【直近3カ月のS&P500マップ】

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過去3カ月のS&P500企業のリターンを振り返ると、

コロナショック以降市場を牽引してきた、

グロース株やネットフリックス、テスラが売られた一方で、

金融セクターやバリュー株が上昇。

マイクロソフト、アマゾン、アップル等のビックテック株は横ばいとなり、

セクターローテーションやスタイル(バリュー・グロース)ローテーションが進みました。


金利や債券利回りの上昇は株式市場全体に影響を与えますが、

特に割高感のある銘柄や遠い将来の利益を期待して買われいる銘柄(グロース株、小型株等)に大きな影響を与えます。


【割高感や割安感は消えた?】
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これらの動きにより、2021年2月時点であった、

バリュー株の割安感、グロース株の割高感はやや解消されてきたと個人的には思っています。



【今後の市場環境の変化はバリュー株に有利か】

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一方で、インフレ、実質金利、企業の利益成長率、ボラティリティのなどの変化は、

株式市場全体のフェアバリューに影響します。

過去の傾向を見ると、フェアバリューレンジが下がっていく時はグロース株が強いですが、

上昇する時にはバリュー株の方が強かったことがわかっています。

今考えられている、「インフレ」や「金利の引き上げ」等の市場環境の変化は、

バリュー株に有利になると個人的には思っています。

もちろん、これは直近の話ではなく、今後5年くらいの時間軸で起こる事だと思います。

ITバブル後の5年間、米バリュー株は年率で16%程グロース株を上回りました。



【私がVOOに投資をする理由】


逆に言えば、

何らかの理由で経済の回復が停滞(もしくは逆転し)

インフレも企業収益も加速しなかった場合、引き続きグロース株がアウトパフォーマンスする可能性もあります。

また、コロナショックは下落も早かったですが、

ショック後の景気や株価、経済の回復の速度も過去の暴落に比べて早いペースで進んでいます。

私は、今後もセクター・スタイル・ファクター等のローテーション、市場サイクルの変化も通常よりも早いペース進む可能性があると考えています。


①市場全体への分散

VOOやVTIのようなETFでしたら、

そのような市場サイクルの変化に自動的に対応することができます。

最終的に、私のPFは、私が何もしなくても、最も成長したセクター・ファクターの比率が大きくなっており、あまり成長しなかったセクターの比率が小さくなっていることと思います。

また、自身の考えが外れる可能性もあるので、私は無知を分散で補っていきたいと思っています。


②コスト

そして、長期投資をしていれば、

今後も何度もサイクルの変わり目に出くわすと思います。

そういう時、普通の投資家は次のサイクルに備え、自身のPFを見直したり、銘柄を入れ替える必要があるため、売買コストや税金が発生する事になります。

VOOもコスト0というわけではありませんが、

このようなコストの差が積み重っていくことで、

最終的に投資家が手にする実際のリターンに大きな影響を与えます。



【まとめ】

今後米国株式市場がどうなるかはわかりません。

個人的には、今後5年くらいはバリュー株がアウトパフォーマンスしてもおかしくないと思いますが、

それも可能性の一つでわかりません。

おそらく、自分自身の予想を最も疑っているのが自分自身だと思います。


ただ、

「分散によってリスクを抑える効果」や「コストを抑えることによる効果」は、

市場がどうであれ変わりません。

長期的に投資をするのであれば現在のような市場のサイクルの変わり目に、今後何度も出くわすと考えるのが普通だと思います。

その変化に対し、時価総額加重の低コストのインデックスファンドは強さを発揮します。


もし、私が資産を増やすペースをもっと加速させたいなら、

追加リスクをとって高いリターンを狙うよりも、より多く拠出できるよう努力すると思います。

(特に今はこんな環境ですしね)


まあ、何よりも、私は、

今後もVOOに投資をしつつ、人生を後悔しないよう、楽しく生きていきたいと思います。


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