇。

エヌビディア+4.76%。サービスナウ+3.98%他ハイテク株が上昇しました。

バンガードバリューETF(VTV)-1.23%

バンガードグロースETF(VUG) +1.26%

バリュー、グロースで明暗分かれる一日となりました。

過去1週間のS&P500マップを見るとこんな感じです。
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少数の勝ち組と多くの負け組にわかれた一週間となりました。

特定の戦略やセクターに賭ける難しさがわかります。

ちなみにVOOはグロース株に下支えられ、

これでも0.37%のマイナスにとどまっています。


【新規失業保険申請件数】

6月12日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)

結果41.2万件 予想35.9万件  前週37.5万件

予想を上回り、前週からも悪化しました。

企業による一時解雇の動きは緩和しており、働く意欲のある人の不足が一因と見られています。

2020年2月と比べ、760万人の雇用が未だ不足しており、働き手不足が経済成長の足かせとなっています。

ただ、失業給付金の上乗せ措置が9月6日までに全米で、うち25州はそれよりはやく終了となりますので、いずれ回復に向かっていくと思われます。


【感想】

昨日のFOMCの発表後一日が経ち、アジアや欧州など世界中の市場が反応する機会を得ました。

結果はまちまちでいしたが、おおむね落ち着いた反応となりました。

ハイテク株以外は下げたとはいえ、

S&P500や米国市場は1%未満の動きでしたし、

米国の除く全世界株式ETF(VXUS)は-0.46%の下げにとどまっています。

普通の日とあまり変わりませんよね(笑)


S&P500指数はここ1カ月で1%ほど上昇しています。

S&P500ETF(VOO)のトータルリターンは過去3カ月で+6.98%

3年では年率17.05%という素晴らしいリターンを残してきました。

2021年6月現在388ドルのVOOの株価ですが、

2017年の11月のVOOの株価が200ドルを切っていました。

もちろん、今後どうなるかわかりませんが、

あまり直近のニュースや短期的な視点に捉われることなく投資を続けていくことが大切だと思います。


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