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【雇用統計は5月も弱い?】


FRB関係者が5月の米雇用の伸びに対する予想を引き下げ始めています。

〇ダラス地区連銀のカプラン総裁

「雇用を巡る問題は5月に入っても続いている。市場予想を下回る伸びになった4月に続き、5月も雇用統計は弱い内容になるかもしれない」

〇セントルイス地区連銀のブラード総裁

「雇用者が月間100万人以上増加するという予想は行き過ぎで、月間50万人程度の増加がより現実的な見通し」

とのこと。

企業の求人はあるものの、

就職が可能な人や、就職する意思のある人が少ないことが一因となっています。



【テーパリングの議論は早めに検討すべき】


米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は、

FRBは遅いよりは早めに量的緩和縮小の議論を開始すべきとの見解を示しました。

ただ、慌てるような内容は何もなく、

債券買い入れ縮小の計画について、

実際に着手する前に明確にすると強調。

適切な時期についても、今までとほぼ変わることなく、

インフレが目標である2%を超え、長期的に平均2%となり、

インフレ期待が2%に固定された後でテーパリングに関する討議を開始することが適切としています。


【バイデン大統領のインフラ計画は縮小】

FRBではないのですが、

もう一つホワイトハウス関連のニュースを。

バイデン大統領の掲げる大型インフラ投資計画「米雇用計画」について、

野党共和党との超党派の合意に向け、

当初の2.25兆億ドルから1.7兆億ドルに規模を縮小すると発表しました。



【まとめ・感想】

一見、ドキッとするような、

感情を揺さぶるニュースの見出しが飛び交っていますが、

S&P500やVTIなどに長期投資をしている方は、

特に動揺する必要はないと思います

市場の先行きやタイミングを予測してαを取りに行こうという方でなければ、

気にする必要はありませんし、

そういう方であっても全体的に普通の内容と言いますか、

「まあ、そうだよね」と普通に予想できる範囲内のニュースなので、慌てる必要はないかと思います。


現在の市場は不安定な状況が続き、

先行きもわかりにくい状態となっています。

インフレやFRB次第といいますか、不確実性の高い状態にあると思います。

でも、だからといって、

株価やニュースの見出しに惑わされて、こちらまで不安になる事はありません。

冷静さを欠いた投資判断の成功率は、きっと高くないはずです。

いかなる戦略を採用している方であっても、

市場に振り回されることなく、冷静に投資を続けることが大切だと思います。


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