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【5月28日 米国株式市場】


ダウ    34,529  +0.19%
ナスダック 13,748  +0.09%
S&P500   4,204  +0.08%


主要株価指数は揃って小幅に上昇。

S&P500は週間で1.2%の上昇となり、

3週間ぶりの高値で週を終えました。

ここ数日上昇していた小型株指数のラッセル2000でしたが、今日は-0.18%とやや下げました。


米10年債利回りは1.581%(前日比-0.029)と低下。

ビットコインは$35,809と-7.2%と下落しました。

NY原油は-0.22%。NY金は+0.34%。

VIX指数は16.69と低下。一時15台になりました。



【S&P500マップ】
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【セクター】

テクノロジー、ヘルスケア、不動産、公益が上昇。

通信サービス、一般消費財、素材などが下げました。

ただ、全体として小幅な動きとなっています。


【個別株】

〇セルフォース +5.43%。良い決算を発表。S&P500企業で最も上昇しました。

〇HP -8.94% 決算にて半導体不足のため、年末までPCやプリンターの出荷に影響がでるとの弱い見通しを発表しました。



【PCE価格指数】

FRBが物価の目安として注目している、

4月の食品・エネルギーを除くコア個人消費支出(PCE)価格指数が発表されました。

4月のPCE価格指数は前年同月比3.1%の上昇

市場予測は2.9%(2.7~3.0%)。前月は1.9%でした。

1992年7月以来の大幅な伸びとなりました。


市場予想およびFRBの目標とする2%を超えましたが、

〇ロックダウン中の昨年4月との比較である事
〇3月から始まった現金給付の影響
〇原油・穀物などコモディティー市場の上昇。
〇労働力や半導体など供給力不足の影響による物価の上昇
〇ワクチンの普及と経済活動再開による影響。

といった一時的な要因がPCE物価指数にも影響していると思われます。


FRBはや投資家は、このような一時的なインフレは折り込んでおり、持続的な高いインフレを警戒しています。

また、個人消費の増加はインフレだけでなく、経済の回復・成長を加速させるという面もあります。

個人的には今のところ心配はないと思います。

ハリス・ファイナンシャル・グループのジェイミー・コックス氏は今日の市場を

「インフレ率のデータが多少高くなっても、金利が大きく上昇することもなく、市場にとっては安心感につながっている」と評しています。


【米国の経済活動の再開が進む】

米国では、この連休に旅行者数が増加しており、

景気回復が順調に進んでいることを示しています。

木曜日には180万人以上が米国の空港を利用し、週末には200万人を超えると広く予想されています。

これは、2020年3月上旬以来の高水準となります。

昨年の同じ連休に比べて旅行者数が60%増加。

3700万人の米国人が自宅から50マイル以上離れた場所に移動し、そのほとんどが車で移動すると予想されています。

(3440万人が車、250万人が飛行機、23.7万が電車やバスなどの交通手段)

米国では感染拡大が落ち着きを見せており、疾病予防管理センターはワクチン接種完了者の国内旅行は低リスクとしています。

今後もワクチン接種の普及により、

さらに外出や旅行、対面での活動など、様々な経済活動が再開されると思われます。



【まとめ】


今週の市場の穏やかな上昇、安定した債券利回り、最新のインフレデータへの反応のなさは、

米国の投資家が数週間前に比べて長期的なインフレの問題を心配していないことを示しています。

ほとんどの政策立案者も、米国経済がパンデミックから回復するにつれ、

ある程度のインフレを予想していますが、インフレは一時的なものであると考えています。


もちろん、今後どうなるかはわかりませんが、

今私達があれこれ頭を悩ませてもどうしようもないと思います。

それはパウエル議長やイエレン氏のような超優秀なその道のプロでも完全には予想できない事です。


5月31日(月曜日)は、

メモリアルデーのため米国市場は休場となります。

せっかくなので、ゆっくり休んだり、他の事を楽しんだり、仕事をしたりと

たまには、株価や投資を気にすることなく、この連休を過ごしてみてはいかがでしょうか。

私は「今この瞬間」を楽しみながら、

自分のできる事に集中し、今後も投資を続けていきたいと思います。


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